これってストレス?噛みつきなどの問題行動を防ぐ犬のメンタルケア方法とは
犬が行う噛みつき行為や無駄吠え、尾かじりなど、これらは問題行動と呼ばれます。一般的にストレスが原因とされていますが、具体的にどのようなストレスが原因なのでしょうか。
またそれらの問題行動を防ぐためのメンタルケアとは、一体どのようなものでしょうか。
今回は、噛みつきなどの問題行動を防ぐ犬のメンタルケア方法についてご紹介します。
犬の問題行動の種類
犬の問題行動には、さまざまな行動が見られます。代表的なものとして、破壊行動や、飼い主に必要以上につきまとう、遊具を取り上げようとしたときに噛みつくなどが挙げられます。
これらの行動は、飼い主を含む人間側から見た問題行動であり、犬の立場から見ると、ストレスの影響を受けていることを伝えるための行動である可能性も考えられます。
それでは次から、犬がどのようなことにストレスを感じているかについてご紹介していきます。
犬がストレスを感じる原因
犬がストレスを感じる原因は、数多く存在します。その中でも、多くのケースに取り上げられるストレス原因をご紹介しましょう。
飼い主との触れ合いが十分になされていない場合、犬はストレスを感じます。また、栄養のある適切な食事を取れていなかったり、気温や湿度などが快適な環境でなかったり、けがや病気などへの配慮がなされていなかったりするときも、ストレスを感じるようです。
この他にも、好奇心を満たしてあげる探索欲求や、ボールなどを用いて行う追跡欲求などの欲求行動への欲求不満や、明るすぎる場所や甲高いキンキン音、体に吹き付ける風などの視界的・聴覚的・触覚的な不快感への配慮が足りていないとストレスの原因となり、問題行動へとつながっていきます。
犬のストレスを解消するメンタルケア
犬の問題行動を引き起こすストレスを愛犬に感じさせないよう、飼い主はストレス原因を取り除いたり愛犬のメンタルケアを行ったりする必要があります。
特定の音やにおい、場所に対してストレスを感じている場合、まずは原因となる対象物に愛犬を近付けないようにしましょう。シャンプーなどボディケアなどの観点からどうしても必要な場合は、声掛けやなでるところから始め、終わったらしっかりと褒めてご褒美を与えることで、徐々に「良いこと」と認識させていきましょう。
また、スキンシップ不足でストレスをためている場合はブラッシングや遊びによってストレスの解消を促しましょう。ボール遊びなどでしっかりと褒めてあげることで、愛犬のストレスは軽減され運動不足の解消にもつながります。
飼い主が原因となっている場合も
犬が問題行動を起こす原因が、ときに飼い主の行動にある場合があります。
かわいさの余り、犬がなにかするたびにオーバーな愛情表現をしていると、飼い主はリーダーとしてではなく犬のご機嫌を取る下位者と認識され、問題行動を取ることがあります。
愛犬を我が子のように扱ったり、愛情を持ってコミュニケーションを取ったりすることは、確かに大切なことです。しかし、犬の問題行動を防ぐためには、飼い主側の意識の持ち方も大切です。あくまでも、愛犬にとってリーダーとなる立場を示し続けることで、本来群れで生きる犬にとってもストレスのない関係性を築けるのです。
犬の問題行動を防ぐメンタルケアの方法として、先に挙げたストレス原因の対応と改善だけでなく、愛犬にとって飼い主が安心できるリーダーとして認識されるようになることが大切です。
おわりに
今回は、噛みつきなどの問題行動を防ぐ犬の原因やメンタルケア方法についてご紹介してきました。
犬は人間と違い、言葉で訴えることのできないことからストレスが問題行動となってあらわれます。ストレスによる健康への影響が少ないうちに、飼い主は頼れるリーダーとして愛犬のストレスを解消しメンタルケアを意識して行うことが大切です。
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