2016.11.30しつけ

家猫も外にお散歩へ。猫につけるハーネスやリードのメリットとデメリット

皆さんは猫と一緒にお散歩をすることはあるでしょうか？また散歩するとしたら、猫にはリードやハーネスを付けていますか？

ここでは、一見犬用だと思われがちなハーネスやリードを、猫に使用するメリットとデメリットについてご紹介します。

家猫を散歩させる必要はあるのか

では、そもそも家猫を散歩させる必要はあるのでしょうか。これは、猫がいつから家で飼われているかによって、答えが異なります。生まれてからずっと家で過ごしてきた家猫は、あまり外へ出たがらない傾向にあり、中にはベランダに出ただけで固まってしまう猫もいるほどです。

一方で、外で暮らしていた猫を家で飼い始めた場合は、お散歩が好きな猫が多い傾向にあります。好奇心が強い家猫であれば、積極的にお散歩に連れて行った方が良いでしょう。

しかし、猫の性格には個性があるため、生まれたときから家で飼っていたからといって必ずしもお散歩が嫌いとは限りませんし、ずっと外で育ってきた猫の中には、怖い体験をしてしまったがために出たがらない猫もいます。そのため、まずは玄関の外に抱っこして出てみるなどして、家猫の反応を見てから決めてください。

猫にはハーネス・リードのどちらが良い？

家猫が外に行ける性格だと分かったら、早速準備をしていきます。一般的には、お散歩へ連れ出す際には逃げ出したり他の人を襲ったりしないよう、ハーネスやリードを付けることがマナーです。それでは、猫にはハーネスとリードのどちらを付ければ良いかというと、できればハーネスの方をおすすめします。

猫は犬に比べて頭が小さいため、リードだとすり抜けてしまう確率が高くなります。また、ハーネスはリードより首に負担が掛からず、腕にもやさしいという点もメリットとして挙げられます。

ハーネスの大きさは、飼い猫にジャストフィットするものを選んであげてください。犬用で代用したり、前に飼っていた家猫のものを使ったりするのは避けましょう。今ではさまざまなデザインのものが発売されているため、お好みのものを探してみてください。

家猫と散歩する際に気を付けること

次に猫にハーネスを付けて散歩するときの注意点を見ていきましょう。まず、ハーネスをつけ慣れていない家猫は、自宅で何回か練習してみることが大切です。いきなり外に連れ出されてハーネスを付けられたら、びっくりして逃げ出したり、散歩が嫌ったりしてしまいます。ある程度ハーネスに慣れたこと、外れないことなどを確認してからお散歩に出かけましょう。

このとき、車や人通りの少ないところをお散歩してください。これは、家猫を怖がらせないためや、飼い主自身が猫に気をとられて事故などに遭ってしまうのを防ぐためです。また、外猫と出くわさないように、猫がいなさそうなところを通ることも大切です。

そして、毒性の強い植物が生えている草地などは避けるようにしてください。例えば、スズランやキョウチクトウは、人間にとってはきれいに感じられますが、猫にとっては大敵です。また、リンゴやアンズなども猫にとっては毒性が高いので、それらの近くを通るのも避けましょう。

また愛猫とお散歩へ行く前に、予防接種を行いましょう。猫は伝染病が多く、特に高齢の猫は体力がないため感染しやすい傾向にあります。この伝染病の有効な対策として、予防接種は猫を飼う上で必要不可欠です。

おわりに

猫のお散歩にはハーネスの方がいいこと、十分慣れてからお散歩に連れ出すこと、人や車の少ない場所でかつ毒性が高い植物や果実には近づかないことなどが散歩のコツだといえます。

そして、もし家猫に疲れが見えたり、普段と違う様子を見せたりした場合には、散歩を中止しすぐに連れて帰ってあげましょう。特に、初めてのお散歩は刺激がいっぱいで猫も疲れます。あまり無理をしないで短時間で切り上げてください。飼い主と猫の楽しいお散歩にするためにも、ルールやマナーを守った上で散歩を行うようにしましょう。

また、猫を外出させる際は必ず予防接種を受けてからにしましょう。