犬の添い寝は良いの?悪いの?愛犬と一緒に寝るメリットや注意点
あたたかなぬくもりを感じながら眠ることができる愛犬との添い寝。室内で犬を飼っていると、ときには添い寝をしたいと思うこともあるでしょう。しかし犬と添い寝するにあたっては、気をつけなければいけないことがあります。
ここでは愛犬と一緒に寝ることによって得られるメリットや、添い寝するときの注意点を紹介します。愛犬と確かな信頼関係を築き、長い時間を仲良く暮らしていくためにも、犬との添い寝のポイントをしっかり心得ておきましょう。
愛犬との添い寝のメリット
犬にとって添い寝は飼い主の存在をすぐ近くに感じることができるため、精神的に落ち着いた状態で睡眠がとれるというメリットがあります。それに人間が寝具として使用している布団は寝心地が良く、飼い主のにおいもついていることから、犬は安心して眠ることができるのです。
そして飼い主にとっても犬の体毛の柔らかさや体温を感じながら眠れるため、幸せな気分になれるでしょう。このように添い寝は、飼い主と犬が一緒に寝ることでお互いの信頼関係を高められるというメリットがあります。また添い寝の際「今日は添い寝をしたい」「今日は自分だけで寝たい」と犬が睡眠をとる環境をどちらも選べるようなしつけがしっかりとできていれば、犬も飼い主もストレスなく過ごせます。
このとき「ベッドで寝るのは夜だけ」「寝床に上がれるのは飼い主の許可が下りてから」というような決まり事を作ることも大切です。
愛犬と添い寝をするリスク
犬との添い寝には、飼い主が病気やアレルギーを発症する原因になったり、しつけを行う上でさまざまな支障が出てしまったりするリスクがあります。
まず飼い主の健康問題では、散歩の途中で犬の皮膚や体毛に寄生したダニやノミ、ウイルスや細菌、寄生虫によるズーノーシス(人獣共通感染症)が挙げられます。ズーノーシスには狂犬病といった恐ろしい病気も含まれるので、正しい予防接種を行うなどの対策が必要になります。
その他のリスクとして、添い寝によって飼い主との主従関係が薄れてしまい、しつけが難しくなる可能性があります。犬が人間の布団で寝ることそれ自体が、主従関係が上手く形成されていないことの現れという場合もあるので、添い寝は犬と飼い主の主従関係が確立されている状態で行いましょう。
犬と一緒に寝る前にしておくべきこと
犬との関係を良好に保つために、添い寝を始める前に以下の3つのトレーニングを行いましょう。
1つ目はトイレ習慣など衛生面のしつけです。飼い主の寝床の衛生環境を守るためにも、トイレのしつけは確実に行い、必ず決まった場所でトイレができるようになってから一緒に寝るようにしましょう。加えて犬にはこまめにブラッシングを施し、布団は定期的に洗うなどの手入れも欠かさないようにすると良いでしょう。
2つ目はケージで寝られるようにするしつけです。犬には飼い主といられる場所だけでなく、犬のプライベートが守られる空間も必要です。ケージは飼い主と寝られないときに犬だけで寝るための空間となり、犬にストレスを感じさせないためにも重要なトレーニングになります。
3つ目は愛犬との信頼関係を作っておくことです。添い寝をするのは必ず主従関係が形成されてからにしましょう。主従関係が完全でない状態で添い寝した場合、犬との信頼関係や主従関係の崩れにつながってしまいます。
おわりに
添い寝は愛犬と充実した時間が過ごせる反面、飼い主の健康問題やしつけの妨げとなる恐れがあります。もし添い寝をしたいという場合は、病気の予防や清潔感を保つことを心掛けることに加えて、必要なしつけもしっかり行った上で一緒に寝るようにしましょう。
きちんと衛生管理やしつけを行って犬と正しいコミュニケーションがとれる状態であってこそ、この上ない幸せなひとときを感じることができます。
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