警察犬になれる犬はどんな犬?しつけ方法やトレーニングは?
さまざまな事件で警察犬が活躍する姿を見て、「もしも自分の犬が、警察犬として世の中のためになれたら」……という想像をしたことはありませんか。一方で、普通の犬は警察犬になれない、と思っていらっしゃる方もいることでしょう。実は、一般の犬が素質を認められて、嘱託警察犬となるケースがあるのです。そこで今回は、警察犬になるためのしつけやトレーニングについてご紹介します。
警察犬になれる犬種には決まりがあるの?
日本で警察犬になれるのは「公益財団法人日本警察犬協会」が指定している7つの犬種のみです。犬種は、エアデール・テリア、ボクサー、コリー、ドーベルマン、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、ドイツシェパードと定められています。どれも大型犬で、かつ知能が高いことが特徴です。
その一方で、一般人が訓練した犬が嘱託警察犬として活躍することがあります。嘱託警察犬は、必ずしも上記の7犬種に限られていません。中には、トイプードルやチワワが嘱託警察犬となった例もあります。これらの小型犬が警察犬になった経緯は、訓練所で警察犬としての素質を見いだされたことがきっかけです。現場の状況によっては、大型犬よりも体の小さな小型犬の方が有利となるケースもあります。
警察犬にはどんなしつけが必要なの?
警察犬になるためには、しつけによって基本的なマナーが身についていることが前提。特に、人間との主従関係を理解し、犬が飼い主をリーダーとしてしっかりと認識していることが重要です。
犬と一緒に歩くときは常に人間がリードする立場をとり、食事をする順番も必ず人間が先になるようにしてください。また、犬と一緒に寝るのはNGです。
警察犬の訓練所では、このような基本的なしつけがなかなか身につかない一般の犬に対して、しつけを行うプログラムを開催しています。警察犬を目指しているわけではないとしても、犬のしつけのことでお困りならプロに相談してみるのも良いかもしれません。
警察犬のトレーニングでは何をするの?
警察犬になるためのトレーニングは、どのような内容なのでしょうか?警察犬のトレーニング内容についてご紹介します。
警察犬の適性を判断するためのトレーニング
警察犬のトレーニングと聞くと、高い塀をジャンプして飛び越えるなど、ハードな内容をイメージされるかもしれません。
しかし実際には、まず、警察犬としての適性を判断するための、排便のトレーニングや集中力を高めるトレーニングなど、基本的なトレーニングが行われます。
数カ月間にわたるトレーニングの後、適性を認められた犬だけが、本格的に警察犬としての訓練を受けられるのです。
検定合格を目指した高度なトレーニング
一般の犬が警察犬となるためには、上級検定に合格し、嘱託警察犬になることが必要です。
警察犬になるためのトレーニングでは、まず「座れ」「伏せ」「待て」を始めとした、合図によって行動する「服従訓練」が行われます。服従訓練を終えると、次に「足跡追求訓練」や「臭気選別訓練」を始めとした、高度なトレーニングが行われます。その他、犬の適性に合わせた応用訓練があり、警察犬としてふさわしい能力が身につくよう、さまざななトレーニングを行います。
おわりに
今回は、警察犬になれる犬種およびしつけやトレーニングなど、警察犬についての情報をご紹介しました。
警察犬になれるのは、都道府県の警察で訓練された犬のみです。ただし、一般の犬も訓練所で訓練を受け、嘱託警察犬として活躍する道があります。
意外かもしれませんが、警察犬で活躍しているのは嘱託警察犬の方が多いそうなので、興味がある方はお近くの訓練所へ相談されてはいかがでしょうか。
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