2024.02.21知識

猫の膀胱炎のサインと膀胱炎を予防するために大切なこととについて解説

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猫は寒い時期に膀胱炎になりやすい動物です。

膀胱炎になると、猫は何度もトイレにいったり、おしっこに血がまじるようになります。

男の子の猫では、尿道が狭いために詰まってしまって、おしっこが外に出せない状態になることも。

これは尿路閉塞(にょうろへいそく)といわれ、命に危険がでることもある怖い状態です。

人間にくらべて、猫の膀胱炎は発見が遅れるために重症になっていることも多いです。

この記事では、猫の膀胱炎のサインを見逃さずに気づけるように症状についてお知らせし、膀胱炎にならないように予防について詳しく解説します。

猫の膀胱炎のサイン3選

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猫が膀胱炎かもしれない見逃してはいけない3つのサインを紹介します。

猫が何度もトイレに行く

猫のトイレに行く回数がいつもの倍以上に増えていたら、それは膀胱炎のサインかもしれません。

猫の膀胱炎は人の膀胱炎と同様に、膀胱に炎症が起きてしまっているために残尿感があり、何度もトイレに行くのが特徴です。

変化に気づくためには、日々の猫の排尿回数を知っておく必要があります。

毎日、猫は何回トイレでおしっこをしているのか、一回のおしっこの量はどれくらいなのか、大まかでよいので把握しておきましょう。

猫のおしっこに血が混じっている

猫のトイレを掃除している時、おしっこの色にも注意して見るようにしましょう。

赤いおしっこがポツポツと落ちている時には、猫が膀胱炎になっている可能性があります。

人の目で見て赤いおしっこというのは、尿中にかなりの量の血液が入っている状況ですので、膀胱炎としては重症になっていることが多いです。

猫が何度もトイレにいって、少量のおしっこしか出ておらず、さらに出たおしっこが赤い時には膀胱炎の可能性がかなり高いと考えられます。

もし高齢の猫で、何度もトイレにいくわけでもなく、排尿行動に変化がないのに赤いおしっこが出てしまった時には、膀胱炎だけでなく、膀胱がんの可能性も出てきます。

おしっこに血が混じるというのは、明らかに異常な状態ですので、すぐに受診してください。

排尿時間が長い

トイレでおしっこの体勢をとっている時間がいつもよりも明らかに長い、それなのにおしっこが出ていない、これは膀胱炎だけでなく、尿路閉塞(にょうろへいそく)の可能性が出てきます。

男の子の猫では膀胱炎から始まって、この尿路閉塞になることが多いです。

おしっこが体外に出せないので、老廃物が体内に溜まってしまうことになり、発見が遅くなると急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)や尿毒症(にょうどくしょう)になってしまって、命に関わる状態であることも。

もし男の子の猫で、おしっこに何度も行く、おしっこの時間がいつもより長い、さらに、吐き気や食欲不振、元気喪失などがあれば、すぐに病院に行きましょう。

猫は話せないので、辛い状況がどんどん悪化してしまいますから、十分に気をつけてください。

猫の膀胱炎を予防しよう

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猫の膀胱炎の怖いところは、何度も再発するところです。

では再発しないために、あるいは膀胱炎にならないために大切なことは何でしょうか?

以下に猫の膀胱炎の予防に大切なことを以下に挙げます。

  1. 飲水量を増やす
  2. 治療食を食べる
  3. トイレを工夫する

猫にお水を飲んで欲しくてもどうしたら?と思われる方も多いですね。

一つ一つ解説していきます。

①猫の飲水量を増やす工夫

猫は乾燥地帯から派生した動物なので、あまりお水を飲まない性質があります。

すると、おしっこはどんどん濃くなり、膀胱炎になりやすくなるため飲水量を増やすことは大切です。

<飲水量を増やす工夫>

  1. ウエットフードを活用する
  2. お水は複数個所に置く
  3. 流れる水を作る
  4. トイレと食事の近くに置かない

ウエットフードはその成分のほとんどが水分でできているので、冬だけでもウエットフードを活用することもおすすめです。

ただ、缶詰めやパウチ、ペーストフードを食べると便が緩くなるタイプの猫もいるので、体質にあったウエットフードを選びましょう。

猫の水飲み皿は離れた場所に3箇所ほどおきましょう。

猫は動いている水しか認識できないとも言われているので、湧き出る水(ファウンテン)の飲水器もおすすめです。

また、臭いのついている水を猫は腐った水だと判断するため、ご飯皿やトイレの近くに飲み水を置かないようにしましょう。

だいたいの飲水量を計測するために、いつも決められた量を水皿に入れ、残った分を計量カップで測定しておくと良いです。

②猫の膀胱炎の治療食を食べよう

今までに膀胱炎になったことがある猫で特に必要なのが、膀胱炎の治療食です。

おしっこの性状によって膀胱炎になりやすさが違います。

特におしっこのなかに石や結晶が出やすい体質の猫では、食べ物を管理することによっておしっこの中に結晶などが出にくくすることができます。

猫の膀胱炎は「下部尿路疾患(かぶにょうろしっかん)」、「尿石症(にょうせきしょう)」、「特発性膀胱炎(とくはつせいぼうこうえん)」など、さまざまな名前があります。

そのため、治療食を選ぶのも一苦労です。

まずはかかりつけの先生に聞いて、どれが一番に猫の体質にあっているのかを確認してみましょう。

松波動物病院では以下のような尿ケアの食事を取り扱っています。

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【引用】ヒルズ 猫用 尿ケア【c/d】 マルチケア フィッシュ入り 500g 療法食

③トイレを工夫しよう

猫は快適なトイレでない時にはトイレを我慢しがちになって、膀胱炎になってしまうリスクが高くなります。

猫のトイレは、実は奥が深いです。

野生の猫を見ているとわかるのですが、広々とした開けたところで、ゆったりと排泄しています。

猫の好みによってどんなトイレが良いか変わるのですが、多くのトイレは小さすぎるようです。

砂はたっぷりと、細かいものを好むことが多いです。

囲まれたり、飛び散り防止フードのついているトイレは猫に嫌がられることもあるので、視界をさえぎらないトイレも検討してみてください。

まとめ

猫の膀胱炎はしっかり気がけておかないと気づくことができません。

大切な家族の状態の変化にいち早く気づけるように気にしてみておきましょう。

 

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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