冬にもノミ対策は必要!犬や猫の飼い主を悩ませるノミの生態について
飼い犬や飼い猫の健康を害する存在に「ノミ」がいます。
ノミは犬や猫の体に寄生し、さまざまな健康被害を及ぼします。
場合によっては、飼い主の健康にまで悪影響を与えるノミですが、犬や猫を家の中で飼っているからといって安心できるとは限りません。
ノミは、室内環境によっては野外よりも活動が活発になります。
今回は、犬や猫の飼い主を悩ませるノミの生態について紹介していきます。
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循環するノミのライフサイクル
ノミとは、古くから存在し犬や猫を含む動物にとって、最も一般的な寄生虫です。
世界中に多くの種類が生息していますが、日本では主に、「ネコノミ」が犬や猫の体表に寄生しています。
この他にも、犬や猫に寄生するノミには「イヌノミ」が存在します。
ノミのライフサイクルは、卵から幼虫、さなぎ、成虫という4段階の成長過程を経ます。
それぞれの過程では、ノミの成虫は寄生後、血を吸い始め24時間から48時間のうちに産卵を始めます。
1日平均30個の産卵と吸血を繰り返し、通常1ヶ月から2ヶ月で寿命を迎えます。
卵は幼虫となって動物の周りにある布団やカーペットに入り込み、脱皮を繰り返してさなぎになります。
さなぎは繭の中で成虫になり、周囲の温度や振動などによって孵化し寄生を始めます。
ノミの特徴として、それぞれの成長段階が殺虫剤に対して異なる耐性を持っています。
このノミの特徴が、動物の体の表面や室内からノミを取り除くことを難しくさせ、駆除が難しい理由となっています。
駆除が困難だからこそ、ノミやダニに有効な薬品の使用も検討する必要があります。
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ノミが犬、猫に及ぼす被害と症状
それでは、ノミは一体犬や猫にどのような被害を与えるのでしょうか。
「ノミアレルギー性皮膚炎」は、ノミによる吸血が繰り返されたことでおこる、アレルギー性の皮膚炎です。
激しいかゆみや湿疹、脱毛がおこり、一度発症すると、その後はわずかなノミの寄生でも皮膚炎が再発します。
「瓜実条虫(サナダムシ)」は、ノミが媒介する代表的な「条虫症」です。
ノミの体内にいる瓜実条虫が、犬や猫の体内に入ることで感染し、下痢や嘔吐をともなう体重減少を引き起こします。
この他にも、吸血の刺激やかゆみによるストレス、大量寄生・吸血が原因で貧血を起こしたりすることがあります。
これらの被害を予防するためには、日々のノミ対策が大切といえます。
犬・猫と生活環境のノミ対策
犬や猫の体に寄生したノミの対策用アイテムとしては、「ノミ取りクシ」、「ノミ取りシャンプー」、「駆除薬」などが挙げられます。
ノミ取りクシの使い方は簡単で、ブラッシングの際に使用してノミを取り除きます。
ノミをつぶしてしまうとお腹の中にいる卵が飛び散る原因となるため、取ったノミはつぶさずに、粘着テープに付けて捨てるか中性洗剤に入れるようにしましょう。
ノミ取りシャンプーと駆除薬は効果の持続に限りがあるため、定期的に行う必要があります。
このとき、獣医さんのアドバイスを受けながら皮膚に優しいシャンプーや副作用の少ない駆除薬の選択をすることが犬・猫への負担を減らすことにもつながるでしょう。
生活環境のノミ対策ですが、現在の日本の室内環境では、冬の季節を含めて一年中必要です。
梅雨どきから、気温・湿度が急に上がる夏は、ノミの繁殖力が活性化します。
冬は気温が下がりますが、室内温度は暖かく保たれます。
室内に13度以上の気温があれば、ノミは繁殖と寄生を繰り返すことができます。
そのため、寝床周辺やカーペット、ソファなど、犬や猫が好む場所の継続的な掃除が大切となります。
おわりに
今回は、犬や猫の飼い主を悩ませるノミの生体についてご紹介しました。
ノミのライフサイクルや生態的特徴から、ノミは完全な駆除が難しい生き物です。
犬や猫にノミの影響を与えないためには、飼い主のこまめなノミ対策が必要となります。
また、既に犬や猫に何らかの症状がみられる場合は、動物病院や獣医師など専門家のアドバイスを早急に受けることも大切です。
しっかりと予防していたにもかかわらず、愛犬にノミやダニが寄生してしまった場合は、慌てず動物病院の医師に相談し適切な処置を取りましょう。
それぞれの成長段階で殺虫剤に対して異なる耐性を持っているノミですが、駆除薬を使用すれば、安全に駆除を行うことができます。
ノミやダニが心配な場合は、最も多くの獣医師に選ばれているノミ・マダニ駆除薬である、フロントラインが良いでしょう。
フロントラインは、動物病院でのみ処方される動物用医薬品です。
シャンプー、トリミングを行った場合でも、皮膚や皮毛が乾けばすぐに投与ができ、使用方法も簡単なためおすすめです。
掛かり付けの獣医師と相談し、愛犬の体重にあったフロントラインの利用を検討してください。
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