他の犬を見ると吠える!ドッグランやお散歩で初対面の犬と仲良くさせる方法
愛犬がドッグランやお散歩でうれしそうに歩いたり走ったりしていると、見ているこっちまでうれしくなりますよね。しかし、中には初対面の犬がいるだけで血相を変えて吠えてしまう犬もいます。何とかして初対面の犬と仲良くなる方法はないのでしょうか?
今回は、初対面の犬との接する際の注意点やしつけについてご説明します。
初対面の犬同士を接触させるときの流れ
人間と同じように、初対面の犬はお互いに緊張しています。他の犬の姿を見た瞬間、反射的に吠えてしまうこともあるでしょう。
もちろん、お互いに吠えたりすることがなかったとしても、すぐに犬同士を近づけることは避けてください。次のような段階を踏むことで、距離感が少しずつ縮まっていきます。
1.リードで距離をとりながら様子を見る
まずはリードで犬同士がふれ合えない程度の距離を保ち、様子を見ましょう。地面のにおいを嗅いだり、寝転がったり、飼い主さんの顔を覗き込むようなら、興奮していない証拠です。
犬同士が目を合わせる行為は警戒や威嚇である可能性が高いため、視線を逸らすのは良い兆候。争いを避けるための犬同士のコミュニケーションが成立している状態です。
2.犬同士を接触させる
落ち着いているなと思ったら、リードを緩めて犬同士を接触させます。お互いにおいを嗅ぎ合うようなら、犬同士のあいさつをしていることになります。お互いにあいさつをしない場合、飼い主同士が世間話をする様子を見せてあげましょう。
3.あいさつ後も最初のうちは見守る
においを嗅ぎ合うあいさつの後も、最初のうちは様子を見守ってあげてください。どちらかが怖がっているようなら、その後も仲良くなるのは難しいかもしれません。無理せず諦めて立ち去りましょう。
上記の流れで、あいさつ前とあいさつ中の時間をゆったりと取ってあげると、仲良くなりやすいといえます。くれぐれも焦りは禁物です。
初対面ではここに注意!
同じ犬でも、家族以外の人や犬に慣れた「社会化された犬」と、そうでない犬がいます。
社会化されていない犬は初対面の犬に攻撃的で、ケンカになってしまうことも。攻撃的な犬をしつけ直すのは時間がかかりますので、相手の犬を見て「攻撃的だな」と思ったら、無理に近づけないでください。
また、通称「アルファ犬」と呼ばれる「アルファシンドローム(権威症候群)」になっている犬との接触は危険です。アルファ犬は家族(群れ)の中で自分がリーダーだと思い込んでおり、初対面の犬に対しても威嚇・攻撃をしてきます。相手の犬がアルファ犬だと思ったら、愛犬を近づけないようにしましょう。
犬同士を仲良くさせるためのしつけやマナー
大切な家族だからこそ、愛犬にも「仲の良いお友達を作ってあげたい!」と思うのは当然のことでしょう。しかし犬には犬の作法があるので、焦らずゆっくりと近づけることが大切です。
犬の中には、「人見知りの人」と同じように「犬見知りの犬」もいます。威嚇をしなくても、知らない犬と接触することを常に嫌がるようなら、無理強いしない方が良いでしょう。
ただ、犬が家族の中で「自分が一番!」と勘違いしてしまうと、犬同士のお友達ができなくなってしまうため、子犬の頃からきちんとしつけをしてあげた方が、犬のためになります。
初対面の犬と仲良くできる犬に育てるためには、子犬の頃からさまざまな犬や人に会わせて、飼い主や家族以外との交流に慣れさせることが大切です。犬見知りに育ってしまった場合は、他の犬と会ったときに吠えずにいられたら褒める、などのしつけを行うと良いでしょう。
また、犬が飼い主さんに寄り添って歩く「リーダーウォーク」を身につけておくと、犬が上下関係を理解し、犬同士の接触の際も役立ちます。成犬になってからでも訓練は可能です。
おわりに
ドッグランやお散歩で初対面の犬と仲良くさせる方法をご紹介しました。
他の犬に突然吠えたりせずにいろいろな犬と仲良くできる犬にするためには、犬見知りにならないようしつけを行い、他の犬にいきなり近づけたりせずに段階を踏んで、ゆっくりと接触させてあげることが大切です。
段階を踏んで接触させるためには、飼い主同士のコミュニケーションが欠かせません。犬同士のコミュニケーションを取る前に、必ず相手の飼い主の方の許可を得るようにしましょう。
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