2018.01.26しつけ

犬の要求吠えをやめさせたい!飼い主の食事中に吠える犬のしつけ

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犬の要求吠え

食事は私たち人間にとってだけでなく、犬たちにとってもワクワクする楽しい時間。とはいえ、食事中に毎度要求吠えされてはたまりませんね。では、なぜ犬は私たちの食事中に大きな声でワンワンと吠えるのでしょうか。

 

今回は、どうすれば犬の要求吠えをなくすことができるのかをご紹介します。

 

犬は食べ物を分けてもらえたことを覚えている

犬は食べ物を分けてもらえたことを覚えている

私たちの食事の時間は、犬にとっても心躍る時間です。おいしい匂いや笑い声に包まれている部屋の中では「もしかしたら自分にも分けてもらえるかもしれない」と期待してしまうのも無理はありません。

 

しかし、それが「食べられるおいしいもの」で「吠えると分けてもらえる」と、なぜ犬は知っているのでしょうか。それは、過去に食べた経験があるからです。

 

自分も同じように待っているのに何ももらえないとなれば、犬は何とかアピールします。試しに吠えてみたら、誰かがあきらめておいしいものをくれた…という流れをしっかり覚えているのです。

 

子犬の頃に「ほんの少し」食べさせてしまったお菓子やおつまみを、自分も同じようにもらえると勘違いしている場合もあります。
このような過去の経験から、食事の度に吠えて催促するようになったのです。

 

犬の要求吠えを止めさせる必要性

そもそも人間の食事を犬に与えることは過剰な塩分や脂質・糖質などを考えると、たとえ少量であっても薦められるものではありません。

 

犬の健康のためにも、食事の時間は静かに待てるようにしつけてください。根気よく教え続けることで、犬も要求吠えをしても食べ物をもらえないと理解して要求しなくなります。

 

犬の要求吠えをやめさせる3つの方法を紹介!

犬の要求吠えをやめさせるには

人間のためにも、犬のためにも、要求吠えはやめさせたほうが良いことが分かりました。

 

では、実際に要求吠えをやめさせるためには、どのようにしつければ良いのでしょうか。 以下で、具体的な要求吠えをやめさせるしつけ法を3つご紹介します。

 

要求吠えをやめさせるしつけとルールを共有する

大人の犬であってもしつけをあきらめる必要はありません。食事の時間を通して、いつも自分の要求が通るわけではないことを覚えてもらいましょう。
要求吠えを止めさせるためには、世話をしている人間だけでなく、家族全員が「同じルールを守る」ことが重要です。

 

いくら心を鬼にして厳しくしつけを行っても、家族の誰か1人がルールを破って食事中に食べ物を与えてしまうと、犬はどのルールを守れば良いのか混乱してしまいます。

 

それどころか「要求が通る人間」を認識して、その人間に対して積極的に要求吠えをするようになる可能性も否定できません。

 

食事の順番を決める

犬より先に人間が食事をするようにルールを決め、その間犬は別の部屋にサークルなどを用意してそこで待ってもらいましょう。私たちが先に食事をすることは厳しいルールに思えますが、犬に正しい順位付けをさせるためには大変有効です。

 

初めは要求吠えがひどくなることもありますが、なだめて声をかけたりせず無視して放っておきます。

 

犬を家族がいる場所に戻す場合も犬が吠えるのを止めて静かになってから戻してください。吠えているのに自由にしてしまうと「吠えれば要求が通る」と勘違いしてしまいます。

 

見えない場所で待たせる

犬は満腹時であっても、目の前でおいしそうなものを食べていれば欲しくなってしまう生き物です。特に「お預け」状態であれば、その気持ちはより強くなります。

 

飼い主や家族の食事の時間は犬を別の部屋に移動させ、食事をしているところを見えないようにする配慮も必要です。食事の片づけが済んでから犬を戻し、「我慢すれば褒めてもらえる」と思えるように、静かに待てたことを大げさなくらいに褒めてあげましょう。

 

このタイミングで犬に食事をさせるのも効果絶大です。ご褒美をあげる場合は、人間の食べ物ではなく犬用のおやつを利用してください。

 

以上を続けることで、犬も徐々に慣れていき、食事の時間の前に自主的に部屋から出て、要求吠えをせず1匹で飼い主を待てるようになります。

 

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おわりに

公共の場やレストランでなくても、食事中は静かに待てる犬になってもらうためには、毎日決まったルールでしつけることが大切です。「今日は特別に」といった曖昧なルールは犬には理解できません。

 

しつけ初めは少しかわいそうに思えますが、長い目で見れば犬にとっても良いことなのだと考えて、しっかりしつけましょう。

 

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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