猫の好き嫌いは治せる?猫のご飯を工夫して偏食を改善しよう
飼っている猫が突然いつものご飯を食べなくなってしまった…。このような状況になった場合、一体どんな食事を与えればいいのか分からなく困りますよね。それに、食事をしないのはやはり心配です。
そこで今回は、好き嫌いが少ない猫に育てるための大切なポイントや、猫の偏食の改善方法などについてご紹介します。
好き嫌いの少ない猫に育てるためには
猫の好き嫌いは、生後約6カ月までに決まるといわれています。子猫の頃に食べなかったものは、成猫になっても食べないというケースが多くみられます。例えば、子猫時代にお肉がメインのフードばかりを食べていた猫は、成猫になるとお魚メインのフードをなかなか食べてくれません。
また、同じ食材でもペットフードのメーカーが違うと、粒の形や風味も変わるため、同じメーカーのものばかりを与えていると、成猫になったときに他のメーカーのものは食べないといったケースもあります。
個体差によりますが、猫にはそのような傾向があるため、生後6カ月くらいまでの間はさまざまなメーカーの食材・原料に慣れさせておくことが、好き嫌いが少ない猫に育てるポイントとなります。
また、猫にご飯を与えるうえでもっとも重要なことは、人間の食べるものを猫に与えないということです。人にとって味が薄いと感じるものでも、猫にとっては塩分や糖分が高い場合が多く、健康にもよくありません。もし、生後6カ月の間に人間の食べる魚や肉などを与えてしまうと、その味覚を覚えてしまうため、その後猫用のフードを食べなくなる可能性があります。 猫の偏食を防ぎ健康を守るためにも、猫には猫用のご飯を与えるようにしましょう。
猫が好むご飯の特徴とポイント
個体差はありますが、猫は犬などとくらべ食べ物の好き嫌いがはっきりしています。また、味や食材のほか、食感や温度にもこだわりを持つ猫も多いといわれています。
そこで、まずは猫が好む傾向にある食べ物の食感と温度などについてお伝えします。猫がご飯を食べないときは、できるだけ食べやすくなるように工夫してあげることが大切です。
水分が多くトロみのある食感
一般的に猫は、乾いた食べ物よりも水分の多い食べ物で特にトロみのある食感を好む傾向があります。突然ドライフードを食べなくなってしまった猫に、ウェットフードをあげてみると、勢いよく食べてくれることがあります。
人肌くらいの温かさ
猫の食べ物の温度は“冷た過ぎず・熱過ぎず”がポイントです。ご飯の温度が40度を超えてしまうと、猫の食欲は落ちやすくなります。また、冷た過ぎる飲み物や食べ物も好みません。猫の食事は人肌程度の温かさに調整してあげましょう。
新鮮な食べ物
猫は嗅覚が優れているため、いつものご飯でもニオイが減ってしまっている場合、突然食べなくなることがあります。食感はもちろんですが、猫にとってニオイや風味もとても重要なポイントとなります。ドライフードは開封後時間がたつと、保存方法や環境によって風味はどんどん落ちていきますので、密封力の高い容器に入れ替えて保存し、鮮度にも気を使ってあげましょう。
清潔な食器と食事エリア
猫はとてもきれい好きな動物です。そのため、食器が汚かったり、食事をする場所が不潔だったりすると食欲を失ってしまうことがあります。いつものご飯を食べなくなる原因にもつながるため、猫の食器は頻繁にしっかりと洗浄し、食事エリアも清潔に保つよう心掛けましょう。
猫の偏食を改善するには
では、成猫になり偏食になってしまった場合、飼い主としてどう対処すれば良いのでしょうか?
ここでは、突然今まで食べていたドライフードを食べなくなってしまった場合の対処方法をご紹介します。
・ドライフードにぬるま湯や猫用スープなどを加えて柔らかくする
・ドライフードにウェットフードを混ぜる
・ドライフードをすりつぶし粉末状にする
・猫用のかつお節やふりかけをかける
まずは今まで気に入って食べていたドライフードを、上記のような状態にして試してみてください。
それでも食べない場合は、口腔(こうくう)内の健康状態が悪くなっているとか、体調に問題がある可能性があります。ある程度の期間様子をみて改善しないようであれば、獣医師に相談することをおすすめします。
猫の偏食にはどんな問題がある?
猫の偏食が続いてしまうと、体調を崩してしまうことが考えられます。また、お気に入りのフードが突然販売中止になることや、災害が起こった際にはすぐに手に入らなくなる可能性もあります。そのようなことが起きてしまうと、偏食傾向が強い猫は他のご飯を食べられなくなってしまう恐れがあるため、いざという時に困らないためにも、日頃から愛猫の偏食を改善する工夫を続けてあげましょう。
おわりに
今回は、好き嫌いが少ない猫に育てるための大切なポイントや、猫の偏食の改善方法などについてご紹介しました。猫は食べ物の好みがはっきりとしており、味や食材、食感、温度などにこだわりが強いということをお分かりいただけたのではないでしょうか?
猫の好き嫌いを減らすには子猫時代の食生活がとても重要になりますが、成猫になってからの食事の与え方や工夫も大切です。
愛猫の健康を守るため、猫が好む食べ物の特徴やポイントを押さえながら、少しずつ偏食を改善していきましょう。
【水分が多くトロみのある食感】
http://www.matsunami-shop.com/fs/animal/GoodsSearchList.html?_e_k=%82%60&keyword=%83q%83%8B%83Y%81%40%94L%81%40%83V%83%60%83%85%81%5B&searchBtn4.x=0&searchBtn4.y=0
松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ
最新記事 by 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ (全て見る)
- 猫の便秘に要注意!予防と対策を知ろう - 2024年11月21日
- 犬猫の療法食の効果と意外な落とし穴とは? - 2024年11月11日
- チワワの子犬が家にやってきた!こんな時どうする? - 2024年11月8日