ビーグルの性格・飼い方・しつけ・病気について
イギリス原産の人気小型犬「ビーグル」。鋭い嗅覚を生かし、貴族の間で流行したウサギ狩りで活躍していた狩猟犬でもあります。世界的に有名なアメリカのマンガに登場する、白い体に黒いたれ耳の人気キャラクター犬のモデルも、実はビーグルだとご存じでしたか?
ここではそんなビーグルの性格や飼い方、しつけ方、注意すべき病気などについてご紹介しています。
やんちゃで賢いパートナー
ビーグルの原種は、古代ギリシアでウサギ狩りに用いられていた犬だといわれています。狩猟犬として屋外で活躍してきた長い歴史があり、活発でやんちゃな犬です。飼い主さんと遊ぶことも大好き。
ビーグルはとても賢く飼い主に対しても従順な性格をしており、しつけにはあまり困らないでしょう。とても愛情深く接してくれる性格も魅力の1つです。
ビーグルは独立心や探求心が強く、探検に夢中になると飼い主のことを忘れてしまうこともありますが、基本的には寂しがりやで甘えん坊です。「ペットとできるだけたくさんふれ合いたい!」という人にはピッタリですね。
ただし、ビーグルはあまり長時間の留守番が続くことには耐えられません。大きなストレスや問題行動につながることもあるので、飼う前には一度生活スタイルが合わせられるか慎重に考えておきましょう。
被毛は黒、茶、白の3色が基本ですが、「レッド&ホワイト」と呼ばれる茶と白の2色、さらに薄い茶と白の「レモンカラー」なども人気があります。ちなみに、人気キャラクターのような黒と白のビーグルはめったにいないようです。
飼い方の注意点
季節の変わり目に大量の抜け毛が発生するため、毎日のブラッシングは欠かせません。
また、トレードマークであるたれ耳の中が蒸れると、臭いや外耳炎の原因となることも。耳専用のクリーナーを使い、できるだけこまめにケアしてあげましょう。
しつけの方法
無駄吠えの対策を
とても賢い犬ですが、やんちゃで興奮しやすいためしつけ方に注意が必要です。ウサギ狩りで活躍していた時代は鳴き声で獲物を追い込んでいたといわれ、小さな体からは考えられないほど大きな声が出ます。
スタミナもあるため、一度無駄吠えを覚えると大変なことになる可能性もあります。無駄吠えの対策はしっかりとしておいてください。
来客やインターホンに反応して吠える場合、興味をそらすため名前を呼んだり、おすわりをさせたりしてみましょう。飼い主が来客に対して穏やかに接する姿をできるだけ見せてやると、警戒心がとけてあまり鳴かなくなります。怖がっているものに対しても、同じように徐々に慣れさせてあげてください。
ストレスの発散が大切
活発な性格のビーグルは退屈するとストレスが溜まり、無駄吠えすることも。一緒に過ごす時間を増やし、ストレスを発散させてあげましょう。
寂しがり屋でかまってもらおうと吠えることもありますが、それに反応してかまってやると「吠える=遊んでもらえる」と思い込み、無駄吠えがより激しくなります。その場合は無駄吠えを無視し、無駄吠えをやめたらほめる、という方法が効果的です。
注意すべき病気
ビーグルは体が丈夫であまり病気にかかりませんが、食欲旺盛なので注意しないと太りすぎてしまいます。また、活発なため動かないとストレスが溜まりやすいという傾向もあります。肥満とストレスの対策として、日頃からしっかり運動させてあげましょう。
高齢になると白内障にかかることも多いので、「おかしいな」と思ったらすぐに動物病院を受診してください。
おわりに
ビーグルが狩猟犬として活躍する場面はほぼなくなりましたが、現在では麻薬探知犬や警察犬としてその嗅覚を発揮しています。遊ぶことが大好きなので、お子さんのいるにぎやかな家庭におすすめの犬種かもしれません。大きな鳴き声で困ってしまわないよう、家にお迎えした段階でしつけに注意することが大切。それさえクリアすれば、楽しい毎日のパートナーとなってくれるはずです。


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