猫は電車に乗れるの?猫と電車でお出かけするときのマナーや注意点
少し離れたところにある動物病院への外出や旅行、親戚やお友達の家へのお出かけなど、飼い猫と一緒に公共交通機関を利用しなければならないタイミングはしばしば訪れます。このように猫と一緒に電車に乗る際は、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
今回は、猫と電車やバスに乗る際のマナーや注意点などについてご紹介します。
猫と移動する際のルールやマナー
猫と一緒に電車やバスなど公共交通機関で移動するときは、他のお客さんに迷惑をかけないために、マナーを守る必要があります。まず、朝の通勤ラッシュや夕方の帰宅ラッシュなど、混雑する時間帯はできるだけ避けるのが望ましいです。また、猫は必ずお出かけ用のキャリーバッグに入れて、顔や手が出ないように気をつけてください。座席に座る際、バッグは膝の上に置きましょう。他のお客さんの迷惑にならない上に、猫が飼い主のすぐ近くにいられるので安心感を与えられるでしょう。
またこのとき、猫を運ぶキャリーケースには公共交通機関ごとに以下のようなルールが定められていることがあります。
【JR東日本】
長さ70cm以内、縦・横・高さ合計が90cm程のケースに必ず入れ、ケースと動物を合わせた重さが10kg以内であること
【東京メトロ】
容器の長さが70cm以内 / 縦・横・高さの合計90cm程度で、ケースと動物を合わせた重さが10kg以内であること
【都営地下鉄】
縦、横、高さの合計が250cm以内に収まること
これらのルールや規定が利用する公共交通機関に設けられていないか、事前にチェックしておきましょう。そして乗車の際には、猫アレルギーを持っている方が同じ車両に乗ることもあります。車内で猫をバッグの外へ出すようなことは、危険なのでやめましょう。
猫と電車に乗るときの注意点
狭いキャリーバッグの中で過ごす時間は、猫にとってもストレスになります。どうしても電車で長距離の移動をしなければならない場合、もしものときに備えて事前に準備をしておくことが大切です。まず、キャリーバッグにはペットシーツを敷き、排せつをしても問題がないようにしてください。可能であれば、電車に乗る前に排せつを済ませておくのが望ましいでしょう。
どうしても乗り物酔いをしやすい猫と出かけなければならない場合、事前に動物病院で獣医師に相談するのがおすすめです。心配な場合は動物用の酔い止め薬を処方してもらうこともできます。猫が乗り物酔いをしないように、お出かけの2~3時間前にはごはんをあげないなどの工夫をしてあげてください。
もしも猫が鳴きだしてしまったり、キャリーバッグの中でパニックを起こしてしまったりしたら、一度すみやかに電車を降りましょう。人の少ないところで休憩して落ち着かせてから、再び電車に乗ってください。乗り物が苦手な猫の場合は、このように少しずつ休憩しながら移動するのが良いかもしれません。乗り物に乗り慣れないうちは、良く観察して変化があればすぐ対応できるようにしておく必要があります。
【動物用の酔い止め薬】
http://www.matsunami-shop.com/fs/animal/vomit
猫と電車に乗るときの料金
電車に乗って運賃を払うのは、人間だけではありません。実は、公共交通機関によっては、猫の分の料金もかかる場合があるのです。しかしこのとき、猫が電車に乗る際にかかるお金は運賃ではなく、「手回り品」の持ち込み料金となります。例えばJRでは、キャリーバッグ1個につき280円の手回り品料金がかかります。JR以外の私鉄では、料金がかかるところと無料のところがあります。こちらもお出かけ前に確認しておきましょう。
ちなみに、新幹線や特急列車を始めとした座席指定のできる乗り物では、1人が2枚以上の指定券を利用するのは禁じられています。したがって、猫のキャリーバッグを置くために座席を用意するのはNGです。この場合も、キャリーバッグは膝の上に置きましょう。
おわりに
今回は、猫と電車を始めとした公共の交通機関に乗る際のマナーと注意点についてお伝えしました。猫とお出かけをするときは、周りのお客さんにも、猫自身にも負担がかからないように、ルールやマナーを守ってしっかりとケアしてあげてお出かけを楽しんでください。
松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ
最新記事 by 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ (全て見る)
- 猫の便秘に要注意!予防と対策を知ろう - 2024年11月21日
- 犬猫の療法食の効果と意外な落とし穴とは? - 2024年11月11日
- チワワの子犬が家にやってきた!こんな時どうする? - 2024年11月8日