スフィンクスやピーターボールドなど、毛のない無毛猫の飼い方や注意点とは
猫を飼うことを検討している方の中には、「ちょっと変わった特徴を持つ猫を飼ってみたい」という方もいるかと思います。そんな方に紹介したいのが、スフィンクスやピーターボールドなどの無毛猫です。
この種類の猫は、普通の猫とは異なり体毛がないため、飼育には注意しなければならないポイントがあります。ここでは初めて無毛猫を飼う方に向けて、毛のない猫の特徴や入手法、飼育の時に気をつけることをご紹介します。
無毛猫とはどんな猫なのか
無毛猫は突然変異や違う種類の猫を交配することによって生まれた猫で、体毛がとても薄い・もしくはほとんどないという特徴があります。無毛猫で代表的な品種には、カナダで発見されたスフィンクスや、ロシアが原産国のピーターボールドが挙げられます。
スフィンクスは黒や白、シナモンなどさまざまな毛色の個体が存在しており、体毛の薄さに加えて大きな目と耳、細長いしっぽなど一般的によく知られている猫とは違った身体的特徴を持っています。手触りはなめらかで、体のしわが多いほど良い猫と言われています。スリムな見た目に反して体力があるので、運動ができる環境を必要とします。性格は順応性があり社交的なので、犬など他の動物と一緒に飼うのにも適しています。
ピーターボールドは体毛がない個体と短い体毛が生えている個体に分かれており、体毛がない場合肌色のみですが、体毛がある場合はスフィンクスと同じくさまざまな毛色を持ちます。この猫もスフィンクスと似た外見や性格が特徴的ですが、日本ではあまり知られていない品種です。
毛のない猫を飼うには
スフィンクスやピーターボールドといった無毛猫は貴重であるため、どちらの猫もペットショップで見かける機会はほぼありません。そのため店舗でスフィンクスやピーターボールドを購入することは難しく、基本的にはブリーダーからの購入となります。
ピーターボールドについては、日本での知名度が低いこともあり場合によっては海外から輸入する必要があります。値段についてはおよそ20~40万円ですが、コンテストに出場する個体や珍しい毛色の個体となると50~100万円にもなる場合もあり、一般的に知られている猫よりも高額です。
無毛猫を迎え入れたい場合は、猫の持っている性格や健康に対してこまめな気配りを行っているブリーダーに依頼することをおすすめします。
無毛猫を飼うにあたって気をつけるべき点
無毛猫は名前にもあるように体毛があまり生えていないことから、普通の猫とは飼い方が少し変わります。
毛のない猫を飼う上で注意すべきポイントは、肌の清潔を保つことです。ブラッシングの代わりに蒸しタオルを使い毛穴から出る分泌物をこまめにふきとってあげましょう。しわがある部分は特に汚れがたまりやすいので、皮膚病を予防するためにも入念なお手入れで清潔に保ってあげてください。また1~2週間に一度くらいの間隔でシャンプーをするのもおすすめです。
また肌のお手入れに加えて室内の温度管理にも気を配りましょう。無毛猫は暑さや寒さ、温度変化によって体調を崩しやすい猫です。そのため室内の温度は常に一定の温度を保つ必要があります。そして紫外線にも弱いので、外出する必要がある時は皮膚ガンにかかってしまわないためにも日焼け止めなどの紫外線対策を必ず行ってからお出かけしてください。
おわりに
目や耳が大きく肌にしわがあるなど普通の猫からかけ離れている姿を持つ無毛猫ですが、賢く人懐っこい性格を持ち合わせています。そのため無毛猫は、猫とコミュニケーションをたくさん取りたいという方にもおすすめの品種です。
飼育においてはさまざまな配慮が必要となる無毛猫。しかしその気品のある見た目や性格には、人々を魅了する大きな魅力があります。
松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ
最新記事 by 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ (全て見る)
- 猫の便秘に要注意!予防と対策を知ろう - 2024年11月21日
- 犬猫の療法食の効果と意外な落とし穴とは? - 2024年11月11日
- チワワの子犬が家にやってきた!こんな時どうする? - 2024年11月8日