愛犬の便秘解消や不足しがちなビタミンの補給に。野菜の上手な取り入れ方
犬は肉食性と思われている方が多いかもしれませんが、実際には雑食性で、肉以外の食物からも必要な栄養素を取り入れる動物です。そのため犬も人間と同様、偏りすぎた食事やビタミン・ミネラル不足に陥ると、病気がちになったり、短命になってしまったりする可能性があります。
現在では、犬の食事はドッグフードが主流となっています。ドッグフードにもさまざまな栄養素が含まれていますが、もし犬の便秘で困っているのであれば、与えているドッグフードに野菜をトッピングしてみましょう。
今回は、愛犬の便秘解消やビタミン不足解消に役立つ、上手な野菜の取り入れ方をご紹介します。
野菜で取り入れる食物繊維やビタミン
野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの成分が含まれています。どれも、愛犬にとって健康な体を維持するために必要な成分です。
ビタミンは、骨や軟骨を作るだけでなく、動脈硬化を予防する働きがあります。ミネラルは、それほど摂取量が必要なわけではありませんが、体のバランスを調整する働きを持っています。特に食物繊維は、胃腸の調子を整え、便秘の解消にも役立ちます。
ドッグフードの多くは、主にタンパク質を中心に作られています。体の成長の元となるタンパク質はもちろん犬に必要な栄養素です。これら普段のフードにバランス良く野菜を与えることで、便秘解消やビタミン不足を補い、愛犬がより健康的で健やかに暮らしていくことができるのです
野菜の上手な取り入れ方
次に、 愛犬に与えても問題のない身近な野菜をいくつかご紹介します。
まず、便秘の解消を促すのであれば、サツマイモを試してみましょう。ただし、生のまま与えてはいけません。ゆでたり蒸したりして火を通したサツマイモを、しっかりと冷ましてから与えましょう。豊富な食物繊維が犬の便秘解消に作用するため、おやつとして与えるのもおすすめです。
その他食物繊維を含む野菜では、大根なども与えることができます。大根はすりおろして、小さじ1杯程度を生のまま与えます。もちろんゆでて刻んだものを与えても問題ありません。
ビタミン補給には、ブロッコリーやカボチャがおすすめです。どちらも良くゆでて、しっかり冷ましてから食べさせます。ビタミンを豊富に含むこれらの野菜は、体の免疫力を高める作用を持ちます。
そしてレタスやキュウリも犬に与えることのできる食材です。水分を多く含む野菜は、水分補給の助けにもなります。普段ドライフードを食べている犬は体内の水分が不足する傾向にあるため、おやつとして与えることで効果を発揮するでしょう。どちらも、生のまま与えることができますが、適当な大きさにカットして与えてください。
犬に野菜を食べさせる際は、与え過ぎに注意しましょう。食物繊維が多く含まれているため、あまりたくさん与えてしまうと軟便や下痢の原因になります。普段のフードに少しトッピングするような形で少量ずつ定期的に与えるようにしてください。
また犬には毒になる野菜もあるため、食材選びには充分な注意が必要です。中でもユリ科の野菜であるネギやニラなどは、犬にとって中毒の危険がある野菜です。あらかじめ犬に与えても問題のない野菜かどうかを確認しておきましょう。
おわりに
犬も人間と同様に、いろいろな食材から栄養素をバランス良く取り入れることで健康を保っています。ドッグフードを基本の食事としながら、野菜をうまく与えることで愛犬の体調を管理してください。
また、犬には与えてはいけない野菜があります。野菜の適正な摂取量も、愛犬の健康状態によって異なります。そのため、むやみに野菜を与えることは避け、まずは医師に相談のうえ、適切な野菜を適量与えられるようにしましょう。
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