2016.09.02暮らし

相性が大切!大型犬と小型犬を多頭飼いするときに注意したい6つのこと

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大型犬と小型犬を多頭飼い

かわいらしい愛犬の素振りや行動を見たり、街で仲良く多頭飼いでお散歩したりする姿を見たりすると、「もう1頭飼いたいな」と思う飼い主の方も多いのではないでしょうか。

 

多頭飼いは多くのメリットがありますが、デメリットも少なくありません。特に相性が合わないと愛犬たちはもちろん、飼い主にとっても精神的な負担になります。

特に大型犬と小型犬の多頭飼いの場合は、大型犬同士、小型犬同士と違い注意すべき点もさまざまです。

今回は、大型犬と小型犬の多頭飼いをする際に注意したい、相性を良くするポイントを6つご紹介いたします。

 

大型犬と小型犬の多頭飼いをする前に

多頭飼いをする前に

【ポイント1 飼育スペースは大丈夫?】

多頭飼いをする際にまず気を付けたいのが、飼育スペースの問題です。

運動能力が人間よりも高い犬にとって、飼育スペースが狭すぎることはストレスの原因となります。愛犬大国であるドイツでは、犬の大きさに準じた飼育スペースが法律で決まっているほど、くつろいだりじゃれあったりするスペースは犬にとって重要で、犬それぞれにリラックスできる固有のケージを置く場所も必要です。

また、ペット可のマンションの場合でも、犬種や頭数が規定で決まっていることがあります。トラブルを未然に防ぐためにも、予め規約の確認が必要です。

 

【ポイント2 費用はどうする?】

愛犬を元気に育てるためには、フードなどはもちろん、狂犬病予防注射やワクチンなどの医療費も必要になります。平均的には、医療費やフード費、医療保険費などを含めると、1頭につき年間30万円程度の費用がかかるとも言われています。小型犬の場合はその負担が軽く、大型犬の場合は負担が重くなる傾向があります。

これらの金銭的負担が家計の中で捻出可能かどうかも確認しておく必要があります。

 

【ポイント3 時間の配分はできる?】

愛犬が増えることは、犬のお世話をする時間が増えると言うことです。大型犬と小型犬では散歩の時間も異なることも多く、一緒にお散歩が出来ず1頭ずつ行うこともあります。

病院やトリミングなどの時間のかかることも増えるため、飼い主にある程度の時間の余裕がなければ難しい場合もあります。

 

多頭飼いが始まってから注意するポイント

注意するポイント

【ポイント4 先住犬を優先する】

犬は、社会性が高い動物です。そのため家族の中での序列を重視します。

特に犬には犬の社会のルールがあるため、それを飼い主が崩してしまうことは、後から飼った犬のしつけのためにも良くありません。後から飼った子が子犬だと、ついその子を構いすぎてしまいがちです。しかし、ごはんやおやつを与える順序は、必ず先住犬を優先してあげましょう。

特に大型犬と小型犬の多頭飼いの場合、力の差もあるため、特にこの序列に関しては注意が必要です。

 

【ポイント5 パワーバランスを見誤らない】

犬は、犬同士で順位を決めます。たとえ後から来た犬であっても、力がある方が上になることもあります。特に大型犬と小型犬のような犬種が違う場合、これらの順位付けのために犬同士ケンカをすることも少なくありません。

そんなときにケンカの仲裁をすると、犬たちの順位付けを分からなくさせてしまうきっかけになりかねないため、見守ることが大切です。最終的にはマウンティングを行い、犬同士の順位が決まることでケンカは収まっていきます。

しかし見守ることが大事だと分かっていても、大型犬と小型犬では力の差があります。

キャンキャン鳴いたり、尻尾を後ろ脚に巻き込んだり、逃げたり、流血したりすることがあれば、犬同士を引き離す必要があります。飼い主の手でクールダウンさせてあげましょう。

 

【ポイント6 平等・公正を貫く】

犬にとって、飼い主は序列のトップに当たります。だからこそ、平等や公正は貫かなければいけません。特に、子犬と成犬のケンカの場合には、子犬をかばってあげたくなったり、年上の先住犬をつい叱ってしまったりしてしまいがちです。しかし、叱る際は両者を平等に叱る必要があります。

また、おやつを与える場合や、スキンシップをとる場合でも、必ず序列を意識して行い、公正さを貫くことが大切です。

飼い主側の細かい序列意識の積み重ねによって順位付けが決定されることで、犬同士が落ち着いて生活できるようになるのです。

 

おわりに

しっかり考えてから始めた多頭飼いでも、犬同士でトラブルが起こると、飼い主自身が落ち込んでしまうこともあります。

しかし、今回ご紹介した6つのポイントを意識して過ごすことで、犬たちの相性は改善されていき、住みやすい環境を作りあげていけることでしょう。

 

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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