2017.08.03しつけ

犬がうんちを食べる！食糞の原因と対策は？

「犬がうんちを食べている！」その光景を初めて見た時、かなり驚いた方も多いのではないでしょうか？人間には理解しがたい「うんちを食べる」という行動は実は犬にとってそれほど意外なことではありません。しかしペットとして一緒に暮らす犬には止めてもらいたい問題行動のひとつですよね。今回は食糞の原因と対策について考えてみましょう。

犬が食糞するなんて！原因はなに？

一般的に、動物が自分のうんちを食べてしまう行動はわりとよくあります。
例えば、うさぎは丸い糞とは別に軟らかい糞をします。軟らかいのはうさぎにとって正常な未消化の糞で、最初から食べるための糞として排せつされます。
犬が食糞をするのは本能的な行動とも言えるのですが、そこにはさまざまな理由や原因が考えられます。

・きれい好き
もともと犬はきれい好きです。外で飼われている犬は自分の小屋の周りでうんちやおしっこなどの排せつをしていませんよね。それと同じで自分の周りをきれいにしようと食べてしまうのです。

・空腹
単純にドッグフードの量が少ないことや生まれつき食欲が旺盛な犬もいます。
また子犬の場合は未消化の栄養素がうんちに含まれていることもあり、栄養素を補うために食糞するということもあります。

・飼い主へのアピール
一度食糞をした犬は食べた時の飼い主の反応をみて「うんちを食べれば注目してもらえる」と考えてしまう場合があり、かまってほしさに食べてしまう可能性があります。また飼い主の帰りが遅く留守番が長い時や散歩や遊びが十分に足りていない時、退屈をまぎらわすために食糞してしまうことも。

・ストレス
犬に何らかの理由でストレスがたまり、その気持ちアピールするために食糞をしてしまうこともあります。大きな声で怒ったり、逆に構いすぎたり、無意識に犬へストレスを与える行動を取っているかもしれません。

具体的にはどんな行動が問題なの？

母犬はお世話の一環として子犬のお尻を舐めて排せつを促します。
子育て中に子犬の排せつ物を食べるのは正常な行動なのでこちらは見守ってよいでしょう。
逆に上記以外で排せつ物を食べるようであれば問題とも言えます。
例えば、室内サークルなどに入っている犬が、ペットシーツにした排せつ物をあっという間に食べてしまった場合、これはあきらかな問題行動です。比較的若い年齢の犬に多くみられる行動ですが、成犬や老犬であっても環境の変化や体調不良などがきっかけで食糞が始まることもあります。「うんちを食べる」ことそのものが不衛生ですし、健康的にも見た目的にもよくありませんので、子育て中の母犬以外の食糞は止めさせたいものです。

犬の食糞を止めさせることはできるの？

まずはなにが原因で食糞をするのかを考えてあげましょう。
原因が複数考えられる場合、うんちを食べさせないように飼い主が行動をするのが1番です。
犬が普段使っているトイレを目の届くところに置き、トイレに入ったら目を離さないようにします。排せつした後すぐにうんちを片付け、犬がうんちを食べる時間を与えないようにします。毎回のことなので忍耐力とスピードが必要です。うんちを取りあげる時は、犬にかまれないように気をつけてください。犬は食べ物を取り上げられたと勘違いしてしまい、怒ってかんでしまうことがあるからです。

また、うんちに苦い味がつく薬もあり、直接犬に「嫌だな」と思わせ、抑止する方法もあります。食べているドッグフードをうまく消化できない犬であれば動物病院で検査してもらい、その犬にあった処方食に切り替えることも大切です。うまく栄養を吸収できるようになれば、食糞だけでなく毛艶や体重の増加にも良い結果がでるかもしれません。

すぐに片付ける、食糞防止の薬、食事の見直しなどをうまく利用し、きっかけとなったストレスや問題をはっきりさせて食糞をやめさせるようにしましょう。

おわりに

犬の不可解な行動の理由や原因は、ずっと一緒に暮らしていてもわからないものです。一方的に怒ったりせず「なぜその行動をとるようになったのか？」を冷静に考えてみると、その理由や原因が見えてきます。飼い主が無意識に犬に食糞の原因となるストレスを与えている場合もありますので、犬専門の訓練士や動物病院の先生などプロの人たちを積極的に頼って、犬との生活を客観的に振り返ることもおすすめです。自分ではまったく気づかない意外な理由が見つかるかもしれません。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。