野良猫、野良犬を保護するために知っておきたい3つのこと
家の前で倒れている野良猫・野良犬を見つけて保護することに……。
そんなとき、必ず頭に入れておきたいことがあります。その犬や猫は病気をしていないでしょうか。あるいは、どこかの家から迷子になってしまった、迷い猫・迷い犬である可能性はないでしょうか。もしも動物を保護したら、犬や猫の健康のためにも、悲しむ人を増やさないためにも、責任ある行動を心掛けましょう。今回は、野良猫・野良犬を保護する際に知っておきたい3つのことについてご紹介します。
1.動物病院へ連れて行こう
保護した野良猫・野良犬をひとまず自宅へ迎え入れて休ませる前に、獣医師に診てもらっておくと安心です。その犬や猫に、病気やケガの様子は見られないでしょうか。ぐったりしていたり、体に傷が見られたりする場合は、すみやかに動物病院へ連れて行ってください。一見問題がないように見えたとしても、風邪や脱水症状などの深刻な状態になっている可能性もあります。
また、ノミや寄生虫がいる危険性もあるため、検査や予防接種をしてもらうのも重要です。既に自宅に飼い猫・飼い犬がいる場合は、特に注意してください。外で保護した犬や猫をそのまま連れて帰ると、飼い猫や飼い犬に病気や寄生虫、ノミやダニなどをうつしてしまう危険性があります。
2. 本当に野良猫・犬かどうか確認しよう
野良猫・野良犬を保護したら、その犬や猫が本当に飼い主がいないのかを必ず確認することが大切です。保護した犬や猫があまりにも可愛いと、つい自分で飼いたくなってしまうことがあるかもしれません。しかし、野良だと思っていた犬や猫が、実は迷子になってしまった飼い猫・飼い犬である可能性もあります。今もどこかで飼い主が、はぐれてしまった家族のことを心配しているかもしれません。
まずは、警察や保健所へ足を運び、迷子の届け出がないかどうか確認してください。体に個体の情報を示すマイクロチップが埋め込まれている可能性もあるため、念のため動物病院へ足を運び、確認してもらうことをおすすめします。また、周辺の家を尋ね、動物が迷子になっていないかを確認してみましょう。近くに迷子のポスターが貼られていないかどうかも、同時にチェックしてください。
3.保護した犬や猫を飼えるか判断しよう
保護した野良猫・野良犬が迷子でないと分かったら、次に自分で飼えるかどうかを判断しましょう。まず、犬や猫を自宅で飼うとしたら、動物病院での予防接種が必要不可欠となります。予防接種には、4,000~6,000円ほどの費用がかかる他、診察料や検査料などその他の費用がかかる場合もあります。また、犬や猫に不妊手術を受けさせるのも、飼い主としての義務です。自宅で保護する場合も、自宅の外で管理する場合も、近隣地域のトラブル回避のために不妊手術を受けさせましょう。
既に自宅で犬や猫を飼っている方は、先に一緒に暮らしている先輩猫・先輩犬との関係も十分に考慮する必要があります。先輩猫・先輩犬が飼い主からの愛情に不安をおぼえないよう、第一に彼らのことを考えてあげましょう。
犬や猫を保護したものの、どうしても飼うことが難しい場合は、地域のボランティア団体やNPO法人、里親募集サイトなどに相談して、引き取ってもらえるかどうか確認してください。
おわりに
道ばたで弱っている犬や猫を、どうしても放っておけないこともあるでしょう。そんなとき、まずは動物病院で獣医師の診断を受けて保護した犬や猫の体調を気遣ってあげましょう。それから、保護した犬や猫が迷子でないかどうかの確認も、必ず行ってください。こうして保護された犬や猫が、新しい飼い主さんと出会って幸せな生活を手に入れた例は、世界中に数多くあります。野良猫・野良犬を保護したときは、ぜひ今回お伝えした内容を参考にしてみてください。もしも一緒に暮らし始めるなら、これから一生かけて彼らの面倒を見てあげましょう。
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