2017.11.24健康

手術前に知っておきたい!犬の去勢・避妊手術のメリット・デメリット

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犬の去勢・避妊手術もともと犬の去勢手術・避妊手術は、望まれない妊娠・出産を防ぐことを目的として行われていました。しかし犬が家族の一員として飼われていることが多い現代では、不妊手術に対する考えも変わってきています。今回は、去勢手術・避妊手術のメリット・デメリットをご紹介します。

犬の不妊手術にまつわる考え方

どんなに飼い主が徹底して管理をしていても、犬の本能による計画外妊娠というハプニングは、ないとはいいきれません。不妊手術をすることにより、こうした計画外の妊娠・出産によって殺処分されてしまう犬の数を確実に減らすことができます。
また、望まれない妊娠の防止だけでなく、病気の予防のために不妊手術を希望する飼い主も増えています。しかしその一方で、手術中の全身麻酔などリスクもあります。
愛犬に不妊手術を受けさせるかどうかは、最終的には飼い主が判断をしましょう。

犬の去勢手術について

犬の去勢手術犬の去勢手術とは、オスの睾丸(こうがん)を摘出する手術のことです。
去勢手術の場合、全身麻酔をかけて行われますが、手術自体は短時間で終わるため日帰りも可能です。費用は1万円~3万円前後であることが多いのですが、病院、犬種や体重によって幅があります。

 

【メリット】

前立腺肥大、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫といった性ホルモンに関わる病気の予防ができます。これらは高齢になってからかかりやすい病気です。
また、早い時期に手術をすることにより、マーキングや、他の犬とのケンカなどをしなくなる場合があります。発情期のメス犬への興味によるストレスが軽減され、マウンティングなどの問題行動が減少することもメリットの1つです。
停留睾丸(こうがん)という、陰嚢(いんのう)に睾丸が片方ないしは両方降りていない状態の場合、去勢を行った方が犬の健康上良いとされるケースもあります。

 

【デメリット】

大型犬が早期に去勢した場合、股関節形成不全や骨肉腫の発症率があがるといわれています。しかしこれらは、メリットと比べると発生率が低い病気です。

 

犬の避妊手術について

犬の避妊手術避妊手術には、卵巣のみの摘出と、卵巣と子宮の両方を摘出する手術の2通りがあります。全身麻酔をかけ、おなかを切開して行う手術の場合、1泊の入院が必要で、費用も2万円~4万円程となります。
最近は、おなかを切開して行う手術だけでなく、腹腔鏡による避妊手術も注目されています。3~5mmの小さな穴から内視鏡を体内に入れて手術を行うため、犬の体により負担をかけない手術方法として注目されています。

 

【メリット】

発情したメス犬が生殖器から出血する発情出血(ヒート)がなくなります。また避妊手術は卵巣や子宮を取り除くため、卵巣がん・子宮内膜炎・子宮蓄膿(ちくのう)症などの生殖器に関わる病気の予防につながります。
さらに、犬の乳腺腫瘍の発症は、性ホルモンと深い関係があるといわれています。初期発情前に避妊手術をすることにより、発生率を大きく下げることができるため、早めの避妊手術をすすめられる場合が多いでしょう。

 

【デメリット】

避妊手術のデメリットとして、尿失禁・血管肉腫・股関節形成不全の発症率があがる可能性があるといわれています。
また、去勢・避妊手術をすることにより、犬が肥満になりやすいと聞いたことがある方は多いかもしれません。生殖機能維持のために必要とされていたエネルギーが不要になることが原因ですが、飼い主がきちんと食事を管理して、十分運動をさせてあげることにより、防ぐことができるでしょう。

 

おわりに

去勢・避妊手術のメリットとデメリットについてご紹介しました。不妊手術には望まない妊娠を防ぐ・病気を防ぐ・ストレスの軽減といったメリットがあります。手術によって発症リスクが高まる病気もありますが、全ての犬にあてはまるわけではありませんし、食事管理や適切な運動で防ぐことができる場合も多いのです。
獣医師とよく相談をして、飼い主として責任のある選択をしましょう。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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