2017.12.14暮らし

猫を多頭飼いするときのコツは?猫同士の相性や食事、トイレの注意点

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猫を多頭飼いするときのコツ2010年頃から巻き起こっている猫ブーム。現在もそのブームは継続中で、今後はさらに猫の飼育数が増加し、犬の飼育数を上回る日も近いとまでいわれています。
ふわふわとした触り心地などから癒やし効果も高いことや、猫は犬より手がかからないとされていることから、最近では多頭飼いする人も増えているようです。
そこで今回は、猫を多頭飼いするときのコツや注意点などについてご紹介します。

 

猫の多頭飼いの現状

2016年に一般社団法人ペットフード協会が約5,600万世帯を対象に行った調査によると、犬の飼育率は全世帯の約14%、猫は約10%、また、1世帯あたりの犬の飼育数は平均1.25頭、猫は1.78頭という結果でした。
この結果をふまえると、犬よりも猫の多頭飼い率が高いことが分かります。
その理由としては、ふわふわの柔らかい毛や愛くるしい動き・表情による癒やし効果があるというほか、個体差はあるもののトイレなどのしつけに手がかからず、大声で鳴いたり、散歩に連れて行ったりしなくて良いことなどが考えられます。
そのため、1人暮らしや共働きの家庭でも飼いやすいペットとして人気が高まり、最近では多頭飼いする方も増加傾向にあるのでしょう。

 

多頭飼いする上での心構え

多頭飼いする上での心構え猫は飼いやすい動物とはいえ、多頭飼いをするにはさまざまな心構えが必要です。
頭数が増えるということは、猫のご飯やトイレの砂の費用や、歯みがきやシャワーなどの衛生管理、ワクチン接種などの医療費など、それまで先住猫に行っていたさまざまなケアの手間や費用などが、全て頭数分必要になるということです。
現状としてそれらをしっかりと行える状態または環境なのかどうかが、多頭飼いをする上で最も重要なポイントとなります。
多頭飼いをお考えの方は、新たな猫を大切な家族として迎え入れる心の準備はもちろん、経済面や、飼育スペース、先住猫の性格や年齢などをしっかりと考慮しつつ検討するようにしましょう。

 

猫を多頭飼いする上でのコツや注意点

先住猫との対面

先住猫との対面猫は縄張り意識が高く、もともと群れで生活する習性を備えていません。そのため、自分が使っているスペースは、全て自分だけのテリトリーと思って過ごしています。
そこへいきなりよそ者が入り込んでしまうと、敵とみなし警戒心を高めてしまいます。それを避けるためにも、まずは先住猫に新入り猫の気配を感じさせ、においや存在に慣れさせることが大切です。
新入り猫をいきなり先住猫と同じ部屋に入れるのではなく、別の部屋で飼い始めることをおすすめします。部屋を分けることが難しい場合は、新入り猫をケージの中に入れるなどの対策を取ってください。
先住猫の様子が落ち着いてきたら、少しずつ対面・接触時間を増やしていきましょう。

 

食事

もし新入り猫が子猫の場合、1つのお皿に2頭分の食事を入れてしまうと、食欲旺盛の子猫は先住猫の分まで食べてしまうことがあります。そのため、食器は必ず別々に準備しましょう。
また、たとえ食器を別々にしても、お皿に残ったご飯をどちらかが食べてしまうことも。両方の猫のためにも、2頭の食事サイクルが落ち着くまで、飼い主がしっかりと2頭の食事を見届けてあげることが必要です。
もし、毎回の食事を監視できない場合は、2頭の食事の時間をずらしたり、別の部屋であげたりするのもおすすめです。

 

トイレ

猫はとてもきれい好きな動物のため、トイレが汚れていると用を足したくても我慢してしまうことがあります。新人猫が先に使用してしまっていると、なおさら同じ場所ではしなくなってしまうケースが多いのです。そのため、トイレは必ず頭数分準備するようにしましょう。
また、お互いのにおいに慣れてくると、先住猫が使っていたトイレで新入り猫が用を足したり、新入り猫用に準備したトイレを先住猫が使用したりすることもありますが、いずれの場合も清潔であるということが前提です。猫たちの快適な生活のためにも、猫のトイレは常にきれいに清掃してあげるようにしましょう。

 

何事も先住猫優先で行う

猫を多頭飼いする上で、最も大切なことは「何事も先住猫を優先する」ということです。
かわいがる順番はもちろん、食事をあげる順番や、おもちゃで遊んだり与えたりするときも、先住猫から先に行うようにしましょう。
そうすることで先住猫のストレスや不安を軽減することができ、新入り猫と打ち解けやすくなります。

 

おわりに

今回は、猫を多頭飼いするときの心構えやコツ、注意点などについてご紹介しました。
最近は、医療の発達とご飯の質が向上したことにより、猫の寿命が年々延びています。平均10年くらいといわれていた時代もありましたが、今では15歳を超える猫も増えています。
多頭飼いする際は、猫が長寿化している現状をはじめ、先住猫と新入り猫の相性やご自身の経済面などをふまえて検討することが大切です。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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