犬にも花粉症がある?犬に起こる花粉症の症状と対策について
止まらないくしゃみや目のかゆみなど、人間にとってつらい花粉症の季節。そんなとき、一緒に暮らしている犬が何度もくしゃみをしていたら注意が必要です。もしかしたらお家の犬も、花粉症にかかっているかもしれません。
今回は、犬の花粉症の症状とその対策についてご紹介します。
こんな症状は犬の花粉症のサイン
人間の花粉症では、止まらないくしゃみや目のかゆみなどの症状がみられますが、犬の花粉症もまた似た症状がみられると言われています。鼻水が出ていたり、何度もくしゃみをしていたり涙が出ていたら、それは花粉症かもしれません。また犬の花粉症では、皮膚に症状が出やすいとも言われています。顔や体を掻きむしっていたり、体をどこかにこすりつけていたり、皮膚が赤くなっていたりなど、このような行動が犬にみられたら、悪化する前に動物病院を受診しましょう。
また犬の花粉症は人間とは違い、ブタクサやイネ科の植物が原因となっていることがあります。症状がひどくなると目の周りが赤く腫れてしまったり、皮膚が炎症を起こしたりすることによって被毛が抜け落ちてしまうこともあるため、花粉症の犬に対しては日頃から対策を施してあげる必要があります。
お散歩での花粉症対策
花粉のシーズンは、症状を抑えるために外出を控える方も少なくないでしょう。しかし散歩に出掛けられなくなると、犬がストレスを抱えたり運動不足に陥って肥満を引き起こしたりする可能性もあります。花粉シーズンのお散歩は、花粉の飛散量の少ないタイミングをみて出掛けることをおすすめします。
まず、花粉が最も多い時間帯のお散歩は控えましょう。14時前後と18~19時は、花粉の飛散が特に増えるため注意が必要です。また、湿度が低くて風の強い日や、雨が降りやんだ次の日は、全体的に飛散量が多くなりやすい環境です。なるべく花粉の少ない早朝のうちのお散歩を心掛けましょう。
また、お出掛けの際に犬にお洋服を着せるのも、花粉対策として有効です。犬の体を包むお洋服を身に着けることで、体に直接花粉がつくのを防ぐことができます。お散歩から帰ったら玄関前でお洋服を脱がせ、服と体についた花粉をしっかりとはたいて落としましょう。家の中に花粉を持ち込まないように、自身の上着についた花粉も、同じようにはたいて落としておきましょう。
お家の中の花粉症対策
愛犬が花粉症になってしまったら、人間の花粉症対策と同様にお家の中の花粉対策も行いましょう。まず何よりも、花粉をお家の中に持ち込まないことが重要です。外出して家に戻るときは、玄関前で上着や着ているものをはたき落として、花粉をシャットアウトします。
また、花粉のシーズンは洗濯物の外干しをできるだけ控えましょう。衣類や寝具など、1日外干しをしただけで大量の花粉が付着してしまいます。
既に家に入ってしまった花粉対策としては、空気清浄機を使うのも有効です。窓を開けて換気するときは、網戸とカーテンを閉めたまま、花粉の少ない時間帯に空気の入れ替えをしましょう。これだけで、入ってくる花粉を大幅にカットすることができます。大切な愛犬の症状が少しでも和らぐように、できる限りのことをしてあげましょう。
おわりに
今回は、犬の花粉症の症状とその対策についてお伝えしました。花粉症の症状は、人間にとっても犬にとってもつらいものです。花粉のシーズンになったら、皮膚や目の周り、くしゃみなどの変化がないか犬の様子をしっかりと観察してあげましょう。もしも愛犬が花粉症かもしれないと感じたら、動物病院で獣医師の診察を受けるとともに、花粉症対策に取り組みましょう。犬の花粉症対策は人間と同じように、とにかく家の中に花粉を持ち込まないことが基本です。毎日のお散歩時間の工夫やお家の中のこまめなお掃除で、花粉のシーズンを犬と一緒に快適に乗り切りましょう。
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