2017.07.31しつけ

拾い食いは下痢の原因にも!犬の拾い食いをやめさせるしつけ

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犬の拾い食いをやめさせるしつけ飼い犬が何でも拾って食べてしまうため困っている…というお悩みはありませんか?特に子犬のうちは好奇心旺盛なうえに、良いことと悪いことの区別がつかないため、食べものでなくとも気にせずに食べてしまい、あとで下痢をするというトラブルもよくありますよね。
やんちゃで元気な犬は散歩中もじっとしていられません。何かを見つけると飛んでいってすぐに口に入れてしまうこともあるでしょう。拾い食いの癖をやめさせなければ、最悪の場合、命にかかわることもあります。
今回は、犬の拾い食いの理由や対策についてご紹介します。

 

なぜ、拾い食いをしてしまうのか?

拾い食いをしてしまう理由子犬は、予防接種を済ませて免疫をしっかりつけたあとにお散歩デビューをします。初めて見る景色やにおい、知らない音や他の犬、猫…何もかもが初めて体験することばかりですから、それらが何なのかまったく分かりません。いつもと違う飼い主の声や態度にびっくりしたりしながら、「これは危険なもの」「これは楽しいもの」と1つずつ学んでいくのです。
 
私たち人間も道に変わったものが落ちていれば気になりますよね。犬も同じです。変わったものが落ちていれば「何だろう?」と思って近づき、においを嗅いだりなめたりして安全なものかどうかを判断します。犬にとっておいしそうなにおいであれば、誤って食べてしまうのも無理はありません。犬は「これを食べたら、あとで下痢をするかも」という発想には至らないのです。

 

拾い食いによって起きるトラブル

勉強だからといって犬の拾い食いを許してしまうと、ときには下痢や嘔吐以上に危険なこともあります。
ビンのふたビニール、ゴムボールなどを食べてしまった場合、のどに詰まらせて窒息したり、飲み込んでから口の中やおなかの中を傷つけたりするかもしれません。
殺虫剤を塗ったハムや唐揚げを放置する事件もありました。劇薬が塗られた食べ物を食べてしまうと、動物病院で緊急処置をしても間に合わず、助からないこともあるのです。
そのようなことにならないよう、見えない犯人を捜すのではなく、きちんと犬をしつけてトラブルを回避することも必要です。

 

どうやって教えるの?

拾い食いによって起きるトラブル犬が拾い食いをするたびに根気よく犬に教えることが大事です。拾い食いをしないように仕向けたり、口に入れたことを後悔するような、小さな罰を与えたりしながら、何度も繰り返し教えましょう。
食べると変な味がする犬用の「しつけスプレー」をかけたおやつを部屋の中に置いて、家で練習するなどの方法もあります。

 

落ちているものよりおいしいものを見せる

散歩のときは犬の行動をよく見ましょう。
犬が何かを見つけて、口に入れようとする前に名前を呼んだりおやつを見せたりして、注意をひきます。拾うのをやめて飼い主を見たら、「えらいね!」としっかり褒めてごほうびにおやつをあげましょう。
「あー!だめ!こらっ!」と大声を出すと、びっくりして飲み込んでしまう可能性があるため、逆効果です。無理に口を開けて取り出すのも「取られる!」と思って手にかみついたり、慌てて飲み込んだりすることがあるため、できる限り避けましょう。
飼い主が慌てて騒ぐのを見て「遊んでいる」と勘違いし、やめるどころか拾い食いの癖がついてしまうこともあるため、犬が拾い食いをしそうになっても、落ち着いて対処をしてください。

 

おなかがすいているときに散歩に行かない

ご飯の前に軽く運動を…と考えて空腹時に散歩に出るのも危険です。
私たちが空腹でスーパーへ行くとつい食料品を買いすぎてしまいますよね。犬も同じことがいえます。
おなかが空いて「何か食べたいな」という気持ちで歩いているわけですから、普段なら興味を持たないものでも、気になって拾い食いをしてしまうことがあります。

 

おわりに

犬が拾い食いをしてしまう理由としつけ方法についてご紹介しましたが、犬が拾い食いをする理由は、食べているドッグフードが合わなかったり、病気が原因であったりする場合があります。成犬になってもなかなか改善しないときは、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。
すでに拾い食いが癖になっている犬に、拾い食いをやめさせるよう教えるのは大変かもしれませんが、拾い食いはケガや病気を引き起こす危険性があります。犬が理解できるよう、根気強く教えることが大切です。

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わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。
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