コーギーやダックスフンドなどの足が短い短足犬種を飼うときの注意点
長い胴に短い足が愛らしいコーギーやダックスフンドなどの短足犬種は、人気の高い犬種で、すでに飼われている方やこれから飼おうと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、短足犬種を飼う際には、その特徴的な体形から注意すべき点があることをご存じでしょうか。
今回は、短足犬種の中でも人気の高いコーギーやダックスフンドに焦点を当てて、各犬種の性格や飼育上での注意点などをご紹介します。
短足犬種の特徴や性格
犬種の特徴や性格を知っておくことは、一緒に暮らしていく上で大切なことです。個体差もありますが、しっかりと把握しておきましょう。
コーギー
コーギーは古くから羊や牛を追う牧畜犬として、人間と生活を共にしてきました。そのため、とても運動量の多い活発な犬種です。性格はとても明るく朗らかで従順、飼い主に対しても愛情表現豊かに接してくることが知られています。
また、とても賢く好奇心旺盛のため、目を離した隙にイタズラをされてしまうことも多いようです。もしコーギーに家の留守番をお願いするときは、ケージに入れておく、犬の届く範囲に危険なものを置かないなどの注意をする必要があります。
また、牧畜犬だったときに牛や羊にかみついていた頃のなごりから、興奮しやすくかみつき癖がつきやすい傾向にあるため、かんで良いものダメなものをしっかり教えることが大切です。
ダックスフンド
ダックスフンドの特徴的な体形は、穴の中に逃げ込んだ獲物を追いやすいよう、いくつもの犬種を組みあわせ、品種改良を重ねて生まれました。
猟犬として獲物を捕らえるために、顎や嗅覚が発達しており、優れた体力も兼ね備えています。猟犬として活躍していた習性から、無駄吠え癖やかみつき癖などが起こりやすく、これらの癖に苦労する飼い主も多いようです。しつけや対策をして無駄吠え癖やかみつき癖などの解決に努めておくと良いでしょう。
性格は、好奇心旺盛で遊び好き、人懐っこいといわれることが多いです。また、ダックスフンドの毛質は主に3種類に分類され、それぞれ別の犬種を掛け合わせて生み出されたことから、毛質によって性格の傾向に違いがあるともいわれています。
毛の短いスムースコートの場合は、とても明るく活発な性格で、動きが素早く遊び好きな傾向があります。毛の長いロングコートの場合は、比較的穏やかでおとなしい性格で、常に飼い主のそばにいたい甘えん坊な子が多いようです。最後に毛のカールしたワイヤーコートの場合は、やんちゃで好奇心旺盛、猟犬だったときの本能が強く残っており、強い性格の子が多いといわれています。
短足犬種を飼う上での注意点
短足犬種を飼う上で共通していえる注意点が、肥満によって体を壊しやすいということです。
特に品種改良を重ねて生まれた犬種は足腰が弱い傾向にあります。肥満により体に脂肪がついてしまうと、体に大きな負担がかかり、椎間板ヘルニアや糖尿病などになる可能性があります。
また、肥満以外にも高いところから飛び降りたときの衝撃や急な全力疾走や急停止なども体への負担となります。短足犬種は遊び好きの子が多い傾向にあるため、走ったり遊んだりすることができなくなってしまうのはとても悲しいことです。普段からあまり高い場所から飛び降りさせない、散歩はできるだけゆっくり歩くなどの対策をすることが大切です。
おわりに
コーギーやダックスフンドは人気の犬種ですが、短足犬種であることをいつも頭に入れておき、日頃の体調管理などに気をつける必要があります。
また肥満予防のために、外でたくさん遊ばせてあげることも大切です。一緒に遊ぶことで愛犬とスキンシップをとることができ、信頼関係を深めることもできますよ。かわいい愛犬の健康ために、楽しく運動のできる環境を整えて、いつまでも元気な愛犬と一緒に生活していきましょう。
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