犬種による犬の知能や学習能力の違いとは
犬は社会性が高く、賢い生きものといわれています。牧羊犬や盲導犬のような使役犬に限らず、犬と暮らしていると「こんなに賢いの?」と感心させられることもあるでしょう。
今回は、気になる犬の知能や学習能力についてご紹介します。
犬の知能、人間でいうと?
犬の知能は、人間でいうと2~3歳くらいの子供と同等だといわれています。2~3歳というと、赤ちゃんから幼児に変わり社会性が育まれる時期にあたります。自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、まわりの人とコミュニケーションがとれるようになるのがこの頃です。
犬は、残念ながらしゃべることはできませんが、幼児と同じく200~250ほどの言葉を理解することができるといわれています。
犬はこんなに賢い!
これまで、犬の知能の高さが伺えるさまざまな実験が行われてきました。以下では、犬が持つといわれている能力についてご紹介します。
ものまねが得意
「猿まね」という言葉があるように、多くの動物には模倣能力が備わっていますが、犬も例外ではありません。例えば、飼い主が部屋を出入りする様子を観察していた犬が、ドアを開けられるようになったというケースは、模倣能力によるものと考えられます。
このものまねする力をしつけに応用すると、しつけの覚えが早くなります。覚えてほしい動きは、飼い主さんが率先してお手本を見せてあげましょう。
ジェスチャーを読み取る能力は抜群
犬は、動作を読み取る能力が高いといわれています。そのためハウス、などの声をかける場合、ハンドジェスチャーを組み合わせる(ケージを指でさし示す)と犬の理解が早められるでしょう。
この能力は人間に対してだけではなく、犬を相手にした場合にも発揮されます。例えば、犬同士で前脚を屈めてお辞儀のような姿勢をとっているときは「遊ぼうよ!」の合図です。犬たちは鳴き声だけではなく、ジェスチャーでもコミュニケーションをとっていると考えられています。
知能が高いとされる犬種
他の動物と比べるとどの犬も平均して知能が高いといえますが、やはり犬種によって違いはあります。
【1位】ボーダー・コリー
ボーダー・コリーはもともと牧羊犬であり、羊飼いの命令に従って羊たちを統率していました。そのため人の言うことをよく聞き、人の役に立ちたいという思いを持っていると考えられています。
非常に知能が高く、人間がしっかりとリーダーシップをとってあげる必要があります。ボーダー・コリーは、上下関係を覚えさせることがしつけのポイントになります。
【2位】プードル
愛らしい外見が特徴のプードルですが、もともとは猟犬です。運動神経が良く、活発でとても賢い犬とされています。愛玩犬として有名なトイ・プードルもその学習能力を引き継いでおり、小型犬の中でも賢い犬だといわれます。そのためかわいがるだけではなく、しっかりしつけることが上手に育てるコツです。
【3位】ジャーマン・シェパード
ドイツの牧羊犬であり、とても知的で服従心に富んだ犬種です。訓練にもひるむことはないので、さまざまな作業に従事して人間社会に貢献しています。
【4位】ゴールデン・レトリーバー
ペットとしてとても人気の高い犬種です。忠誠心が強く、性格は温厚。比較的しつけがしやすい犬でしょう。落ち着きを感じる顔立ちですがもとは狩猟犬のため、知能はとても高いのです。
おわりに
犬種によって、その知能や学習能力はさまざまです。一般的には、知能が高い犬種の方が育てやすいといわれていますが、その賢さ故にしつけが難しいと感じることもあります。
犬は上下関係を非常に重視しますので、飼い主が主人であると分からせるために、きちんとしたしつけが必要です。かわいいからと甘やかすだけではいけません。このことを飼い主が心に留めておけば、お互いに良きパートナーとして長く一緒にいられるでしょう。
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