子犬でも上手にお留守番できる?留守番できる時間やしつけのポイント
犬は社会性が高いため、周囲に仲間がいなくなると本能的に不安を感じてしまいます。
上手にお留守番させるためには、飼い主がいなくても、犬が落ち着きを保てるようにしつけをしなければなりません。
そこで今回は、子犬でも上手に留守番できるようにする、しつけの方法とポイントをご紹介します。
犬が留守番できる限界時間は?
犬が留守番できる限界の時間は犬によって異なります。2~5時間ほどの短い間しか我慢できない犬もいれば、12時間という長時間を留守番できる犬もいるため、明確に何時間まで、という答えはありません。しかし、食事や排せつのことを考慮すると、長くても12時間が限界でしょう。
ただし、体調が急変しやすい子犬や病気の犬に留守番をさせるのは万が一、何か起こったときにすぐ対応ができないためあまりおすすめしません。
留守番させる時間は、それぞれの犬に合わせて行いましょう。
もし、「今よりももう少し留守番できるようになってほしい」と考えているのであれば、普段から良い意味での突き放しを行っておくことで、犬の分離不安を軽減できるでしょう。
子犬のうちは少し離れるだけで寂しくなり吠えてしまうこともありますが、きちんとしつければ上手に留守番できます。少しずつ慣れさせるようにしつけましょう。
お留守番できる環境を整えよう
留守番中、犬が自由に動き回れる環境を作ってしまうと、誤飲誤食やけがといった思わぬ事故につながるため非常に危険です。
留守番させる場合は、犬の体のサイズに合ったケージやサークルなどを準備し、安全に留守番できる環境を整えてください。
環境を整えるだけでは上手に留守番はできません。さらに、この「留守番をさせる場所」を犬に好きになってもらう必要があります。
用意したケージやサークルの中におやつや好きなおもちゃを置いて、快適な場所であることを覚えてもらいましょう。
また、犬は寒さよりも暑さにとても弱い動物。特に夏場は注意が必要です。
室外犬であれば日陰と風通しを確保し、室内犬であれば、室温管理としてエアコンを必ず付けて、快適な環境を作りましょう。
まずは短時間からお留守番
いきなり飼い主がいなくなると、犬は「もう戻ってこないかもしれない」と不安になります。「出掛けても必ず帰ってくる」ことを認識させるようにしましょう。
始めは数分いなくなるだけ。その次は1時間…と徐々に留守番時間を増やして留守番に慣れさせることで、犬のストレスがたまりにくくなります。
初めは、ドアの後ろに隠れて犬の視界から消えることから始めましょう。この段階で犬は寂しくて吠えてしまうかもしれません。しかし、耐え切れず犬に近づいてしまうと「吠えれば飼い主が帰ってきてくれる」と学習してしまうため我慢してください。
犬が鳴き止んだ瞬間に部屋へ戻り、たくさん褒めてごほうびを与えましょう。
ただし、飼い主が再び姿を見せたことに喜び、鳴いているときにごほうびを与えると「鳴けばごほうびがもらえる」と学習してしまうため逆効果です。犬が鳴き止むまで待ち、鳴き止んだ瞬間にごほうびを与えることで「騒がずじっとしているとごほうびがもらえる」と学習してくれます。
留守番を教えるしつけのポイント
犬の留守番のときは、ついいつもより多く声をかけたり、優しくしたりしてあげたくなりますが、これは逆効果です。
犬はいつもと違うことを敏感に察知します。通常通りに接して、犬が留守番を「よくあることなんだな」と理解すると、落ち着いて留守番できるようになるでしょう。
留守番のしつけをするときは、家を出るときも帰るときもあいさつは必要ありません。「人間は勝手に出て行って勝手に帰ってくるもの」というイメージを刷り込ませるためです。
また、出掛けるそぶりを見せても出掛けず、反対に全く出掛けるそぶりを見せずに出掛けるのも効果的です。飼い主の家を空けるきっかけが分からず、外出ルーティンを読み取って鳴いてしまう心配がなくなります。
おわりに
犬の留守番について、しつけの方法やポイントをご紹介しました。
犬と一緒に暮らしていると、どうしても留守番させなくてはいけない状況が出てきます。そのとき、しっかりとしつけができていれば、飼い主だけでなく犬にとっても安心です。
留守番が上手にできていたら、たくさん褒めてあげましょう。
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