ペルシャ猫の性格・飼い方・しつけ・病気について
長い毛並みと、低くつぶれたような鼻が愛らしいペルシャ猫。「猫の王様」とも呼ばれているペルシャ猫は、飼うのが難しいというイメージを持つ方も少なくありません。ところが実際の性格は、温厚で人間にもよくなつく、飼いやすい猫種です。今回は、ペルシャ猫の性格や飼い方、かかりやすい病気などについてご紹介します。
ペルシャ猫の性格
ペルシャ猫は、温厚でマイペースな性格をしています。活発に動き回ることは少なく、静かにくつろいで過ごすことを好む猫種です。また、大きな声で鳴くこともほとんどなく、静かな猫のため、マンションやアパートで飼う場合にもおすすめです。小さな子供と相性が良く、ファミリーで飼うのにも向いています。
注意点としては、ペルシャ猫は抱っこがあまり好きではありません。長時間抱っこしていると、ストレスを感じる可能性があるため、抱っこのし過ぎは控えましょう。ただ、なでられることは好きな性格です。ペルシャ猫が近寄ってきたらたくさんなでてあげてください。
ペルシャ猫の飼い方
ペルシャ猫は、長い毛並みが特徴の猫です。そのため、ブラッシングを毎日行って毛玉ができないよう、毛並みを整えてあげましょう。毛並みの手入れを怠ってしまうと、毛が絡まってハサミでカットしなければなりません。また、栄養価の高いフードを与えることも、健康的な毛並みを維持するのに役立ちます。
ペルシャ猫は運動が好きな猫種ではないため、意識して運動させる必要はありません。もし、ペルシャ猫が遊びたがっているようであれば、猫じゃらしやネズミのおもちゃで遊んであげましょう。ただし、鼻が短いペルシャ猫は、激しい運動をすると呼吸がしにくくなることがあります。控えめに運動させることをおすすめします。
ペルシャ猫のしつけ方
ペルシャ猫は飼い主のいうことをよく聞く、しつけがしやすい猫種です。子猫の頃から教えれば、トイレや食事の方法は問題なく覚えます。しつけの際は怒鳴らないよう、注意しましょう。
ペルシャ猫は臆病な性格の子が多いため、しつけの際に怒鳴ると飼い主になつかなくなる可能性があるからです。臆病で用心深い性格のペルシャ猫がいたずらをしても、怒鳴って理解させるようなしつけは避けましょう。
ペルシャ猫がかかりやすい病気
ペルシャ猫がかかりやすい病気に「流涙症」があります。流涙症は目から涙があふれる病気で、放置すると角膜にも影響を与える恐れがある病気です。ペルシャ猫は鼻が低いため、目と鼻をつなぐ管が曲がっており、目の病気にかかりやすいといえます。
また「鼻腔狭窄」という鼻の穴がふさがる病気にもかかりやすいといわれています。鼻腔狭窄になると呼吸がしにくくなり、体温調節も難しくなるため、鼻腔狭窄を予防するためには、ぬらしたガーゼでこまめに鼻の掃除をしてあげることが大切です。
さらに、毛の長いペルシャ猫は「毛球症」にもかかりやすくなっています。毛球症とは、毛づくろい中に飲み込んでしまった毛が体内に残る病気です。最悪の場合、命にかかわる危険性もあります。もし、ペルシャ猫が吐き出すそぶりを見せるのに何も吐かなかったり、おなかが膨れたりなど、いつもと様子が違うときは注意深く見てあげましょう。
ペルシャ猫は運動があまり好きではないため、肥満にも注意が必要です。肥満はさまざまな病気の原因になる可能性がありますが、体が長い毛に覆われているペルシャ猫は太ったことに気づきにくい場合が多いようです。そのため、ときどき体重を量ったり、抱っこしたりして体重が増えていないかどうか確認してあげましょう。ちなみに、ペルシャ猫の平均体重は3~3.5kgで、6kgを越えると肥満の域に入ります。
おわりに
ペルシャ猫はブラッシングをこまめに行う必要があるため、お手入れを面倒に感じる方にとっては飼いにくいかもしれません。また、目や鼻の病気にかからないよう、頻繁に顔を拭いてあげる必要もあります。
ただし、基本的にはペルシャ猫はとても飼いやすい猫種です。性格も温厚で人なつこく、初めて猫を飼う方にもおすすめの猫種といえます。ぜひ、これから一緒に過ごす家族としてペルシャ猫を選んでみてはいかがでしょうか。
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ペルシャ猫を3年飼っています。ですが、毛なみがあまり良くなくて長毛になりません。ふさふさのフォルムを期待して飼い初めたのに少し残念です。どうすればふさふさな毛並みに
なりますか?ちなみに体重は2.8㎏です。