犬の放し飼いやノーリード散歩はNG?犬の飼い方の注意点
室内で犬を飼う場合、リードをつけずに放し飼いにしているケースが多いのではないでしょうか。逆に室外で犬を飼っている家庭ではリードをつけている犬を多く見かけますが、たまにはノーリードでのびのびと犬を散歩させてあげたいと考えることもあるかもしれません。ここでは犬の放し飼いやノーリードでの散歩についてご紹介します。
犬の放し飼いは法律でどう扱われているのか
ペットに関する法律は環境省の「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)の第7条に記載されています。この法律では「飼い主は他人に危害を加えないようペットを飼育しなければならない」という内容が定められています。
そのため、他人に迷惑をかける恐れのある犬の放し飼いやノーリードの散歩は法律に抵触する恐れがあります。ただし、この法律には違反した場合の罰則については触れられていないため、法的拘束力は弱いという現状があります。また「放し飼い」や「ノーリード」という言葉が記載されていないため、「人に迷惑をかけない、しつけのいい犬なら放し飼いやノーリードでも良い」という意見もあります。
しかし、最近は各自治体の条例によって犬のノーリードを禁止する自治体が増えているようです。ただ、まだまだ地域差があるようなので、住んでいる自治体のホームページなどで条例を確認しておきましょう。
犬をノーリードにできる場所はあるのか
いくらしつけが行き届いているとはいえ、外出先でのノーリードは何が起こるか分かりません。突然のクラクションや電車の音、子どもの飛び出しやほかの犬の鳴き声など、愛犬を驚かせ興奮させてしまうものが、家の外には数多くあります。
法律や条例もありますが、愛犬の安全のためにも、どんなにしつけができている飼い犬でも公道や公園をノーリードで連れ歩くことは控えましょう。
愛犬をノーリードで過ごさせることができる場所は、庭などの私有地、ドッグラン、ドッグカフェが主に挙げられます。広いスペースで思い切り愛犬を遊ばせることができるドッグランや、愛犬を連れてお茶や食事が楽しめるドッグカフェなどはノーリードでも良い場合がありますが、無駄吠えをしないことなどの基本的なしつけを必要とします。
ドッグランやドッグカフェに行く場合は、その場所のルールに合わせて事前にトレーニングをしておきましょう。
また、ドイツはペット先進国と呼ばれており、多くの犬がノーリードで飼われています。もちろんしつけがきちんできていることが前提となりますが、人の多い場所やノーリード禁止の公園を除き、基本的に散歩はノーリードで行われます。
私有地でも放し飼いには注意を
私有地の場合、敷地内であれば放し飼いは特に問題はありません。しかし、うっかり門を開けていて脱走してしまった、突然の来客に驚いて吠えたりけがをさせたりしてしまったなどということも考えられます。
もし犬が脱走してしまえば交通事故に遭ったり、連れ去られたりすることも考えられます。実際に吠えたり噛まれたりされた人が飼い主を訴えた事例もあります。自宅の庭であっても急なトラブルに見舞われないように、愛犬を放し飼いにする際には飼い主がそばについて見守ってください。
おわりに
本来であれば犬を放し飼いにして、ノーリードで思い切りお散歩させてあげたいのは飼い主の共通の願いだと思います。しかし日本は土地が狭い上、ペットに対する理解も人によってさまざまです。
ノーリードでの散歩は、まだまだ場所が限られています。ノーリードでの飼育は、まず飼い主が犬のしつけをきちんとし、犬が苦手な方や小さな子どもやお年寄りに迷惑をかけないようにすること、そして行政もきちんと指導、管理していくなどの対策が必要となります。
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