猫の体調変化は耳や口、目でわかる?自宅でできる愛猫の健康チェック!
愛猫の様子がいつもと違うと感じたことはありませんか?猫は体調が悪いことを隠す傾向がある動物で、病気に気がついたときにはすでに重篤になっていたということもあります。猫の健康を保つためには、飼い主の日頃の観察力が必要になります。日頃から観察をしていると、猫の小さな変化に気づきやすくなり、体調の変化にも早く気がつくことができます。
今回は、猫の健康を守るためにしておきたい、自宅でできる愛猫の健康チェックをご紹介します。
耳のチェック
健康な猫の場合は、耳の内側が薄いピンク色をしており、においや耳垢などの汚れもありません。耳から悪臭がする、大量の耳垢がでる、耳をしきりにかく、耳の皮膚があれているなどの場合は、外耳炎、耳疥癬(みみかいせん)などの病気にかかっている可能性があるため、獣医さんに相談しましょう。
また、外を歩くことがある猫はダニや他の猫とけんかをして傷がついていることもあるため、外から帰ってきたら、注意して見てください。
これらを防ぐために、日頃から耳のケアをしてあげましょう。まずは人間の指で耳をマッサージすることから始め、コットンに専用のクリーナーを染み込ませて耳の入口の汚れを拭き取ります。綿棒を使った耳掃除は、耳を傷つける可能性があるため、耳の奥は無理に掃除せず、獣医さんに相談し適切なケアを行ってください。
目のチェック
猫は目の病気が多いため特に注意してチェックすることが大切です。健康な猫の場合は、目は澄んでいて輝いています。
目のチェックポイントの1つは、目ヤニがついていないかです。乾いた少量の目ヤニがついている程度であれば、あまり心配することはありませんが、気がついたら取るようにしましょう。大量の目ヤニで目が開けられない状態になることもあるため、そのときは必ず医師に診てもらってください。目ヤニがついている場合は、色もチャックしましょう。黒っぽい目ヤニの場合は生理的なものが多いですが、黄色や緑色の目ヤニが常に出ているときは、膿の可能性があるため注意が必要です。
目が充血している場合は、結膜炎や角膜炎などの病気や細菌や外傷などが原因の可能性があります。
瞬膜(まぶたの内側の白いヒダ)が出過ぎていないかも確認しましょう。瞬膜は寝起きなどに一時的に多く見えることがありますが、常に出ている場合は目に異常のある可能性があります。こちらも必ず獣医さんに相談してください。
口のチェック
健康な猫の口元はきれいで、臭いもしません。そのため、口臭がひどくないか、歯石がついていないか、歯茎が赤くなっていないかなどをチェックしましょう。
常に柔らかいフードばかり食べている猫は歯垢がつきやすくなります。歯垢がたくさんつくと歯周病の原因となります。最悪の場合、抜歯することもあるため定期的に口の中をチェックしましょう。
また、口の中の粘膜が赤くただれていたり、潰瘍を起こしていたりする場合は、口内炎などになっていることがあるためすぐに病院に行きましょう。
口の中が病気になると食べたくてもご飯が食べられず、体力が落ちて他の病気を併発してしまうことがあります。口の中もこまめにチェックするよう心掛けましょう。
おわりに
愛猫の健康を守るために体調に変化がないかチェックすることはとても大切なことです。特に猫の耳や目、口などは、健康状態がはっきりと現れる部分で、猫が触ることを嫌がったり、しきりに気にしたりするときは病気を隠している可能性があります。早期発見をするためにも、毎日スキンシップをとり、体調変化がでやすい「耳・目・口」はよくチェックするようにして、愛猫の健康をずっと守りましょう。
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