2016.10.26しつけ

犬が庭に穴を掘るのをやめさせたい！犬の穴掘り行動の理由

家具を傷つけられたくない、庭を荒らしてほしくないなど、愛犬が穴掘りの仕草をすることに頭を悩ませてはいませんか。

犬が穴を掘るのには何かしら理由があります。今回は、犬はなぜ穴掘り行動をするのか、どのようにして穴掘りをやめさせるかなどの対策をご紹介します。

犬が穴掘りしてしまう理由

飼い犬が庭やソファー、カーペットなどで穴を掘る仕草をする理由には、主にストレス解消や本能的な行動によるものが挙げられます。

こういったストレスがたまっている状態に陥ったとき、不安な気持ちを落ち着かせて抱えているストレスや不安を飼い主に伝えるために、犬はカーミングシグナルと呼ばれる行動を取るようになります。犬の場合、穴を掘る行動もカーミングシグナルの1つとされています。

愛犬が穴を掘る仕草をよくしている場合は、何かしらの要因で不安やストレスを感じているかもしれません。

またストレス解消目的以外にも、犬は本能的に穴を掘ることがあります。

犬の先祖であるオオカミは、土に穴を掘って暑さや寒さ、外敵から身を守っていました。また捕らえた獲物を土に埋めて隠すなど、これらの習性は現在の犬にも受け継がれています。

犬はどういうときに穴掘り行動をするのか

犬のもっているオオカミの頃の習性は、犬の生活のさまざまな仕草に現れます。

例えば飼い犬が布団やクッションをひっかいているのは、就寝する前に穴掘りすることで安心して眠れる寝床を作るためです。更に地面を踏み固めるために寝床周辺を回り、寝心地を良くしてから就寝するような動きをします。また暑くなったときには涼を取る目的で、温度の低いひんやりとした土を求めて穴掘りをすることがあります。

またその他の理由では、犬の暇つぶしや飼い主の気を引きたいとき、穴掘り行動によって自分の縄張りをアピールしたいときなどに犬は穴掘りをしていると言われています。

犬に穴掘りをやめさせるためには

犬に穴掘り行動をやめさせたい場合は、最初になぜ犬が穴掘りするのか理由を考えてみることが大切です。その原因は、ストレスがたまっているのか、飼い主の気を引きたいからなのかなど、穴を掘る理由によって対処法が変わってくるからです。

家具など傷つけられると困るものに対して遊び目的で穴掘りしている場合は、穴掘りしてはいけないものだとしっかり教える必要があります。

この際、冷静な口調で穴掘り行動をダメだと伝えるように心掛けましょう。このとき感情的に伝えてしまうと、場合によっては褒められていると勘違いしてしまったり、かえってストレスをためてしまったりして、穴掘りの代わりに無駄吠えを始めるなどの新たな問題行動を引き起こさせる可能性もあります。

そして飼い主がたくさん遊んであげて十分な散歩を行うことも、犬が穴掘りをしなくなるための重要な要素になります。これは犬のストレス発散にもなるので、ストレスによる問題行動を起こさせないために普段から犬と積極的にかかわるようにしましょう。

このような穴掘り行動がなくなるまでは、愛犬の穴掘りのダメージからカーペットや家具などを守る専用の保護シートなどを活用するのもおすすめです。

おわりに

以上のように、犬が穴掘りするのにはさまざまな理由が考えられます。穴掘り行動を止めさせるためには、普段の様子や飼い犬の生活状況などをあらゆる角度から判断した上で、穴掘り行動に対して正しい対処をしていく必要があります。

また、犬の祖先であるオオカミは群れのリーダーの指示で行動するという習性もあります。飼い主がリーダーの役割を果たせるような堂々とした行動を心掛けることも、効果的なしつけのポイントになるでしょう。

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