2017.07.27健康

猫のご飯を手作りして食べさせてもいいの？手作り猫ご飯の注意点は？

大切な家族である猫に手作りのご飯をあげたいときは、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか？猫の体は人間とは違うため、猫の体に合ったご飯をきちんと考えてあげたいですね。
今回は、猫に手作りご飯をあげる際の注意点についてご紹介します。

猫に手作りご飯をあげても良い？

猫が毎日食べるご飯は、栄養バランスの良い市販のキャットフードをメインとすることが好ましいのですが、サブメニューとしてなら手作りご飯をあげることはできます。
手作りご飯のメリットは、飼い主が自分で材料を選んでご飯を作るため、猫の食べ物に何が入っているか明白に分かることでしょう。
ただし、手作りご飯を作る際には、猫の体や栄養に関する正確な知識が必要です。さらに、栄養面を考慮した手作りご飯を作るには、かなりの手間もかかります。

キャットフードは猫に必要な栄養をきちんと考えて作られているため、もし手作りご飯をあげるのであれば、あくまでも毎日のキャットフードを基本にして、それにプラスするような形であげてくださいね。

猫に手作りご飯をあげるときの注意点

サブメニューとはいえ、猫に手作りご飯をあげるときは、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか？
知っておきたい注意点についてお伝えします。

猫に必要な栄養素を知る

猫に必要な栄養素は、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル・水です。これらは六大栄養素と呼ばれ、人間の体にも必要とされるものです。
手作りご飯のレシピを考える際は、これらの栄養素をバランスよく含んだレシピを考えましょう。

きちんと栄養計算をする

猫の手作りご飯を作る際に、一番徹底しなければならないことが栄養計算です。猫の体重や食事回数などを基準に必要なカロリーや栄養を計算して割り出し、猫に合ったご飯を作りましょう。近年ではインターネットで栄養計算のできるサイトが数多く存在しているため、そちらを活用しても良いかもしれません。

猫が口にしてはいけない食材を避ける

猫にとっては健康を損なうおそれがある食材があります。例えば、タマネギ・ネギ・アボカド・甲殻類などはその一例です。これらの食材を猫が食べてしまうと、食中毒や消化不良など、体調に悪影響が出てしまうおそれがあります。

濃い味つけ、人間の料理のような味つけはしない

猫の手作りご飯に人間の料理のような濃い味つけをすると、塩分や糖分を取り過ぎてしまうことがあるため、注意が必要です。猫はほとんど汗をかかないため、人間の3分の1しか塩分を必要としません。
また、こしょうを始めとした香辛料は刺激性があり、おなかや肝臓を壊す可能性があるため使用を避けましょう。

手作りご飯を作るのは難しい

ここまでご説明したように、栄養バランスの整った手作りご飯を作るのは非常に難しいことです。栄養バランスの悪い手作りご飯をあげていると、毛艶が悪くなり抜け毛が増える、体がむくむ、多飲多尿などの症状の他、皮膚病などの疾患を引き起こす可能性もあります。
間違った手作りご飯は逆に猫のストレスにつながるため、作る際にはしっかりと猫の知識や栄養について理解してから作りましょう。
また、栄養バランスの整った手作りご飯を作ったとしても、味が気に入らず食べてもらえないこともあります。そのようなときは無理に食べてもらおうとせず、猫が食べ慣れているいつものご飯をあげてください。

おわりに

今回は、猫に手作りご飯をあげる際の注意点についてご紹介しました。
猫に手作りご飯を食べさせたいと思ったら、猫の体調や栄養バランスについてしっかりと考える必要があります。猫の手作りご飯は、必ずしもキャットフードより優れているとは限りません。他の家の猫が手作りご飯を食べていても焦らず、あくまでも、猫の好みや体調を第一に考え、猫に合ったご飯をあげてください。猫の体調に異変があれば、すみやかに動物病院へ相談に行きましょう。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。