2017.09.25しつけ

クレートトレーニングとは？犬がケージを嫌がるときの対策

お客様が来たときや、片付けをするとき、犬にはケージに入っていてもらうと安心ですよね。しかし、嫌がってなかなかケージに入ってくれない子もいます。ケージを嫌がる犬には、「クレートトレーニング」を行いましょう。
今回は、犬がケージを嫌がるときの対策、クレートトレーニングについてご紹介します。

クレートトレーニングとは

「クレート」とは、犬が入れる、ケージより小さく、犬が1匹入ったらいっぱいになってしまうくらいの大きさのケースのことです。取っ手がついていて持ち運べるようになっているため、動物病院に行くときにも使用できます。

犬を狭いところに入れるのはかわいそうだと感じてしまうかもしれません。しかし、その心配は要りません。
犬は狭くて暗い場所を好む習性があるため、逆にクレートの方が、犬は安定した落ち着いた気持ちで過ごすことができます。

クレートトレーニングとは、飼い主の指示でクレートに入るようにしつけることです。クレートトレーニングが成功すれば、犬にじっとしておいてほしい場面でも困りません。ケージに入るようにトレーニングするより難易度が低いため、興味のある方はぜひ行ってみてください。

クレートトレーニングのやり方

クレートトレーニングのやり方をご紹介します。
トレーニングは犬がクレートを好きになるように行うことがポイントです。中に入ろうとしないからといって無理やり押し込むと、クレートを嫌がるようになってしまうため、注意してください。

おやつでおびき寄せる

まずは、クレートの中にペットが好きなおやつを置いておいておびき寄せましょう。おやつを取ったらすぐに出てきてしまう場合は、クレートの中に隠して長くいさせるように工夫します。
これを何度も繰り返すことで犬がクレートに慣れるでしょう。

クレートの中でおすわりや伏せ

クレートに慣れてきたら、犬が中にいるときにおすわりや伏せをさせましょう。覚えていない場合は、伏せて食べるタイプのおやつをあげて伏せと同じ体勢を取らせます。
犬が伏せの体勢でリラックスできるようになることが目的です。

扉を閉める

上記を繰り返すうちに、犬がクレートの中でリラックスしている様子が見られるようになると思います。中で寝るようなら犬にとってとても居心地が良い場所になっている証拠です。

次は扉を閉めましょう。このとき、犬が嫌がる場合はすぐに出してあげ、クレートに閉じ込められる場所という嫌なイメージがつかないようにします。ただし、犬が鳴いているときに出してしまうと「鳴けば出してもらえる」と学習してしまうため、鳴きやんでから出しましょう。
トレーニングを続けることで、犬は嫌がらずにクレートに入ってくれるようになります。

クレートを扱うときの注意点

クレートは犬にとって落ち着ける場所です。クレートの中にいるときはしつこく構い過ぎないようにしましょう。あまりちょっかいをかけ過ぎるとクレートを安心できる場所だと思わなくなってしまいます。

さらに、犬がくつろいでいるときに刺激するのもおすすめできません。犬が中にいるときに天井を外したり、突然持ち上げたりして驚かせないよう気をつけましょう。

また、動物病院に行くときだけクレートを使用していると、犬はクレートに入ったら動物病院に連れて行かれるものだと学習してしまいます。動物病院に行くときだけでなく遊びに行くときにもたくさんクレートを使用すれば、犬はクレートに良いイメージを持ってくれます。

おわりに

クレートにすんなり入ってくれるようになれば、出掛けるときや、人が来たとき、災害があったときに大変便利です。ぜひ子犬のうちからトレーニングを始めましょう。
クレートは飼い主にとって便利なだけでなく、犬にとって自分だけの居場所があると感じることができるアイテムになるため、精神的な安定にもつながります。ご自宅にクレートがないという方は、用意しておくといろいろなシーンで使えるため、便利でしょう。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。