2016.11.30健康

体を守るために必要？ストレスの原因？犬に洋服を着せるメリットとデメリット

以前は犬に服を着せるという概念はほとんどありませんでしたが、最近では洋服を着ている犬を見かけることも珍しくはありません。ペットショップで見かける犬用の洋服は、人間用の洋服と同様にこだわったデザインのものが豊富にそろっています。

犬用の洋服は、体を守るために必要といわれることもあれば、ストレスの原因になっているとの説もあります。一体どちらが正しいのでしょうか。

今回は、犬に洋服を着せるメリットとデメリットについてご紹介します。

なぜ犬に洋服を着せるのか？

犬に洋服を着せるというと、リボンやフリルが付いた可愛いデザインの服を着た犬のイメージを浮かべる方も多いでしょう。そのため、「ただ犬におしゃれさせたいだけなのでは」と考えてしまいがちです。しかし、すべての飼い主がおしゃれのために犬に洋服を着せているわけではありません。

犬の洋服には、犬の体調を管理し、飼い主が行う散歩後のお手入れを楽にするといった目的もあるのです。犬種によっては特定の気温に弱いため、「夏は直射日光から守る」「冬は防寒対策」などというように温度管理の手段の1つとして洋服が挙げられています。

また、雨の日には犬用のレインコートを着せて雨や泥による汚れを抑えることで、レインコートを着せていないときよりもお手入れの手間が減るといったメリットもあるでしょう。犬にシャンプーをする回数を減らすこともできるため、シャンプーにストレスを感じてしまう犬にとってもメリットがあるといえます。

犬に洋服を着せるメリット

前述のような、犬の体調管理や飼い主の負担を減らすといった役割以外にも、抜け毛の防止や病気の治療・予防のために洋服を着せることがあります。

抜け毛防止については、ドッグカフェなど公共の場で他の利用者へ配慮する際に洋服が役立ちます。飼い主は犬の抜け毛を普段から見慣れているため、犬の毛が宙を舞っていてもあまり気にしないかもしれませんが、犬を飼っていない方や他の利用者が不快に感じることもあるでしょう。そのため、マナーを守る際に必要となる場合もあるといえます。

病気の治療や予防については、アレルギーや皮膚炎など、皮膚の疾患で患部を守らなくてはならない場合に洋服の着用が有効です。患部に塗った薬を舐めてしまうのを防ぐことにもつながります。また、蚊による虫刺され予防の効果もあります。

犬に洋服を着せるデメリット

犬の洋服はおしゃれ以外にさまざまな役割を果たせますが、場合によってはストレスの原因になります。普段洋服を着ないで生活している犬は、洋服の着用を嫌がることも少なくありません。嫌がっているのにもかかわらず無理やり服を着せてしまうと、犬にストレスを与える結果になるでしょう。

もし何とか洋服を着せることができたとしても、犬の行動に支障が出てしまう場合もあります。また、装飾が派手な洋服は細かいパーツを誤飲する恐れがあります。そのため、犬に着せる服はシンプルなデザインかつ、犬に優しい自然素材でできているものがおすすめです。

長毛種の犬の場合は洋服と体毛の摩擦で毛玉ができやすくなるため注意しましょう。洋服を脱がせた後はブラッシングを行うなど、丁寧なお手入れを欠かさないことで予防することができます。

おわりに

一見おしゃれするためだけのものに見える犬の洋服ですが、さまざまな役割があります。そのため、犬に洋服を着せる場合は、見た目よりも実用性を重視することをおすすめします。飼っている犬に合った素材やサイズを選ぶことも大切です。

嫌がることなく服を着てもらうためには地道に慣らしていくことも必要ですが、犬の生活において洋服は必要不可欠というわけではありません。無理に着せないようにしてください。

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松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。