大型犬を家で飼うときに気をつけることは?大型犬と暮らすときのポイント
大型犬と聞くと、家の外で飼うイメージが強いかもしれません。しかし「大型犬であっても愛犬とは室内で一緒に過ごしたい」という方も多いかと思います。
そこで今回は、大型犬を室内で飼うときのポイントや気をつける点をご紹介します。
「室内犬」と言えば小型犬?大型犬はどうなの?
日本のペットショップを見ると、最近では小型犬が主流のように思われます。家の広さを気にせず飼えるのは確かに大きなメリットです。対して、大型犬は室内で飼うことに適していないと思われがちです。
アメリカをはじめとした欧米諸国では、大型犬を飼っている家庭が日本より圧倒的に多いと言われています。庭のある大きな家が多く、土足文化のため、室内で動物を飼うことに抵抗が少ないことも要因の1つだと思われます。
しかし家が隣接していることが多い現代の日本の住宅環境でも、たった3つのポイントさえ押さえれば、大型犬と暮らすことは可能なのです。
大型犬を家で飼う際のポイント
実際に大型犬を室内で飼う際に、押さえておきたいポイントは以下の3つです。
1.はじめはケージで飼う
「ケージだと狭いから放し飼いの方が良いのでは?」と思うかもしれませんが、小型犬同様、最初はケージの中で飼うようにしましょう。犬に余計なストレスを与えずに済み、しつけにもなるためです。犬は本能的に自分のテリトリーを守ろうとします。最初から部屋を自由に動き回れるようにしてしまうと、その空間すべてを外敵から守ろうと、常に神経を尖らせた状態になります。ストレスは相当なものとなるでしょう。
また、犬は家族を1つの群れととらえ、その中で順位を決めています。最初から自由に動くことが許されていると、「家の中で一番えらいのは自分だ!」と勘違いしてしまう可能性があります。犬は自分より順位の低い相手の言いなりにはなりません。大型犬の場合は特にしつけが重要となるため、最初はケージで飼うようにして、徐々に飼い主との信頼関係を築いていくことが大切です。
2.犬種によっては温度管理をきちんと行う
大型犬の中には暑さに弱い犬種が多く存在します。室内の温度管理を行うことは飼い主の役目です。外で飼っていると管理が難しい部分ですが、室内だと温度調整しやすいでしょう。
夏場は冷房を効かせすぎないように、冬場は家を空ける際に寒くなりすぎないように、過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
3.エネルギーを発散させるために散歩は欠かさずに
一般的に大型犬の散歩は、1日あたり2時間は必要だと言われています。犬種にもよりますが、体が大きい分、小型犬より長時間の運動量が必要です。
大型犬は運動不足になると、有り余るエネルギーを発散させようとして、物を壊したり、吠えたり、強く引っ張ったりといった問題行動を起こす場合があります。
思わぬ事故を防いで愛犬を守るためにも、毎日欠かさずに散歩へ連れて行きましょう。
大型犬と暮らすうえでの注意点
しつけには手を抜かない
大型犬は非常に力が強いため、しつけは必ず行ってください。自分で十分なしつけができないと判断した場合、専門家に訓練を頼むことも必要です。地域の方に迷惑をかけないためにも、また自分や愛犬を守るという意味でも、非常に大切なことです。
小型犬よりも費用がかかることを理解する
食費や治療費など、かかる費用は小型犬の比ではありません。しかし大型犬の飼育にかかる費用は、飼い主の工夫次第で意外と融通が利きます。とはいえ、やはり小型犬よりも費用がかかることは確かです。心構えとして心に留めておきましょう。
老犬になったときのことも考えておく
犬種や個体差にもよりますが、大型犬の寿命は平均10歳、長くて16歳くらいまでと言われています。人間と同様に若い頃は元気でも、年齢を重ねれば病気をしたり、体が自由に動かなくなったりします。
愛犬に介護が必要になった際、飼い主にはケアをしてあげる義務があります。責任を持って、未来のことまで見据えておきましょう。
おわりに
大型犬を家で飼おうと考えているなら、はじめはケージで飼うこと、温度管理をすること、散歩を欠かさないこと、この3つのポイントを覚えておきましょう。
また、しつけや費用、愛犬の老後を考えることも大切です。この記事を参考に、大型犬と1つ屋根の下で暮らす素敵な毎日を実現させてください。
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