2016.09.02ノミ・ダニ

犬のマダニはどう対処する?早めの対策と予防で夏の散歩を快適に

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犬のマダニの対策と予防

夏の散歩は、虫が気になりますよね。その中でも、人間にも影響を与える恐れがあるマダニは、犬にとっても危険な虫です。何かあってからでは遅いので、犬のためにもちゃんと対策と予防をしておきましょう。マダニから犬を守って、快適な夏の散歩を楽しみたいですね。

 

マダニが犬に与える影響

マダニが犬に与える影響

犬にとってマダニはどれほど危険な虫なのでしょうか。

マダニはダニの一種です。マダニが犬に付着すると、血液を吸って大きくなります。そしてマダニは血を数だけではなく、さまざまな感染症を引き起こす原因ともなり、ときには命を落とす危険性をはらんでいます。

 

 

 

 

 

寄生したことが原因で起こる症状

マダニが寄生すると、犬の血を吸います。最初は小さかったマダニが、急激に大きくなってスイカの種のようになります。なんとその大きさは血を吸っていない体の100倍にまでなり、その頃になると見た目にもマダニが付いていることが一目瞭然です。

 

犬は血を吸われたことにより血液が減り、貧血に陥り、アレルギーを引き起こす恐れもあります。またマダニは、血を吸うことで犬の皮膚には唾液が付着し、その唾液に反応してかゆみを発症します。犬は痒いとさらにかいて皮膚炎を悪化させてしまうので、マダニに噛まれたら駆除した後でも皮膚のケアに注意が必要です。

 

さらに怖いのが、マダニの唾液に含まれる毒性のある物質です。すべてのマダニにあるわけではありませんが、毒性のある物質を含むマダニに寄生されると、体内にその物質が入り込んで麻痺などの神経症状を起こす恐れもあります。

 

媒介したことが原因で起こる症状

寄生して媒介したことによって、発症する症状はさらに深刻になります。バベシア症赤血球が破壊されてしまう病気で、症状がひどいと命まで落とす危険性があります。その他にも、ライム病という関節炎を引き起こす病気や、犬の流産を引き起こす恐れのあるQ熱などがあります。

 

マダニの駆除方法

夏のお散歩で草むらを走った場合、必ず散歩の後にマダニが付いていないか確認しましょう。もしもマダニが付いていたら、まだ小さくて手で取れそうだからといって無理やり取らないように気を付けましょう。マダニがすでに吸血中だと、しっかり犬の皮膚に噛みついています。無理やり手で取ってしまうと、マダニの一部が皮膚内に残ってしまい、治療が必要になります。

 

マダニが付着していることに気付いたら、急いでかかりつけの獣医さんに相談してくださいね。動物病院ではマダニを駆除する専用のピンセットがあります。また薬剤を使用することもあります。自己判断で駆除しないように気を付けてくださいね。

 

マダニの予防対策

マダニの予防対策

マダニが付着してからでも駆除することはできますが、できるだけ付着しないように予防しておく必要があります。予防策として一番おすすめなのが、マダニを駆除してくれる薬の投与です。

ノミやダニは、飲み薬などであらかじめ対策が可能です。マダニにも作用するので、虫が気になるときは季節を問わず定期的に投与しておきたいですね。

 

また夏場は草が多い茂った場所に入らない、というのも一つの方法です。マダニ予防ができるシャンプーで体を洗う、犬に使用しても安心な防虫スプレーを吹きかけてからお散歩に行くなど、自宅でできる予防対策も併用して実践すると、より安心です。

 

まとめ

マダニは人間にも影響を与える恐れがあります。ちゃんと予防対策を行い、犬にマダニが寄生しないよう注意を払っておきましょう。万が一に備えてマダニの駆除方法を知っておけば、夏場のお散歩も怖くありません。夏は虫が多くなる季節なので、マダニ対策をしっかり行ってくださいね。

 

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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