犬にリーダーウォークを教えるには?散歩のしつけを成功させるコツ
犬と飼い主が付かず離れずの距離を保ちながら歩行する「リーダーウォーク」。散歩のときにリードをコントロールし、安全に歩行するために必要なリーダーウォークは、愛犬の健康を守る意味も持ち合わせます。リーダーウォークは飼い主と愛犬との信頼関係がなければ実現しない行動であり、しつけるまでには根気が必要です。
今回は、そんな愛犬の散歩のしつけを成功させるポイントとなる、リーダーウォークについてご紹介します。
リーダーウォークってなに?目的とメリット
リーダーウォークでは、散歩の行き先やスピードなどを飼い主が主導します。犬が好き勝手に歩くのではなく、リードが緩んだ状態で付かず離れず寄り添って歩いている様子が正しいリーダーウォークの姿です。
このリーダーウォークは、犬の安全や健康を守ることを主な目的としています。
散歩等の外出先で急に道路へ飛び出したり、愛犬が不測の事故に巻き込まれたりしないようにするだけでなく、拾い食い防止、他の犬へマウンティングや攻撃の防止、飼い主のけがの防止にもつながります。
また、散歩のときのしつけがきちんとできていないと、愛犬の健康を損なう恐れがあります。
思わぬ進路に進もうとリードを引っ張ると、首輪が体の一部を締め付け、首や脳、眼球などの健康への影響が見られることがあります。
散歩中の急な方向転換や移動をきちんとしつけておかなければ、愛犬の首には慢性的な刺激が与えられ続け、さまざまな障害を引き起こす恐れがあります。そのためリーダーウォークは、散歩へでかける犬と飼い主にとって必ず教えておきたいしつけなのです。
リーダーウォークの教え方
リーダーウォークを教えるときは、まず家の中での練習からはじめましょう。
まずはヒールウォークからおぼえさせます。別名「脚即歩行」とも呼び、飼い主の足の横を一定の位置で歩くことをいいます。基本のヒールウォークがしっかりできていれば、リーダーウォークを教えるのも、よりスムーズとなります。
ヒールウォークができたら、次にリーダーウォークへと進んでいきます。
おやつを用意し、犬がおやつを食べようとしたらゆっくりと歩きだします。このとき、おやつと犬の距離を保つのがポイントです。犬はおやつが食べたいため、飼い主の横から離れようとはしません。
数メートル離れずに付いてきたら、おやつをあげて褒めてあげましょう。歩く距離に慣れてきたら、ヒールウォークを徐々に延長するイメージで距離数を増やしていきます。次のステップとして、コース上に障害物を用意するなど、公園の立ち木などをイメージした疑似コースを用意します。疑似コースでも、同じように横に寄り添うなら、歩くのを止めたり、再び歩きだしたりと、徐々に難易度を上げてリーダーウォークの完成を目指していきます。
リーダーウォークには信頼関係が大切
リーダーウォークの教え方は、今回ご紹介した方法の他にもいろいろな手段があります。
その中でも、北米のプロトレーナーや獣医師から評価の高いヘッドカーラーを用いる方法は、力の弱い方でも楽に犬のしつけをすることができます。
また褒める合図となる音を出すクリッカーとおやつを使った方法も効果的で、クリッカー音は常に一定で犬は聞き取りやすく、しつけの習得が早いとされています。
このように、正しい教え方や効果的なアイテムの使用はもちろん大切です。
しかし、しつけを成功させるのに最も必要なのは飼い主と犬の信頼関係です。信頼関係のためには、飼い主の強いリーダーシップが必要とされます。
おわりに
今回は、リーダーウォーク、散歩のしつけを成功させるコツを紹介してきました。しつけというと、厳しくて教えるのが大変なもののように感じますが、大切な愛犬の命を守るためにはとても大切なことです。すぐには習得できなくても、根気よく習得していきましょう。
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