2020.03.10しつけ , 猫のしつけ , 知識

ねこの一生を考える 前半その1

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座っている茶色の猫

こんにちは。松波動物病院メディカルセンタートレーナー部署主任の森夕花と申します。動物病院には多くの猫ちゃんの患者様もいらっしゃいます。その中には、猫ちゃんの問題行動に関するご相談を伺うこともあります。

 

今日は、猫ちゃんの一生、について考えてみたいと思います。

 

猫ちゃんの一生の中では、病院やホテルなど、お家の外に連れて行かないといけないこともあります。災害時等、家を出なくてはいけないこともあるかもしれません。こういった事態に備えて猫ちゃんも外出の練習をしておく必要があります。2つご紹介させていただきたいと思っています。

***今回は1つめのご紹介ですが、少しボリュームがある内容なので、前半を2部構成(その1・その2)していきます***

 

ペット用のキャリーバッグ

1つめは、キャリーバッグの練習です。

キャリーバッグは猫ちゃんを安全に運ぶための必需品です。キャリーバッグは安全が第一です。アウトドア用のカバンやお買い物かごなどで代用せず、必ずペット用のキャリーバッグを選びましょう。キャリーバッグには様々な種類がありますが、体の柔らかい猫ちゃんは少しの隙間でも逃げ出してしまうことがあります。閉じた時に隙間のあるものや、出入口がチャックやボタンでできている場合、外れたりこじ開けたりして逃げ出してしまうことも考えられます。安全性を考慮しましょう。

おすすめは、プラスチック製です。形が固定されているものは、床に置いた時にも安定します。扉の取り外しが可能なものだと、家で開けっ放しにして置いておくことが出来て、練習がしやすいでしょう。そして入口が上側と横側に2ついているものがより便利です。上側は、診察の際に上からタオルで包むなどして出すことができます。横側は猫ちゃんが自ら入ることがしやすいと、練習するときに便利です。

 

The cat sits in a carrier for animals . A pet. Transportation of animals. Little kitten. Tricolor cat

是非、子猫の頃から練習をはじめてください。

キャリーバッグ=安心なもの、にしておくと、いざという時に本人のストレスも少ないです。いざ動物病院に連れていくときになって追いかけっこしながらなんとか押し込んで連れてきたけれども、以後二度と入ってくれなくなった…という悲しいお話も聞いたことがあります。子猫ちゃんであれば、嫌な経験をしていない分、練習を進めやすいもの利点です。

まず始めは、ごはんをキャリーバッグの中に入れてみましょう。ここで余談ですが、ねこちゃんの好きなものを見つけるのが難しい、というお話をよく聞きます。逆に、ごはん大好き!いつでもちょうだい!という子は練習がとてもスムーズに進みます。練習前の準備として、好きはごはんやおやつを見つけてみてください。

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ドッグトレーナー 森夕花

ドッグトレーナー 森夕花

松波動物病院メディカルセンタードッグトレーナーの森夕花です。これから皆様とパートナーとの暮らしに役立つお話しや当院でのトレーニングの取り組みなどをご紹介させていただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
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