2017.07.24健康

犬の予防接種について知っておこう！混合ワクチンの種類や費用の目安は？

犬の予防接種には、必ず接種しなければならない狂犬病予防接種と、飼い主が任意で受けさせる混合ワクチンがあります。ワクチンを接種することで、犬が病気にかかることを防げるようになりますが、その反面で注意するべきこともあるのです。
今回は、犬の混合ワクチンの種類や費用についてお伝えします。

犬の予防接種、混合ワクチンとは

犬の予防接種の「混合ワクチン」とは、複数の病気を予防することを目的としたワクチンのことを指します。混合ワクチンには「5種」などと数字がついていますが、こちらの数字は、何種類の病気を防げるかを示しています。
人間が病気にかかるのを防ぐために予防接種を受けるように、任意ではありますが、犬も予防接種を受けたほうが良いのです。

犬の混合ワクチンで予防できる病気

犬の混合ワクチンには、2～11種まであり、3種混合ワクチン以上のすべてのワクチンで、「犬ジステンパー」「犬伝染性肝炎」「犬アデノウイルス2型感染症」が予防できます。それ以上になると、「犬パルボウイルス感染症」「犬パラインフルエンザ」「犬コロナウイルス感染症」「犬レプトスピラ症」などが予防可能です。
以下では、3種混合ワクチン以上のすべてのワクチンで予防できる3つの病気をご紹介します。

犬ジステンバー

死亡率の高いおそろしい病気で、発熱・食欲不振・下痢・嘔吐（おうと）といった症状がみられます。

犬伝染性肝炎

発熱・嘔吐・腹痛・下痢などの症状がみられ、子犬がかかると突然死に至ることもある病気です。

犬アデノウイルス2型感染症

発熱・鼻水・くしゃみが現れ、重症化すると肺炎になったり、死に至ったりすることもある病気です。
病気にかかってしまう可能性を考えると、任意ではありますが、ワクチンを打っておいたほうが良いのかもしれませんね。

混合ワクチンの接種費用はどれくらい？

2種混合ワクチンの費用は、5,000～6,000円が相場と言われています。8種混合ワクチンの相場は8,000～10,000円。予防できる病気の数が多くなるほど、混合ワクチンの料金も増えます。
ただし、犬の混合ワクチンの接種費用はメーカーの違いにより、各病院で値段が異なる場合があります。それほど大きく金額に差が出ることは考えにくいですが、あくまで料金の目安としてください。
混合ワクチンは、接種が義務付けられている狂犬病予防接種とは異なり、飼い主が任意で受けさせてあげるものです。動物病院で獣医師と相談しながら、混合ワクチン接種を検討しましょう。

混合ワクチンの注意点

犬に混合ワクチンを接種させると、まれに蕁麻疹（じんましん）やアナフィラキシーショックなどの副作用が出ることがあります。犬が高齢であったり、体調に心配があったりする場合には、混合ワクチンの接種が大きな負担になることも…。

病気を予防するための混合ワクチンですが、犬の体調を考慮せず、過剰に接種させるのは逆効果になることもあるため、慎重に検討しましょう。
しかし、混合ワクチンを接種しておかなければ、ペットホテルやドッグランなどの公共施設を利用できないこともあります。公共施設を利用する機会がある場合は、動物病院で獣医師の診察を受けるとともに、適切に予防接種を受けると良いでしょう。予防接種後の犬の様子に異変がみられたら、すみやかに獣医師に相談してください。

おわりに

今回は、犬の予防接種における混合ワクチンについてご紹介しました。
混合ワクチンは、飼い主が任意で接種させるものです。犬が公共施設を利用する場合には、マナーとして混合ワクチンを接種させる必要があります。
犬の身体に負担をかける可能性について考慮しつつ、おそろしい病気を防ぐために適切に混合ワクチンの接種を検討しましょう。

この記事を書いた人
最新の記事

松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ

わたしたちは創立1974年以来、愛知県名古屋市内で動物病院ペットの健康管理をトータルサポートし続けています。当院は犬・猫をはじめとする小動物の診療を主体として、トリミング、しつけ教室、ペットホテル、通信販売など、さまざまなペットケアサービスをワンストップで展開しています。