2017.11.20暮らし

猫がよくご飯や水を吐くのは普通?考えられる原因や病気について

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猫がよくご飯や水を吐く

猫は、病気や風邪でない時でも、餌や水、毛玉などを吐いてしまうことがあります。

しかし、時には危険な病気の兆候ということもあるため、吐いたものを確認するなど、重要なサインを見逃さないように心掛けたいものです。

そこで今回は、現役で動物病院の獣医師をしている筆者が、猫が吐く原因や、吐いた場合に考えられる病気などについてご紹介します。

猫が吐く原因について

猫が吐く原因

猫が吐く原因は個体差がありますが、猫は他の動物と比べると嘔吐しやすい傾向があります。

では、猫が吐いてしまう原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか?

病気の可能性が低い嘔吐の原因としては、以下が挙げられます。

ご飯が喉に詰まってしまう

肉食動物である猫は、獲物を丸飲みする習性があります。

そのため、ご飯を食べる時もよく噛まずに丸のみしやすく、フードの粒が大きい場合などは、喉に引っかかり詰まってしまうことも。

また、お腹が空き過ぎていると、早食い・大食いをしてしまうこともあります。

食べたものが喉に詰まる、胃がいっぱいになってしまい吐く、というケースもあります。

自分の毛を吐き出す

猫は自分の舌を使って体の毛づくろいをします。

通常、毛づくろいの際に飲み込んでしまった毛は、胃から腸を通り、便として排泄されます。

しかし、飲み込む毛の量が多い場合は胃の中に残り、ボール状やフェルト状にかたまってしまいます。

猫は、それを吐き出すことでお腹の中をきれいにしているのです。

病気が疑われる嘔吐

病気が疑われる

ここでは、注意が必要となる嘔吐症状についてご紹介します。

以下のような状態になってしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

何度も激しく吐く

猫が繰り返し激しく吐く場合、感染症・中毒症状・膵炎(すいえん)の疑いがあります。

何度も吐くことで脱水症状になってしまう危険性もあるため、注意が必要です。

吐こうとしているのに何も出てこない

猫が吐こうとしているのに、ヨダレが出るだけで何も出てこないことがあります。

そのような場合は、ビニールやゴムといった異物を誤飲してしまった可能性が考えられます。

異物が喉に詰まっていると呼吸困難に陥ることもあるため、呼吸の仕方や呼吸音など、普段と比べて変化がないかどうかもチェックするようにしましょう。

吐いた後に元気がない

猫が吐いた後、元気に走り回ったり、ご飯を普通に食べたりしているようであれば、特に問題がないと考えられますが、ぐったりとして元気がない場合は、内臓疾患や風邪などの感染症などの病気にかかっている可能性があります。

猫の健康管理を行う前提として、寄生虫やノミ、ダニからの保護もとても大切です。

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猫が吐いたものを確認しよう

猫が吐いたものを確認することで、その重症度や原因について、猫の体調についてのヒントを得ることができます。

獣医師にしっかりと症状を伝えるためにも、嘔吐物の内容は必ずチェックし、可能であれば携帯で写真を撮るようにしましょう。

それを医師に見せることで、より正確な診断を受けることができます。

黄色い液体を吐く場合

黄色い液体は、胆汁である可能性があります。

お腹が空き過ぎると胃の機能が低下し、腸に流れるはずの胆汁が胃に逆流してしまうことがあるのです。

ご飯を与えると回復することも多いのですが、同じような嘔吐が2~3日続く場合は、他の病気が原因となっていることも考えられます。

白い泡や透明な液体を吐く場合

猫が吐く白い泡や透明な液体の正体は、胃液の可能性があります。胆汁と同じく、お腹が空き過ぎた時に白い液体を吐くことがあります。

しかし、この場合も何度も同じような嘔吐が続く場合は、単なる空腹ではなく、ぼうこう炎や腎臓病にかかっている可能性もあります。

赤やピンクの液体を吐く場合

もし、赤やピンクの液体を吐いた場合は、血液が混ざっている可能性があります。

胃や腸、もしくは口の中から出血しているかもしれないため、嘔吐物が赤い場合はすみやかに動物病院へ連れて行くようにしましょう。

おわりに

今回は、猫が吐く原因や、考えられる病気についてご紹介しました。

猫の嘔吐は、特に問題ないものから危険なものまでさまざまな原因が考えられます。

嘔吐が数日続く、嘔吐物の色がおかしい、という場合は、すぐに動物病院で診てもらうことをおすすめします。

その際、嘔吐物の色やその内容、回数、何日続いたかなどの情報が必要になりますので、猫が吐いても慌てず、回数や内容を確認するようにしましょう。

猫の健康管理は日々の様子をしっかり確認しておくことが大切です。

猫の異変に気付いたら早めの対処を心がけましょう。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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