犬や猫などのペットと人間の赤ちゃんが同居するときの注意点
犬や猫を飼っている方で、これから赤ちゃんが生まれる予定があるという方も少なくないかと思います。ペットと子どもを一緒に育てるのが楽しみという反面、衛生面などペットから赤ちゃんへの影響も心配にもなるでしょう。
今回は、犬や猫などのペットと人間の赤ちゃんが同居する際の注意点についてご紹介します。ペットを飼っていて赤ちゃんを迎えたいと考えている方は、ペットと赤ちゃんの同居に関する知識を身に付けておきましょう。
ペットと赤ちゃんは同居させるべきか
生まれたばかりの赤ちゃんは免疫機能が完全ではないため、ペットを飼っていた場合、病気やアレルギーのことを心配されると思います。犬や猫などを飼っているなら、「子どもとトラブルが起きる前に、しばらくの間ペットを預けてもらおう」と考える方もいるでしょう。
しかし、ペットと赤ちゃんの同居はあまり神経質になる必要はありません。ペットへのしつけやお手入れ、ペットが使っている道具の管理に加えて、赤ちゃんとペットが過ごす空間の衛生管理をしっかり行っていれば、赤ちゃんへの影響を防止することができます。
そのため、ペットを飼っているときに赤ちゃんが生まれたのであれば、なるべく同居させておくことをおすすめします。なぜなら、ペットをしばらく預けていて元の住まいに戻ってきた場合、ペットは「自分のいない間に知らない人(赤ちゃん)がいた」という環境の変化に対して混乱してしまう恐れがあるためです。ペットも赤ちゃんも快適に生活できるよう、日頃からこまめな配慮を心掛けておきましょう。
犬と赤ちゃんを同居させる際の注意点
赤ちゃんと犬を同居させる際、赤ちゃんの場合は感染症、犬の場合はメンタル面の気配りが必要になります。まず赤ちゃんに関する注意点からご紹介します。
犬の毛やよだれ、排泄物などは赤ちゃんのアレルギーの原因となるアレルゲン物質となる恐れがあります。また、犬が赤ちゃんを舐めてしまうことで感染症にかかる可能性があるため、舐め癖がつかないようにしつけておいてください。抜け落ちた毛の対策には掃除機やコロコロを活用して、室内は常に清潔な状態を保っておきましょう。抜け毛の時期は空気清浄機の使用もおすすめです。
次に犬への配慮についてです。犬によっては今まで自分がかわいがられていたところへ赤ちゃんが入ってくることでやきもちを妬いてしまい、いたずらなど問題行動を起こす場合もあります。そのため、家族でお出掛けの際には犬も一緒に連れていったり、赤ちゃんを寝かしつけた後に犬と遊ぶ時間を作ったりなど、犬が「自分は赤ちゃんと同じように大切な存在なんだ」と感じられるように接してあげてください。
猫と赤ちゃんを同居させる際の注意点
最後に、赤ちゃんと猫を同居する場合についてご紹介します。
最初は衛生面に関して見ていきます。赤ちゃんの場合は猫アレルギーにかからないように、掃除機やコロコロを使用してアレルゲンとなる猫の毛をこまめに掃除しましょう。
また妊娠中の方は、猫から人へ感染するトキソプラズマという感染症に注意する必要があります。妊娠しているときにトキソプラズマに感染した場合、産まれてくる赤ちゃんが障害をもってしまう恐れがあるからです。そのため、万が一のことを考えて動物病院での検査をおすすめします。
そして、猫に気配りする点で1番重要なのは、猫自身のペースを乱さないようにすることです。赤ちゃんに慣らすときの方法ですが、猫は相手のことを知るときにおいで確認するため、赤ちゃんが着ていた服を使って猫に赤ちゃんのにおいを覚えさせておくと慣れやすくなります。もし猫と赤ちゃんが一緒に過ごすときは、赤ちゃんが猫にいたずらしようとしても止められるようにお母さんかお父さんが常にそばにいてあげましょう。
おわりに
部屋の掃除といった衛生面の管理を徹底していれば、赤ちゃんとペットは安心して触れ合うことができます。よほどのことがない限り心配し過ぎる必要はありません。
赤ちゃんは動物と触れ合いながら成長することで、ペットとかかわりながら正しい動物への接し方を身に付けるだけでなく、生死を通じて情操教育にもつながるといった良い影響も受けられます。お世話の手間は2倍になりますが、赤ちゃんとペットが仲良く遊んでいる様子にはきっと癒やされるでしょう。
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