犬が夜泣きをする原因は?飼い主がやるべきしつけと対策
飼い犬の夜泣きがひどいと、飼い主が眠りにくくなってしまうだけでなく、近所迷惑にもつながります。犬が鳴く理由を確認するとともに、すみやかに対策をしましょう。
今回は、犬が夜泣きをしてしまったときに飼い主がやるべきしつけと対策についてお伝えします。
犬の夜泣きの原因
犬が夜泣きするのには不安や警戒心、ストレスのようにさまざまな原因があります。
不安を感じている
家に来たばかりの子犬に多いのが、不安による夜泣き。突然知らない場所に連れて来られた不安と寂しさでいっぱいです。飼い主が自分のそばから離れたときに、夜泣きをすることがあります。
飼い主がそばにいなくても寂しがらないように、おもちゃを寝床に置く、小さい音量でラジオの音を一晩中流すなどの対策をしましょう。飼い主の匂いがついたタオルなどを犬のそばに置くのも有効です。ぜひ試してみてください。
構ってほしい
甘えたいときや何かを要求したいときに鳴く場合もあります。この場合、飼い主がすぐそばへ行くと、犬が構ってほしいときにすぐ鳴いて飼い主を呼ぶようになってしまうため、徹底的に無視してください。
たまにでも構ってしまうと、しつけの意味がなくなってしまいます。要求鳴きの場合は必ず無視するようにして、犬が鳴きやんだときを狙って犬のそばに行くようにしましょう。「鳴いたから飼い主が来たわけではない」と思わせることがポイントです。
運動不足でストレスがたまっている
犬が運動不足で、体力があり余っていることが原因で夜泣きをしてしまうケースもあります。
個体により差はありますが、小型犬は毎日20分以上、大型犬は毎日30分以上の運動が必要です。運動量が足りなくてストレスがたまっているようであれば、日中になるべくたくさん遊ぶようにして、夜まで体力が残らないようにしましょう。
おなかがすいている
人間の赤ちゃんと同じように、犬もおなかがすいているときに夜泣きをすることがあります。その場合は、ごはんの時間をずらすなどの対策がおすすめです。鳴いているからといってごはんをあげると肥満になるおそれがあります。
早い時間帯にごはんをあげている場合は、寝る前にごはんをあげるようにしてください。
トイレに行きたい
犬がトイレに行きたくて夜泣きをしてしまうこともあります。
犬はきれい好きなため、寝床でトイレをするのを嫌がります。夜中にトイレに行きたくならないようにするためには、飼い主が寝る前に1度トイレに連れて行く習慣をつけるなどの対策を取りましょう。
発情
成犬の場合は発情が原因で夜泣きをすることがあります。避妊・去勢手術をすれば夜泣きをしなくなる可能性もありますが、原因が別にあった場合は効果が出ないかもしれません。
避妊・去勢手術はそれほど危険な手術ではありませんが、少なからずリスクもあるため、手術をするかどうかは慎重に決めましょう。
老化
老犬が夜泣きするケースは多くあります。老化による認知症によって体内時計が狂った結果、昼夜が逆転してしまうことがあるためです。
ぐるぐる同じところを回る、トイレの失敗を繰り返すというような症状が見られるのであれば、認知症の可能性があるため、はやめに動物病院で相談をしましょう。
その他、老化による関節痛のせいで夜泣きをしている可能性もあります。散歩に行くのを嫌がったり、足が震えていたりする場合は要注意です。その場合もはやめに動物病院で相談しましょう。
飼い主がやっておくべき防音対策
夜泣きを根本的に解決できれば良いのですが、中にはなかなか夜泣きが治らない犬もいます。
その場合は、自宅の防音対策を徹底しましょう。防音カーテンは3,000~10,000円ほどで購入することができ、すぐに取り付けられます。より防音効果を高めたいのであれば、自分で設置できるタイプの防音壁を設置するのがおすすめです。
おわりに
犬が夜泣きするのにはさまざまな理由があります。思い通りにならなくて鳴いている場合もあれば、体調の悪さを訴えている場合もあるため、飼い主は犬の様子をよく観察してあげることが必要です。
夜泣きは改善できる可能性が十分にあります。夜泣きの原因を見つけて、犬が快適に過ごせるよう、対策をしてあげましょう。
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