2016.09.02健康

犬の口臭が気になったら体調をチェック！気になる犬の口臭の原因と対策

愛犬との生活の中で、犬の口臭が気になったことはありませんか？

さまざまな原因により犬の口臭は発生しますが、継続的な口臭は体調の異変を知らせる重要なサインでもあり、口臭を放置することで、愛犬の健康を損なう結果にもつながりかねません。今回は、気になる犬の口臭の原因と対策についてご紹介します。

口内環境が原因の口臭と対策

口臭の原因が口の中にある場合、口内環境の悪化が第一に考えられます。

食べカスや雑菌が歯や歯茎にたまると、雑菌が食べかすを分解し歯垢となる過程でにおいを発します。歯垢を放置し歯石となるとにおいもきつくなり、口内環境はさらに悪化し歯周病などを引き起こします。

このような口内環境にさせないために、毎日の歯磨きで歯垢をためないことが大切です。

犬の歯垢や歯石は、人間の数倍ものスピードでたまります。歯石がたまれば簡単には除去できず、犬にかかるストレスも増えるため、日ごろからの飼い主によるこまめな口内ケアが大切になります。

愛犬の口内環境を守る対策には、毎日の歯磨きが効果的です。しかし、犬の性格にもよりますが歯磨きに慣れるには時間がかかります。子犬のときから健康管理として慣れさせておくのが理想的でしょう。

歯磨きが苦手な愛犬の場合は、歯みがきシートや歯磨きガムなどを利用しましょう。歯みがきシートを使う場合はまず口の周りを触られることに慣れさせるため、口に触らせてくれたらごほうびを与えるなどの工夫が必要です。指が口に触れることに慣れたら、次は口内に指を入れ、手前の歯からシートで磨いていきましょう。

ブラシでの歯磨きや歯みがきシートが毎日できない場合は、合間に歯磨きガムを取り入れましょう。歯磨きガムをかじる行為が歯に付いた歯垢を落としてくれます。

胃腸・内臓疾患が原因の口臭と対策

腸内環境が悪くなると、口臭がきつくなる場合があります。

腸内細胞の中で有益な働きをする善玉菌、反対に免疫力を低下させるなど、有害な働きをするのが悪玉菌です。この悪玉菌が腸内で増え、タンパク質やアミノ酸を分解して有害物質を発生させ、呼気ににおいをもたらします。この場合、まずは腸内の善玉菌を増やすような食事を増やしましょう。

そしてこのような腸内環境の変化は病気が隠れている可能性もあるので、口内環境を改善しても口臭が気になる場合はかかりつけの獣医さんに相談してみると良いでしょう。

ストレス・食べ物などが原因の口臭と対策

過度なストレスにさらされると、唾液が減少することで口臭がきつくなることがあります。

ストレスによる緊張で口の中が乾き、雑菌が増えたことが原因による一時的なものです。そんなときは水を飲ませてリラックスさせてあげるのが良いでしょう。

また食べたエサのメニューや材料によっては、口臭がきつくなることがあります。

通常は、一時的なものなので心配はありません。しかし、においの強い脂質やタンパク質を多く摂取していると、口臭がきつくなります。

ドライフードに含まれる油分は、口の中を酸化させるにおいの原因となります。この場合は天然由来成分で作られた添加物のないフードに切り替え、食事に野菜をトッピングして食生活を工夫してみるのも効果的でしょう。

一時的な口臭の場合は、口臭を抑えるサプリメントを与えるのもおすすめです。食事に混ぜるなどのさまざまなタイプが用意されていますが、添加物や着色料などが使われていないサプリメントを選択するのが安心です。

おわりに

今回は、気になる犬の口臭の原因と対策についてご紹介してきました。

犬の口臭は、体調の異変を知らせるサインの役割を果たしています。口臭は大きな病気と結びついている可能性もあるため、口臭に気付いたらすぐに対策を行いましょう。

愛犬の毎日のデンタルケアは、歯石をためやすい犬にとって非常に大切なお手入れです。このデンタルケアを怠りすぎると、最悪の場合、手術が必要になる場合もあります。

しかし、毎日デンタルケアをしてあげたい気持ちはあっても、忙しくてなかなかできない場合もあるでしょう。そんなときには、ガムやサプリメントを使用し、時間を有効に使いながらデンタルケアをしてあげることをおすすめします。

デンタルケアをする際には、歯ブラシ、歯磨き粉はもちろん、噛むことで歯垢を落とす効果のある歯磨きガムや、毎日の食事で歯垢と口腔疾患に起因する口臭を軽減できるフード、ラクトフェリンを補い、消化管内の善玉菌のバランスを整え口臭を防止するサプリメントなど、その他、さまざまなデンタルグッズを利用して行うと良いでしょう。

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