2017.10.25暮らし

猫にとって引っ越しはストレス！猫が新居に慣れるためのコツと注意点

猫はささいなことでストレスを感じやすい、とても神経質で繊細な性質の動物です。
環境の変化にも弱いため、引っ越しの際はできるだけ負担がかからないようにケアしてあげることが大切です。
そこで今回は、デリケートな猫が新居に慣れるためのコツと注意点をご紹介します。

猫が引っ越しをストレスに感じる理由

猫が引っ越しをストレスに感じる理由の1つに“縄張り意識の強さ”が挙げられます。
猫には、普段から自分の縄張りと決めた範囲に自分のニオイを残し、他の猫が自分のテリトリーに侵入しないように見張るという習性があります。室内で飼われている猫にとって、家の中は自分の縄張りです。縄張り意識の強い子は、部屋のあちこちでおしっこをしてしまうこともあります。
せっかく縄張りを築き上げたのに、引っ越しをすることによって、また1からテリトリーづくりを行わなければならないということは、猫にとって大きなストレスになるのです。

引っ越しによる猫のストレスを軽減するコツ

引っ越しの際にできるだけ猫にストレスを与えないためには、事前準備や心構えをしておくことが大切です。
ここでは、引っ越しによる猫のストレスを軽減するコツをご紹介します。

引っ越しの前にやっておくべき準備

引っ越しを業者に依頼する場合は、必ず事前に飼い猫がいるということを伝えておきましょう。引っ越し作業が始まると、多くの知らない人が家の中を歩き回ることになり、その光景を目にした猫は大変なストレスを感じてしまいます。
引っ越し当日は空き部屋か浴室などに猫を待機させ、ドアを締めきっておくと良いでしょう。その際、引っ越し作業の間に誤って扉を開けないように、張り紙などをしておくと安心です。

空き部屋を確保するのが難しい場合は、引っ越しの作業中だけペットホテルに預けるという選択肢もあります。

猫の移動は車がおすすめ

猫の移動に使う交通手段としては、車がおすすめです。電車やバスなどの場合、知らない人の気配を感じたり、聞きなれない音やニオイによってストレスがたまりやすいため、自家用車、またはタクシーで移動することをおすすめします。
車に乗せる際は、必ずキャリーバッグに入れるようにしましょう。猫はすばしこく、とても狭い場所でも入り込んでしまいます。キャリーバッグに入れずに車に乗せてしまうと、ドアを開けた際に脱走の可能性があるほか、ブレーキ・アクセルペダルの近くや運転席の下に潜り込み、運転の妨げになる可能性もあるため、非常に危険です。
また、猫を目の粗い大きめの洗濯ネットに入れてからキャリーバッグに入れたり、キャリーバッグの上から布をかけて暗い状態にしたりすると、比較的落ち着いた状態が保てます。

新居に着いてからはどうする？

新居に到着したら、猫が落ち着けるような部屋を1室用意して待機させましょう。いくつも部屋があるような大きな家の場合は、ゆっくりと1室ずつ慣れさせることが重要です。
猫をキャリーバッグから出す際は、無理に出さずに猫が自分で出て来るまで待つようにしましょう。
また、以前住んでいた家に帰ろうとする猫もいます。引っ越し後しばらくの間は、窓やドアから逃げ出さないよう、注意を払う必要があります。

新居に早く慣れてもらうためのコツと注意点

自分のニオイの付いたものを側に置いてあげる

前述のとおり、猫は縄張りを大事にする動物です。そのため、自分のニオイに安心感を覚えます。新居に着いたらすぐに、以前住んでいた家で使っていた猫のおもちゃや愛用していたタオルなどを猫の側に置いてあげましょう。
また、猫のトイレを準備する際は、前回のおしっこが残っている砂を混ぜ込むと、自分のトイレだと覚えやすくなります。

家具の配置・新調には注意

猫は記憶力がとても良いため、自分の縄張りであった元の家の家具配置などをしっかりと覚えています。新居も猫が安心して生活ができる空間となるよう、なるべく前の家と同じようなレイアウトにすることをおすすめします。
また、家具の新調や模様替えは、猫が新居に十分に慣れた頃に行うようにすることで、猫のストレスも軽減されるでしょう。

おわりに

今回は、猫が新居に慣れるためのコツと注意点などをご紹介しました。
家を自分のテリトリーだと考えている猫にとって、引っ越しは一大事であり、人間が思っている以上にストレスを感じてしまいます。
引っ越しする場合は、引越し作業で猫に不安を与えないようにすることはもちろん、1日も早く猫が新しい家に慣れるよう、新居での対策も考えておくことが大切です。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。