じゃれあい?喧嘩?犬の喧嘩を仲裁するときの上手な止め方とは
愛犬を散歩に連れて行ったら、道端で散歩中の別の犬と遭遇し、お互いに激しく吠え出したという経験はありませんか。飼い主同士が慌てて引き離そうとしても指示を聞かず、困ってしまったことがあると思います。
また、喧嘩なのかただのじゃれあいなのか見分けがつかないこともあるでしょう。
ここでは、犬の喧嘩を仲裁する方法や、じゃれあいとの違いなどに関してご紹介します。
犬はなぜ喧嘩をするのか
そもそも、犬が喧嘩をする理由は自分がリーダーだということを主張しているためといわれています。もともと犬は群れで生活する動物のため、その名残であると推測されます。つまり、お互いがなかなか吠えるのを止めないのは、相手に自分の主張を分かってほしいという態度の表れなのです。
このように考えてくると、人間が感情的に喧嘩するのとは少し違うことが分かります。この違いを理解しておくことは非常に大切です。つまり、犬は決して怒って吠えている訳ではありません。
犬の喧嘩とじゃれあいを見分けるポイント
特に普段からよく吠える犬の場合は、喧嘩なのかじゃれあいなのかの区別がつかないことが多く、どのように対処して良いか分からず困ることもあるでしょう。そのような場合は、以下のポイントに注目してみてください。
声
まず、声を聞き分けるようにしてください。喧嘩のときの声は喉の奥から唸るような低い声になります。
尻尾と毛
犬が尻尾を振っていたら、どんなに激しく吠えていても、あくまでじゃれあいと捉えて良いでしょう。しかし、尻尾がだらんと下がっていたら要注意です。この場合は、喧嘩かその一歩手前の状態です。毛も逆立っているようなら、喧嘩が始まると思って良いでしょう。
噛み方
甘噛みをしている場合はじゃれあい、噛みついて離れない場合は喧嘩と判断することができます。
飼い犬が激しく吠え出すと動揺してしまいますが、以上のチェックポイントを落ち着いて確認することで、犬の喧嘩とじゃれあいの区別がつくでしょう。
犬の喧嘩を仲裁する方法
犬の喧嘩が始まると「早く止めなくては」と焦ってしまうと思いますが、慌てて手で制御しようとすると、興奮した飼い犬に噛まれてしまう恐れもあります。
また、大声で叱ることも得策ではありません。大声を聞いた犬は余計興奮してしまうため、逆効果です。
効果的に仲裁するポイントは、黙ってリードを引っ張って、相手の犬が見えない場所に連れて行くことです。視界から相手が見えなくなれば、犬はだんだん吠えるのを止めます。間違っても叱ったり叩いたりしないようにしてください。ただ相手よりも自分の地位が高いことを相手に知らせるために吠えていたのに、いきなり飼い主から叱られたら、飼い犬はどうして怒られなくてはいけないのかと混乱してしまいます。
また、別の犬を敵とみなして飼い主を守ろうとしている可能性もあるため、犬の興奮を抑えるときはやさしくなだめるようにしてあげてください。
犬の喧嘩は、あくまでも無言で素早く他の場所へ連れて行くことが最良の止め方です。これら犬の喧嘩の止め方を頭に入れておけば、喧嘩が始まっても慌てなくて済むでしょう。
おわりに
犬の喧嘩の理由には、犬同士のマウンティングや飼い主を守ろうとしているなどが考えられます。
他の犬に会えたことがうれしくて、尻尾を振りながらじゃれあっている場合もありますが、犬があまりに興奮しているときは決して叱ったり怒鳴ったりせずに、静かに相手の犬の姿が見えない位置まで連れて行きましょう。
まずは落ち着きを取り戻させ、地位の高さを比べる相手自体がいなくなれば、自然と気分も落ち着き吠えることを止めます。
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