夏のペットのお留守番はペットホテルへ預けるのがおすすめ
当院のペットホテルの様子。※完全個室のエグゼクティブルームあり
真夏の午後にはゲリラ豪雨や落雷などが増えるために、お部屋でお留守番しているペットがいるにもかかわらず、停電でクーラーが切れてしまうことがあります。
外出中にクーラーが切れてしまうと、真夏であれば熱中症になるリスクが非常に高くなってしまいます。
また家でのお留守番をさせずに、愛犬と一緒に外出していて買い物していても熱中症のリスクは高くなります。
ほんの少しの時間だと思って、外での待ち時間を過ごしていると、それだけで熱中症になってしまったケースもありました。
熱中症だけでなく、雷の轟音でパニックになってしまう場合も、家でお留守番するよりもペットホテルに預けている方が安心なケースもあります。
この記事では、真夏にペットを家でお留守番させるリスクと、ペットホテルを利用するメリット、注意点について解説します。
停電に備えてペットホテルを利用する
真夏の午後にはゲリラ豪雨や、雷が発生することが多く、近年では停電してしまうことも増えてきました。
停電はだいたいの場合、すぐに復旧して電気は使えるようになるのですが、エアコンなどは電源が切れてしまうと、そのまま運転を停止したままになってしまうことがあります。
家で犬や猫、うさぎ、チンチラなどをお留守番させている場合、このエアコンのクーラーが停止してしまうのはとても怖いことです。
帰宅時間が遅くなればなるほど、動物たちはだんだんと気温が上がっていく蒸し暑い室内で過ごさなくてはなりません。
帰宅してみたら、エアコンが停止していて、愛犬が蒸し暑い部屋でぐったりとしていた、という悲しい事態もありえるのです。
それを防ぐために、夕方に雷や豪雨の予報が出ているときは、ペットホテルを利用するのがおすすめです。
ペットホテルを活用できないのであれば、室内の様子をみられるペットカメラを設置し、室温計はカメラに見える位置に配置しましょう。
また、最近ではスマート家電であれば、スマホから遠隔操作でエアコンを稼働させることもできます。
エアコンを買い替えるときには、動物のお留守番も考慮してスマート家電を選ぶのもおすすめです。
<お留守番時の停電に備える>
- 雷や豪雨の予報があればペットホテルに預ける
- お留守番の様子を確認するために、ペットカメラを設置する
- スマート家電を購入する
酷暑では一緒に外出せずにペットホテルに預ける
旅行あるいは買い物であっても、昼間の炎天下に愛犬と一緒に行動するのは危険です。
避暑地や、高原などの涼しい場所に旅行にいくのであれば、愛犬が熱中症になるリスクも低いのですが、平地で普通に暑い環境の旅行や買い物に愛犬を連れて行くのはやめましょう。
「愛犬をお留守番させておくのは心配」ということで買い物に連れ出してみたら、車内がクーラーで冷えるまでの間や、あるいは車に乗るのを外で待っている間に熱中症になってしまうことがあるのです。
人と同じように行動させると、特に犬では熱中症になるリスクが高くなってしまいます。
そのため、旅行や買い物であっても、無理に愛犬を連れて行かずに、ペットホテルに預けてもらうのがおすすめです。
<真夏では愛犬は一緒に外出しないほうが良い理由>
- 人よりも犬は熱中症になりやすい
- 外での待ち時間だけで熱中症になる
- 犬は暑さで外出を楽しめない
- 涼しいペットホテルにいたほうが安心
雷恐怖症の犬にもペットホテルが安心
雷恐怖症の犬は多く、雷が遠くで鳴っていても狭くて薄暗い場所に入り込んでしまったり、震えが止まらずにパニックになってしまったり、酷いケースではケージを壊して脱走したり、それによってケガをしてしまうこともあります。
そのため、雷恐怖症のある愛犬であれば、一人で家にお留守番させずに、ペットホテルに預けるのも一つの方法です。
特に、雷恐怖症である大型犬であれば力が強いために並みのケージであれば恐怖に駆られた力で破壊されてしまいます。
ケージを破壊するときに爪が折れてしまったり、噛みすぎて口から出血することもあるので、犬もパニックになった時には力の加減ができないことがうかがえます。
雷恐怖症は、他の恐怖症の原因よりも対処が難しいと言えます。
恐怖の対象を遠ざけるのも難しく、怖さを克服することが不可能でしょう。
もし動物病院のペットホテルであれば、基本的にケージはしっかりとした作りの頑丈なものですので、パニックになっても脱走するような危険性は少なくなります。
雷恐怖症によって自傷行為が出てしまう、ケガをしてしまうということであれば、かかりつけの先生と相談のうえ、ホテル中に不安を抑える薬を服用することが可能かもしれません。
<雷恐怖症の愛犬への工夫>
- お留守番するのは危険なので、ペットホテルへ預ける
- 大型犬であるほどパニックでケガをするのでホテルへ預ける
- 動物病院のケージは頑丈なので安心
- 動物病院であれば必要に応じて不安を抑える薬をもらえるかもしれない
- お留守番するのは危険なので、ペットホテルへ預ける
真夏のペットホテルの注意点
夏場のペットホテルの利用で一番に心配しなければいけないのは、ノミやダニの感染です。
たくさんの動物が出入りするペットホテルでは、ノミやダニなどの外部寄生虫をつけたままホテル内を歩き、ノミやダニを屋内に落としている動物がいるかもしれないためです。
どこのペットホテルであっても、ノミやダニの予防を実施しているかどうかを確認し、実施しているペットしか入らないのが前提にはなっているのですが、実はノミダニの予防薬が市販の品物で、薬用量が足りずにノミがついている、というケースがあります。
診察でも、ノミとダニも予防薬をつけていると申告があっても、診察台の上にノミの糞が落ちているということはよくあるのです、
また、投与したと言っていても、実は半年前に一回だけ投与しただけで、その後は何もしていなかったり、あるいはノミ取りシャンプーをしているから予防できていると思っていた、など、色々な理由でノミとダニの予防が不十分なペットがいます。
そのため、自衛という意味でも不特定多数の動物が出入りするペットホテルを利用する前にノミとダニの予防薬は投与しておきましょう。
動物病院で体重に合った薬用量もしっかりとした濃度のあるものを処方してもらうのが一番安心です。
ノミやダニだけでなく、ウイルス感染のリスクもあるため、自分の愛犬や愛猫にはワクチン接種も行いましょう。
ワクチン接種の証明書や、ワクチン抗体価を確認している動物病院が多いので、基本的にはウイルス感染のリスクはとても低いですが、自衛はいつでも大切です。
<ペットホテルの注意点>
- ノミやダニの予防薬は投与しておく
- 予防薬は動物病院のものにする
- ワクチンの接種あるい抗体価は確認する
まとめ
夏は冬よりもペットホテルの活用の必要度が上がります。
雷や豪雨によって停電になってしまうリスクや、恐怖によってパニックになりケガをしてしまうリスクがあるためです。
また、熱いなかで愛犬と一緒に外出するのは熱中症になることがあるので、推奨されません。
外出時には愛犬はペットホテルに預けて涼しい環境で待っていてもらいましょう。
ただ、夏場のペットホテルではノミやダニなどに感染する可能性は冬よりも高いので、しっかりと自衛として予防薬を投与しておきましょう。
ウイルス感染のリスクは特に高いというわけではないですが、色々な動物が出入りするので、ワクチンの接種か抗体価の確認も忘れないようにしましょう。
名古屋市にお住まいの方は、ぜひ当院のペットホテルをご検討ください。
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