子犬のときのしつけが犬の性格を作る?人見知り犬にならないためのポイント
人見知りは、人だけが持つものではなく犬にも見られる性格的な特徴です。本来持っている性格もありますが、子犬から成犬へとむかう成長過程でのしつけが、人見知りの性格形成に大きく影響します。
今回は、子犬のときのしつけが与える性格への影響や、人見知り犬にならないためのポイントについて紹介していきます。
しつけと時期と犬の性格形成
子犬のしつけをはじめる時期は、一般的に「子犬の社会化期」といわれる、生後4〜13週齢の間とされています。この期間は感受性が強く、好奇心も旺盛で、さまざまな経験を経て社会と慣れさせるのに適しているからです。
しつけにとっても重要なこの時期の過ごし方が、子犬の性格形成にも大きくかかわります。そのためこの時期は積極的に愛犬を外に連れ出し、さまざまなことを経験させてあげましょう。
車のクラクションや電車の音、ライトの明かりなど、生活の中にあるあらゆる刺激に慣れておくことで、成犬になったときに外部の刺激におびえることもなくなります。
愛犬を臆病で攻撃的な性格に育ててしまわないように、子犬の時期に適切な社会経験をさせてあげましょう。
人見知りをする犬の行動
犬のしつけに重要な社会化期に余り外部の刺激を受けないまま育つと、人見知りをしたり臆病になったり、言うことを聞いてくれないわがままな性格の犬へと成長してしまうことがあります。
人見知りが激しい犬には、その行動にいくつかの特徴があります。
その場から逃げ部屋の隅などに隠れる、ハアハアと呼吸が荒くなる、飼い主へ寄り添ってくる、人や他の犬に対し激しくほえる、相手を噛みつこうとする…など、もともとの性格によって表れる行動は異なりますが、それは犬が不安感やストレスを感じていることが原因です。
また飼い主以外の人間や他の犬に会う経験に乏しく、見慣れなかったり聞きなれないことに対してどのように対応して良いかわからずに家族(群れ)のリーダーである飼い主に寄り添ってきたり、相手に対しほえるなどの攻撃的な行動に出ることも。
中には恐怖心や警戒心から、近づいて来た人や動物に対して噛みついてしまうこともあるため、家族の一員としてこれから暮らしていくために小さなころから人見知りにならないような配慮が必要なのです。
人見知りしないために
愛犬を人見知りにしないためには、子犬の社会化期の過ごし方がポイントとなります。
社会化期に必ず経験させておきたいことは、以下の3つです。
【1】生活している環境の音に慣れさせる。
子犬が住む場所で聞こえる掃除や洗濯するときの生活音や、電車や救急車のサイレン、雷鳴などの環境音を積極的に聞かせ、驚かないよう慣れさせましょう。
【2】飼い主や以外の人とふれあう
飼い主や家族以外の、年齢や性別を問わず多くの人とふれあうことで人に慣れさせます。
【3】犬や猫など他の動物とふれあう
公園デビューやお散歩デビュー、ドッグランなどに出掛け、他の動物と遊んだりふれあったりすることで、人見知りをしないやさしい性格が形成されます。
社会化期をのがし、適応力が育まれないまま人見知りの性格の犬になった場合、もし愛犬がおびえて取り乱してもどっしりと落ち着いて対応しましょう。
また成犬になってから無理に知らない人や犬と過ごす環境を作ると、かえって愛犬にストレスを与えることになり、性格の改善には逆効果です。ゆっくりと時間かけて、家族以外の人や動物に慣らせていくステップが必要です。ほんの少しでも慣れたしぐさを示したときには、十分に褒めてあげることが、人見知り改善の近道となります。
おわりに
生まれてきた子犬が本来持っている性格はさまざまですが、社会化期のしつけはその後の性格に大きく影響します。社会化期に正しいしつけやさまざまな経験をさせることで、人見知りをせずストレスをためにくい性格に育ててあげましょう。
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