犬種や適性、トレーニングは?アニマルセラピーで人の心を癒やすセラピードッグとは
犬はその愛らしいしぐさや人間に甘える潤んだ瞳で、人間を癒やしてくれる動物です。実際に人の心を癒やしながら、高齢者や病気を持つ患者さんの身体や精神を癒やしながら機能回復を補助する、という役割を持ったセラピードッグがいます。どのようにしてセラピードッグとなれるのか、犬種や適性について、そして行われているトレーニングなどを見ていきましょう。
セラピードッグの役割
セラピードッグの一番大きな役割は、人の心を癒やすことです。
病院や施設などを訪問し、患者さんや入所者の方と触れ合うセラピー犬。病気などの理由でそれらの施設を利用している方々は、さまざまな不安やストレスを抱えています。そんな人々の不安な気持ちを癒やし、心を前向きにしてくれるのがセラピー犬の大きな役割です。
セラピードッグは、アニマルセラピーで人間の心を癒やし、寄り添ってくれます。そして人間の不安を緩和し前向きな気持ちを引き出してくれるでしょう。リハビリにセラピードッグが寄り添うことで、動かなかった手や足を動かせるようになった、というような効果が報告されています。
セラピードッグの活動場所
セラピードッグのアニマルセラピーはさまざまな場所で取り入れられています。病院や高齢者施設だけではなく、障がい者施設、被災地、刑務所、被災地など…多岐にわたります。日本でも着々を浸透しつつあるセラピードッグの行うアニマルセラピーは、日本各地で活躍の場を広げています。
セラピードッグに適した犬種・適性ってあるの?
セラピードッグは、犬種などの条件は問われません。それよりも、トレーニングによってセラピードッグとして育成していくことがメインとなっています。被災地で飼い主をなくしてしまった犬を引き取り、セラピードッグとして育成している団体もあります。
セラピードッグになるためのトレーニングとは
基本のしつけ
人間と共存していくために、しつけはセラピードッグにも必要です。愛犬をセラピードッグとして活躍させるなら、トイレを決まった場所でできる、無駄に吠えない、というような基本なしつけを家庭で行う必要があります。
練習してやるべきことを覚える
基本的なしつけができている愛犬を、より一層セラピードッグとして活躍できる犬にするためには、専用のトレーニングが行われます。1回でできる犬はほとんどいませんが、繰り返し行っている間に学習し、セラピードッグとして成長していきます。
人の話を聞く
アニマルセラピーでは人間が言うことをちゃんと聞いて、その通りに行動できる能力が必要です。実際の現場では、すべてがトレーニング通りに行くとは限りません。何かアクシデントがあるかもしれませんし、はじめて会う人もたくさんいます。そんな時でも落ち着いて行動できる、という能力をトレーニングで身につけます。
セラピードッグ特有のトレーニング
最後に行うのは、セラピードッグ特有のトレーニングです。どんな人に触られても落ち着いていられる、どんな人とでも怯えることなくアイコンタクトを取れる、というようなことです。警察犬や盲導犬などは業務中に触れてはいけない、というような決まりがありますが、セラピードッグは違います。触れられることを仕事の1つとしているので、知らない人に触れられても落ち着いていられるようにトレーニングします。
まとめ
愛犬が飼い主の心を癒やしてくれますよね。見ているだけで癒やされ、触れるとその暖かさに心が落ち着いていきます。
人々は動物に癒やされることで元気を取り戻すことができ、セラピードッグは癒やしのプロとも呼べる存在です。セラピードッグになることは決して難しいことではありません。犬は心を癒やしてくれる存在であり、人間にとって大切な動物なんだ、ということを、セラピードッグのアニマルセラピーを通じて多くの人が感じられるといいですね。
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