2017.11.22暮らし

ラグドールの性格・飼い方・しつけ・病気について

ラグドールは、顔と手足にあるまだらや大きな体が特徴の猫です。成長すると10kgを越える猫もいますが、大きな体格に対して性格は穏やかであり、初心者でも飼いやすい猫種といえます。今回は、ラグドールの性格や飼い方、しつけについてご紹介します。

ラグドールの性格

ラグドールは、人懐っこく飼い主に従順な猫のため、初心者にも飼いやすい猫種です。寛容な性格であり、赤ちゃんや子どものいる家でも安心して飼えます。
ラグドール（英語でぬいぐるみという意味）という名前の通り、抱っこされるのが大好き。激しい遊びはあまりしません。また、狩りに対する関心が低いため、家具を引っかくことも少なく、いたずらの心配も要らないでしょう。
ただし、子猫の頃はやんちゃで活発な子も多くいます。小さいうちは十分に運動できる環境を作ってあげましょう。

ラグドールの飼い方

猫は、基本的に完全室内飼いが推奨されていますが、中でもラグドールは室外に出すことに向かない猫です。大きな体のため機敏な動きが苦手で、室外の急激な危険に対応し切れない可能性があります。また、運動や狩りにもそれほど関心がなく、家の中にいるだけで十分に満足できます。

ラグドールは高い所を好む猫ではないため、室内に背の高いキャットタワーを用意する必要はありません。もしも、キャットタワーを購入するなら、ラグドールの大きな体を支えるために、より頑丈なものを用意しましょう。高さも低めで安定感のあるものがおすすめです。

飼い方として注意が必要なのは、ラグドールの帰巣本能です。他の猫と比較して住居が変わったときに感じるストレスが強く、引っ越しをすると神経質になる猫もいます。
ラグドールが安心してくつろげる場所を確保し、新しい環境に慣れるまではそっと見守ってあげましょう。

ラグドールのしつけ方

ラグドールは猫の中でも、とてもしつけがしやすいタイプです。トイレはラグドールの体型に合った少し大きめのものを用意しましょう。トイレの場所は、一度覚えればずっと同じ場所でするようになります。
もし別の場所でそそうをしてしまう場合は、トイレのサイズが合っていなかったり汚れていたりするケースが考えられます。

また、家具を引っかいたり、人にかみついたりなど、いたずらはあまりしないラグドールですが、いたずらをしてしまうことはあります。そんなときは「いたずらはしてはいけないこと」と教えるために低い声を出したり、手をパンとたたいたり、いつもはしないような音を出したりするのが効果的です。

ラグドールがかかりやすい病気

ラグドールは基本的に、遺伝性疾患が少ない猫種です。しかし、祖先にペルシャ猫がいるため、ペルシャ猫に起こりやすい「肥大型心筋症」にかかりやすい傾向があります。

「肥大型心筋症」は、心臓を囲む筋肉が徐々に肥大し心臓の動きを妨げ、血が送り出されにくくなる病気です。
症状が進むと心不全や血栓を引き起こし、死に至る恐れもあります。ラグドールが肥大型心筋症にかかると、食欲が低下しじっとしていることが増えるため、いつもより元気がないと感じた場合には気をつけましょう。

また、長毛種であるラグドールは毛球症にもかかりやすいといえます。
毛球症とは、おなかの中に毛玉がたまって腸の出口をふさいだり、胃粘膜を刺激したりする病気です。毛球症は食欲低下や便秘を引き起こし、ひどい場合は手術が必要になる恐れもあります。こまめにブラッシングをして、猫が飲み込む毛の量を減らしましょう。

おわりに

ラグドールは穏やかでいたずらの少ない、大変飼いやすい猫です。寛容な性格のため、子どもがいるご家庭や他の動物を飼っている場合にも適しています。ただし、抜け毛が多くこまめなブラッシングが必要になることや、肥大型心筋症などの病気にかかるリスクが高いことは覚えておきましょう。人懐っこくて飼いやすい猫を探している方は、ぜひラグドールを候補に入れてみてください。

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