2016.12.25暮らし

冬の寒さに猫はどう備える?猫の防寒対策について

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冬の寒さに猫はどう備える

猫は南方をルーツとした動物で、寒さに弱い生きものです。今ではさまざまな品種の猫が人々と生活を共にし、日本の気候にも順応してきましたが、それでも日本の冬は猫にとって厳しい季節なのです。そのため冬は、猫の防寒対策にも取り組まなければなりません。もしもお部屋の中にいる猫が震えていたら、お家の温度管理を見直してあげましょう。

今回は、愛猫と一緒に冬を乗り切るための、防寒対策についてご紹介します。

 

寒すぎない?猫のこんな行動に注意

ご自宅の猫が、ブルブルと震えていたり、毛を逆立てていたり、体を丸めていたりした場合は寒さ対策を必要としているサインかもしれません。これらはどれも、猫が体温を高め熱が下がらないようにするための行動です。もしも愛猫がこのような行動をしていたら要注意。お部屋の温度を少しだけ上げ、毛布などで温かい環境を作りましょう。

猫は寒さを苦手とする動物であるため、人間にとっては問題なく過ごせる室内温度も、一緒に住む猫にとっては寒さを感じてしまうことがあります。寒さに弱い猫でも快適に過ごせるよう、外出する際にも暖かい環境を整えてあげてください。

 

猫が快適に過ごせる室温と湿度

猫が快適に過ごせる室温と湿度猫が快適に過ごせる室温と湿度には、諸説あります。幅がありますが、室温は18~26度、湿度は30~70%が適切だとされています。猫の種類・体格・年齢によっても、快適に過ごせる温度と湿度は変わると言われています。

また犬ほどではありませんが、猫も換毛期の影響を受けます。暖かくなってくる3月と寒くなる11月頃に被毛が生え変わり、多くの毛が抜けるためブラッシングが必要となります。

猫の換毛期に大きな影響を与えるのが日照時間で、光を浴びる時間が長くなると換毛期に突入します。しかし室内外の猫の場合、日照時間のメリハリがなくなるため季節的な換毛期を迎えにくくなり、年中抜け毛を起こしてしまう場合もあります。

 

猫の防寒対策としてやっておきたいこと

猫の防寒対策冬が近づき寒さが気になるようになってきたら、すみやかに愛猫の防寒対策を始めましょう。まず、何よりも大切なのはお部屋の温度・湿度管理です。エアコンや暖房器具によって猫が寒くない室温を保つとともに、湿度も整えてあげましょう。

乾燥しやすい冬は、人間と同じく猫も呼吸器にダメージを受けやすい季節です。ウイルスによる風邪を防ぐためにも、適度な加湿を心掛けましょう。

お家の中に暖かい寝床を作ってあげるのも、有効な寒さ対策の1つです。毛布や屋根つきの寝床など、温まりやすい場所を用意してあげてください。寝床の場所としては、冷えやすい窓際や日陰、温度差の激しい場所などを避けて、1日の気温差の少ない暖かいところを選びましょう。室内とはいえ、冬場の床は冷たくなりやすく、また暖房器具で温まった空気は上に登りやすく、天井付近は温かいけれども足元は寒いという状況も考えられます。カーペットや毛布を敷くなど、猫が生活している床に近い部分の冷えを防ぐ工夫をしておきましょう。

お家の中に陽の当たる場所があるとさらに良いでしょう。日光浴は健康のためにも暖を取るためにも欠かせません。室内飼いの猫でもきちんと紫外線を浴びられるように、午前・午後ともに陽当たりの良いスポットを探し、クッションなどを置いてあげるのもおすすめです。

 

おわりに

猫は寒さに弱い生きものです。飼い主さんが気をつけているつもりでも、お家の中が猫の体を冷やしてしまう環境になってしまっていないでしょうか。今一度、お家の猫の様子をしっかりと観察して、快適な室温と湿度に整えてあげましょう。冷えやすい冬場には、暖かい寝床を作るのがポイントです。1日を通して暖かい場所に、毛布や屋根つきの寝床を用意してあげてください。猫にとっても飼い主さんにとっても寒い冬。今年も愛猫と一緒に冬を乗り切れるように、防寒対策に力を入れましょう!

 

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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