2016.09.02暮らし

抜け毛対策だけじゃない、犬の体調管理にも役立つブラッシングの効果と役割

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ブラッシングの効果と役割

愛犬の体を覆う被毛には、主に体温調節と外的刺激から犬の皮膚を守る役割を持っています。

犬の毛の生え方には大きく2つに分けられ、短い毛と長い毛が重なって生えることで保温性に優れたダブルコート、換毛期がないシングルコートがあります。

換毛期がなく抜け毛が少ないシングルコートと比較すると、ダブルコートの犬は春になると沢山の毛が抜けます。

定期的なブラッシングは、このような抜け毛対策だけでなく愛犬の体調管理にも役立ちます。

今回は、愛犬の体調管理にも役立つブラシングの効果や役割についてご紹介します。

 

被毛を清潔に保つブラッシングの役割

被毛を清潔に保つ

犬のブラッシングには、抜け毛のケアだけではなく体の表面の汚れを取り除く役割もあります。

ブラッシングを行うことで自然に抜けた抜け毛(死毛)を減らすとともに、体にまだついている抜け毛を取り除き、フケやホコリなどの汚れを落として被毛を清潔に保つのです。

 

これだけを聞くと「こまめにシャンプーをすればいいのではないか?」と思うかもしれませんが、犬の皮膚は人間と比較すると三分の一から五分の一程度の厚みしかありません。そのため頻繁にシャンプーをすると、皮膚のトラブルの原因になることもあります。

次回のシャンプーまでの間も、美しく衛生的な毛並みを保つためにはブラッシングが重要なのです。

 

毎日のブラッシングで小さな変化に気付く

小さな変化に気付く

毎日のブラッシングは、愛犬の体調変化を知るきっかけにもなります。

毎日を元気に過ごす愛犬は、知らず知らずのうちに毛が絡んだり、毛玉ができたりしてしまいます。毛玉ができると皮膚が引っ張られストレスの原因となり、時にはその部分が蒸れ、細菌が繁殖し皮膚に炎症を起こすこともあります。

 

また毛並みや皮膚だけでなく、飼い主はブラッシングをする中で愛犬のお腹や顔、足の細部など体のいたるところを目にします。その中で、目やにが出ていないか、口臭に変化はないか、耳垢が出ていないかなどの体調の変化に気付きやすくなります。

こまめにブラッシングを行うことで愛犬の変化に素速く気付き、体調を悪化させる前に対処ができるのも、ブラッシングの1つの役割といえます。

 

ブラシを使い分けて効果的なブラッシングを

ブラッシングの程よい刺激には、マッサージ作用もあります。何より大好きな飼い主さんとコミュニケーションを取る大事な時間でもあります。

 

そんなブラッシングには、いくつか注意が必要です。

それは、ブラシを愛犬の被毛に合わせて使いこなすことです。ブラシはそれぞれ役割が異なり、大きく分けて5種類ほどあります。

 

【スリッカーブラシ】

スリッカーブラシは目の細かいブラシで抜け毛や死毛、フケや汚れを取り去る他、毛のほつれをほどいたりするのにも使われます。

 

【ピンブラシ】

ピンブラシはスリッカーブラシよりもピンが長く、先が丸くなっています。スリッカーブラシでは届かない長毛種のブラッシングに役立ちます。

 

【獣毛ブラシ】

獣毛ブラシは猪毛や豚毛でできたブラシで、抜け毛や汚れを取り去る他にマッサージ効果もあるブラシです。また、被毛のツヤを良くする効果もあります。

 

【ラバーブラシ】

ラバーブラシはゴム製のピンのブラシです。やわらかく皮膚にやさしいため、短毛種の抜け毛を取るのに向いており、マッサージ効果も期待できます。また皮膚の負担が少ないため、ブラッシングに慣れないうちはラバーブラシをすすめることもあります。ブラシ型の他に手にはめてブラッシングがするグローブ型もあります。

 

【コーム】

コームはブラッシングの最後の仕上げに使います。

一般的に長毛種はスリッカーブラシ・ピンブラシ・コームの3種類、短毛種はスリッカーブラシと獣毛ブラシの2種類、超短毛種は獣毛ブラシとラバーブラシの2種類が使われています。しかし長毛種でもラバーブラシが好きな子もいますし、その子の好みに合わせてあげましょう。

 

おわりに

被毛のツヤは愛犬の体調をあらわし、健康状態の指標となります。愛犬の体にあったブラシで行うブラッシングは、愛犬の毛並みを美しくするだけでなく、健康管理や愛犬とのコミュニケーションにも役立ちます。こまめなブラッシングで愛犬の健康を守りながら、よりよい関係性を築きましょう。

 

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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