2016.09.02しつけ

犬のトイレトレーニングは子犬の時に！生後2ヶ月から始めるトイレのしつけ

トイレトレーニングは、犬のしつけの中でも特に難しいとされています。けれども、愛犬のトイレ習慣は普段の生活に大きくかかわり、特に屋内で犬を飼う場合は部屋の衛生環境を保つ意味でもきちんとしつけておきたいところです。

そこで今回は、犬のトイレトレーニングを始める時期や、トイレのしつけの方法について、ご紹介します。

トイレトレーニングを始める時期

トイレトレーニングを開始する時期は、生後2〜3ヶ月の子犬の頃が最も適しています。この頃は人間で考えると1〜2歳程度で、学習能力が高く、さまざまなことを吸収して社会性を身に付ける時期です。そのためできる限り早い時期から開始できれば、それだけしつけの成功率も高くなります。子犬から育てる場合は、生後2〜3ヶ月頃にもらい受けることが多いため、家に迎えた日からトイレトレーニングを始めましょう。

【トイレトレーニングの手順1】トイレを設置する

まずは、トイレをさせる場所を決めましょう。これから先ずっとその場所が犬にとってのトイレになるため、場所選びは慎重に選ぶ必要があります。屋内に設ける場合は、人が余り通らない部屋の隅に設置するのがベストです。

位置が決まったら、そこにサークルかケージを置き、中にトイレシートをすき間なく敷き詰めてください。最初のうちはトイレを失敗することも考えられるため、トイレシートの下にさらに防水シートなどを引いておくと安心です。サークルやケージは、トイレの場所を分かりやすくするために用います。犬が中に入ってもある程度自由に動けるサイズで、囲いのあるものを選んでください。

【トイレトレーニングの手順2】トイレの場所を覚えさせる

トイレの場所が決まったら、まずは犬にトイレの場所を覚えさせることから始めます。飼い主が犬のトイレのタイミングを見極めて、トイレの場所に連れて行ってあげます。トイレのタイミングはそれぞれですが、一般的には、起床後、食後、運動後は排泄欲が高まる傾向にあります。このほか、日々の様子をよく観察しながら、しっぽを追いかけてくるくる回ったり、においを嗅ぎまわったりなど、愛犬のトイレのサインを見逃さないようにしましょう。

トイレに連れて行ったら、排泄が終わるまではケージから出さないようにしましょう。

はじめはなかなか排泄できずにケージから出してほしくて動き回るでしょうが、排泄が終わるまで根気よく待ってください。何度も繰り返していると、排泄までの時間が徐々に短くなっていきます。

きちんと排泄ができたらケージから出し、体をなでながらたくさんほめてあげてください。トイレが上手くいくとほめてもらえると認識するようになれば、トイレトレーニングはさらにはかどります。

【トイレトレーニングの手順3】自分からトイレに行くようにする

トイレで排泄ができるようになったら、今度は自分からトイレの場所へ行くように促しましょう。初めのうちは、トイレのサインを見つけたタイミングで飼い主がお尻を押したり、リードを引っ張ったりなどして、トイレの場所まで誘導します。しかし、犬が自分からトイレに向かうようになれば、手助けをしないようにしましょう。

また、排泄が終わるまでケージから出る素振りがなければ、ケージの扉は開けたままにしておきましょう。排泄が終わっていないのに出ようとする場合もまた、終わるまではケージから出さないようにしてください。慣れてきたら、1つずつケージの囲いを取り外していきましょう。

トイレトレーニング成功のコツ

飼い主の方に一番気を付けてほしいことは、失敗しても叱らないことです。生後2〜3ヶ月の子犬は、1〜2歳程度の人間の赤ちゃんと同じです。始めから上手くできないことも、覚えるまでに時間がかかることも当たり前、失敗して当然だと言えます。

犬は、トイレの失敗の度に叱られると、排泄することそのものを悪いことだと捉えてしまいます。そうすると、飼い主の前では排泄を我慢するようになってしまいます。これは、犬の健康のことを考えても良いことではありません。たとえ失敗したとしても温かく見守り、きちんとトイレに成功したときには、存分にほめてあげてください。