成犬でも大丈夫!犬の困った飛びつき癖を直すしつけ方法は?
犬の飛びつき癖は、飼い主が抱える代表的な悩みの1つではないでしょうか。飛びつき癖のある犬は、ときには人に危害を加えてしまう可能性もあるため、とても危険です。散歩中に通行人に飛びかかったり、自転車などに飛びついたりすると、相手にけがをさせて賠償問題に発展することもあるかもしれません。
飼い主が帰ってきてうれしくて仕方ないとき、散歩に連れていってほしいとねだるとき、見知らない人や物に好奇心で飛びつくときなど、犬が飛びつく原因はさまざまです。しかし、どんな場合でも飛びつきをやめさせるためのしつけの方法は、犬に「飛びついてはいけない」と理解させることが大切です。
今回は、犬の飛びつき癖を直すための、しつけ方法についてご紹介します。
飛びついたときの罰を用意する
犬の飛びつき癖を直すために必要なことは、飛びついたら嫌なことが起こると理解させることです。飛びついた瞬間に罰を与えることで、犬は飛びつきと罰を結び付けて考えるようになります。
飛びつき癖を直すための罰として効果があるのが、犬を「無視する」ことです。例えば、帰宅したあなたに対して飛びついてきたら、そのまま犬がいないかのようにふるまい、徹底的に無視してください。無視を繰り返すことによって、犬は徐々に飛びつくと遊んでもらえないということを理解しだします。あまりしつこい場合は、別の部屋に移動して顔を見せないようにしてください。
また犬が飛びついてきたら前足をギュッと握ってみましょう。犬が嫌がったら、すぐに手を離してあげてください。基本的に犬は足を握られると嫌がります。飛びかかってきたと同時に、犬が嫌がることをすることが大切です。効果がない場合は少し強めに握ってみてください。これを繰り返して、飛びつくと不快なことをされるのだと認識させましょう。
とにかく、飛びつくと悲しいことが起こる、飼い主から構ってもらえなくなるという刷り込みをすることが第一です。
落ち着いたときにご褒美を与える
飛びつきと罰を結び付かせると同時に、落ち着くとご褒美をもらえるという刷り込みをすることも大切です。無視した結果飛びつきがおさまったら、何かご褒美をあげてください。おやつを与える、一緒に遊んであげるなどで。とにかく、飛びつきをやめて落ち着くと良いことがあると思わせるようにします。
ただし、ご褒美のタイミングには十分気を付けてください。犬が完全に興奮から冷めて、しっかり落ち着いてからご褒美を与えるようにします。まだ興奮が残っている状態でご褒美を与えてしまうと、犬は良いことがある「タイミング」をきちんと理解できません。「飛びつくのをやめたからご褒美がもらえる」と犬が完全に理解できるタイミングをしっかり見極めましょう。
犬の欲求を充足させておく
いわゆる「しつけ」とは異なりますが、普段から犬の欲求不満を解消しておき、むやみに興奮させないようにすることも飛びつき防止の助けになります。犬は遊び足りないがためにやたらと人に飛びついてきたり、散歩が足りないがためにいったん外に出ると興奮して他の犬に飛びついたりすることがあります。日ごろのスキンシップを充実させて、犬の欲求を十分に満たしてあげることも大切です。
おわりに
飛びつき癖に対する犬のしつけ方法は、基本的に「してほしくないことと罰を結び付けること」に徹することです。効果が出るまでしつけを続ける忍耐力が必要となります。
飛びつき癖が直らないと、周りに対するマナー違反にとどまらず多大な迷惑をかけてしまうこともあります。犬の行動の責任は飼い主にあります。飛びつきに対しては罰を、落ち着きに対してはご褒美を徹底することで、犬の飛びつき癖を矯正しましょう。
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