2016.09.02暮らし

室内犬の長時間のお留守番で与える犬のストレスを軽減するポイント4つ

どれだけ愛犬と一緒にいたいと思っても、仕事や用事などの外出時に愛犬をお留守番させなければならないタイミングもあります。しかし本来、犬は群れの中で生活していく動物なので、お留守番には精神的なストレスがかかります。特に飼い主と過ごす時間が多い室内犬の場合は、飼い主の不在による不安感はより大きくなります。

そこで今回は、お留守番が長時間になってしまうときに犬のストレスを軽減するための4つのポイントをご紹介していきます。

【ポイント1】普段から犬と適度な距離感を保つ

日頃から飼い主とべったり過ごしている犬ほど、お留守番の際に不安感を示す傾向があります。犬との信頼関係を築く上でスキンシップをとることはもちろん大切ですが、お留守番でストレスをためないためにも、犬が1人で過ごす時間は必要です。

そのためには、普段から「ハウス」のしつけを行う方法が効果的です。

犬を定位置に移動させるこのしつけは、ゲージやベッドなどで愛犬の定位置を作り、飼い主と一緒にいるときも「ハウス」を行うことで愛犬と飼い主との適度な距離感を作り出します。

いつも隣にいてくれるはずの飼い主が突然いなくなってしまうと、心もとない気持ちになるのは仕方がないことです。留守番の際に寂しくさせないためにも、普段から一緒にいる時間と別々に過ごす時間にメリハリを持って接することを心掛けましょう。

【ポイント2】1人遊びを覚えさせる

愛犬に1人遊びの習慣をつけることは、お留守番の時間を自分なりに楽しむために有効な方法です。1人遊びを上手にできる犬は、お留守番をすることになっても、ストレスをためずに飼い主の帰りを待つことができます。

普段からおもちゃやトレーニング器具などを与えて、1人で遊ばせる時間を作りましょう。気に入って良く遊ぶおもちゃがあれば、外出の際にはそれを与えてから出かけましょう。そのようなアイテムがあれば、留守番の間も寂しさを紛らわすことができます。

与えるおもちゃは犬が1人でいるときの事故やけがにつながらないよう、ある程度の大きさがあり、噛んだり踏んだりしても壊れない丈夫なものを選ぶ点に注意してください。

【ポイント3】短時間の留守番に慣れさせる

長時間の留守番になっても犬にストレスを感じさせないためには、飼い主が出かけても必ず帰ってくるということを犬に覚えさせることが大切です。「ちゃんと戻ってくる」ということが分からなければ、犬はいつまでも飼い主がいないことに強い不安を感じてしまいます。

特に、これまで飼い主と一緒に過ごす時間が長かった犬の場合は、いきなり長時間の留守番からはじめると、抱えるストレスは非常に大きなものになります。最初はドアから出て5分くらい経ったらすぐに戻る、というように、ごく短時間の不在から慣れさせ、これを何度も繰り返しながら少しずつ時間や回数を増やしていきましょう。

【ポイント4】犬にとって安心で心地よい場所を用意する

留守番をさせる際は、ケージの中にトイレや水など必要なものをそろえた心地よい場所を作ってあげましょう。飼い主のにおいがついた毛布などを用意して、ベッドを作ってあげるなどすると、さらに安心感が増します。

「外出時にケージの中に犬を入れておくことは、犬を閉じ込めているようで嫌だな」と感じる方もいるかもしれません。しかし、自由に動き回れる広い空間が、必ずしも犬にとって心地よい環境だとは限りません。私たち人間が広い空間にぽつんと1人で置かれるよりも、ある程度範囲が決まった自分の部屋を与えられた方が落ち着くように、犬の場合でも、居場所が決まっている方が安心できることがあります。外出時に災害などが起こったとき、犬を危険から守るという意味でも、ケージの中に入れておくことはおすすめの手段です。

もちろん、感じ方は犬によってそれぞれですから、狭い空間に長時間いることにストレスを感じる犬もいます。愛犬の性格を考慮して、少しでも苦痛を感じない快適な環境を整えてあげてください。